2020年4月 9日 (木)

厄介な侵入経路

侵入経路に届けるための薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ駆除処理のため兵庫県内の物件にお伺いしました。昨年末、キッチン窓枠にできた僅かな蟻道に気がつかれたハウスビルダーさんから相談をいただき、シロアリ調査にお伺いしています。

その調査結果ですが、基礎の表面に蟻道をつくって侵入する単純なものではありませんでした。その厄介な侵入経路と原因は、コンクリートブロックを使った基礎で、コンクリートブロックの接合部が侵入経路となった事例です。

写真は、蟻道が確認された部位からの薬剤注入処理の様子です。これら以外にも、コンクリートブロックの接合部に薬剤が入り込むような箇所から薬剤注入処理を行っています。

今回の事例のようの厄介な侵入経路に対しては、多方面から注入できるよう工夫が必要です。ちなみにコンクリートブロックの基礎表面に大量の薬剤を撒いても、ほぼ効果が期待できませんのでご注意ください。

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2020年4月 8日 (水)

そこに住み着く理由

高湿度状態にある炭マット裏 先日定期点検調査した物件では、床下に調湿を目的とした炭のマットが敷き込まれていました。このような物件の床下点検調査を行う際、注意が必要です。その理由は、マットの下にムカデが生息しているためです。

ムカデは外敵から身を守るため、石の下などに生息しています。炭のマットも構造的に、ムカデからしてみると石と同じです。しかも炭のマットは表面が不織布、裏面が防湿シートになっています。そのため裏面は土壌中の水分によって、結露状態となります。この湿度が、ムカデにとって生息するのに必要な水分の供給源となります。

炭のマットをめくってみると、高湿度状態の地面が現れます。ムカデが生息している場合には、土壌表面にムカデの足跡が確認されるケースも多々あります。炭のマットを敷き込むことで、シロアリなどの害虫予防になるとPRされているケースがありますが、炭のマット表面に蟻道を形成するケースもあります。床下の湿気をある程度コントロールしてくれる場合もありますが、過度な効果は期待しない方が良いと思います。

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2020年4月 7日 (火)

緊急事態宣言

消耗品購入 昨日、新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、外出の自粛要請などが可能となる緊急事態宣言を発表することとなり、本日発令されました。仕事がどうなるのかなど、テレビのニュースや解説を食い入るように聞いていました。当社の業務内容からすると、町中を歩き回ることはなく、事務所からお施主さまのお宅へ直接施工者でお伺いするスタイルですので、新型コロナウイルスの曝露リスクは極めて低く、一週間で接触する人数も数人程度ですので業務は継続させていただきます。なお、お施主さまのお宅へお伺いする際には、N95マスクの着用、室内入出前には手のアルコール消毒をさせていただきます。

ニュースや解説を見ていると、100平米を超える商業施設について、食品や医薬品など生活に欠かせないものを販売する売り場は除いて休業を要請しますとありました。そうなると施工工事に必要な消耗品の多くは、ホームセンターで購入しています。そこで時間調整し、慌てて近所のコーナンProにお伺いし、必要な消耗品を購入しました。

最近ではテレビやラジオのCMで有名なモノタロウもよく利用していますが、ホームセンターの方が安価な消耗品も多くあります。お施主さまへの負担を軽減するため、少しでもこうしたコストを抑制して対応しています。

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2020年4月 6日 (月)

玄関付近で徘徊するアリ

外壁側隙間の反射鏡調査 昨日は以前シロアリ点検調査でお世話になったお施主さまご相談をいただき、兵庫県内の物件にお伺いしました。

アリの徘徊が確認されたのは昨年の秋とのことで、玄関のタイル面や壁面で動いていたそうです。アリの場合多くは外部侵入であり、壁面の隙間から入る事例が見受けられます。但し、全てが外部侵入だけでなく、種類によっては壁内営巣種もいるため注意が必要です。

調査は目視に加え、反射鏡を用いて外壁側の隙間のチェックを行いました。現時点でアリの活動の兆候は確認されませんでした。季節的要因もあることから、お施主さまには今後も動向を見ていただくようお願いしました。

アリ対策を実施する場合、活動中であることが原則です。アリの動きが確認されていないのに薬剤を撒く業者があります。効果はほぼ期待できませんので、ご注意ください。

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2020年4月 5日 (日)

被害部注入処理

被害部注入処理昨日ご紹介した物件では、リフォームによって床下点検口がありませんでした。そこで今回床下点検口を新設いただいたことから、施工前に点検調査を実施しました。

床上からの点検調査結果で、浴室入口枠付近にシロアリ被害が確認されています。床下側からの点検調査でもシロアリ被害が確認されました。ちなみに昨日ご紹介したキッチン側のシロアリとはかなりの距離があり、コロニーは異なるものと判断されました。

なお当該箇所も、床下側から薬剤注入処理を実施しています。かなりの水漏れ跡が確認されていますので、浴室側のクラックの止水をお願いしました。水漏れがあると、シロアリを呼び込み易いので注意が必要です。

家屋内でシロアリ被害が見つかった場合、巣は一つと限りません。ヤマトシロアリでは、巣の分離融合を繰り返すことができるため、シロアリ駆除にミスがあるとシロアリの巣が分離され、生き延びることができま、この場合翌年或いは翌々年に羽アリが発生します。シロアリ駆除には、コロニーを意識した処理が必要です。マニュアルに準じた処理では、本当のシロアリ駆除ではありませんのでご注意ください。

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2020年4月 4日 (土)

生息想定箇所薬剤処理

生息想定箇所薬剤処理 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ駆除処理でお伺いしました。

この物件では、昨年の5月上旬にキッチンの窓枠付近から羽アリが発生しました。シロアリ調査を実施した際、当該キッチンは床下ではなく地下室がありました。地下室側から点検調査の結果、土台にあたる部分で雨漏れ跡が確認されており、地下側からの侵入はありませんので、壁内営巣と考えました。

処理はこの壁内営巣想定箇所に薬剤処理するとともに、想定活動範囲にも行いました。写真はその一つで、窓枠の螺子穴から処理を行っています。窓枠内部には隙間が多く存在し、シロアリはその隙間で活動します。その活動する箇所に薬剤を置くことがポイントとなります。

ちなみにこの物件では、複数のコロニーが確認されています。またの機会でご紹介したいと思います。

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2020年4月 3日 (金)

ライトトラップに捕獲される甲虫

捕虫紙には色々な昆虫は捕獲されます 昨日、アフリカヒラタキクイムシ対策でモニタリングしているライトトラップの捕虫紙についてご紹介しました。今日は小屋裏等に設置したライトトラップの捕虫紙に捕獲される甲虫についてご紹介したいと思います。

室内でよく見かける甲虫として、コクヌストモドキとシバンムシが挙げられます。コクヌストモドキは小麦粉、シリアル、パスタ、ビスケット、ナッツ類などの粉体に発生します。ヒラタキクイムシ類に比べてやや大きいのですが、素人目には判断が難しいところです。また理由が判明したいませんが、新築直後に家屋内で大量発生する事例も報告されていることから、ハウスビルダーさんからヒラタキクイムシらしき虫が確認されていますとよくお問い合わせをいただきます。

シバンムシはジンサンシバンムシとタバコシバンムシが代表種ですが、いずれも乾燥している動物質や植物質から発生します。ヒラタキクイムシ類よりも小さく、小判型なので比較的判断し易い甲虫です。タバコシバンムシは畳を食害し、ジンサンシバンムシは古材を食害します。

甲虫ではありませんが、ライトトラップにはいろいろな昆虫が捕獲されます。珍しいのはヤマトシロアリの羽アリですが、ヤマトシロアリの羽アリは光を嫌うというのが一般的です。しかし現場で対峙している人間からすると、ヤマトシロアリの羽アリが光に集まるのは当然のことであり、文献などは現場を知らない方が書かれているのでしょう。文献で害虫と対峙できることは、決して甘くないことを現場は教えてくれるのです。

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2020年4月 2日 (木)

捕虫紙検定

捕虫紙検定 先日アフリカヒラタキクイムシ対策でお伺いした愛知県内の案件では、ライトトラップの消耗品交換を行なっています。その中に捕虫紙の交換があり、その捕虫紙に捕獲されたアフリカヒラタキクイムシ及びシロオビカッコウムシの数をカウントしています。

ライトトラップは1階天井裏及び2階小屋裏に設置していますので、壁内などの見えない箇所から発生したアフリカヒラタキクイムシを捕獲します。ライトトラップはアフリカヒラタキクイムシだけでなく、他の正の走光性を有する昆虫も捕獲されます。ルーペではアフリカヒラタキクイムシと有翅虫の区別ができますが、甲虫では、アフリカヒラタキクイムシか否かの判断難しくてなります。実体顕微鏡を用いて検定しないと困難です。

アフリカヒラタキクイムシの捕獲結果から、次の具体的な対策を立案します。そのため、捕獲数の検定は重要な作業です。家屋で見られる甲虫は多種多様で、細かく見る必要があります。ちなみに複数で対応しているため、相当の時間を要します。うまく時間配分しながら対応していきたいと思います。

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2020年4月 1日 (水)

2020年4月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイト2004トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、数年の前に兵庫県内物件で撮影した写真で、ヤマトシロアリの羽アリが群飛した様子です。

発生したのは一般家屋の在来工法の浴室で、写真は浴室土台を撮影したもので、基礎の内側から羽アリが発生しています。ちなみにこの事例は当社でも最も早く羽アリの発生した案件で、4月第1週に発生しました。パッシブソーラーシステム構造や基礎外断熱のような温熱性能の高い住宅では羽アリの発生が早まるケースがありますが、一般的な家屋では珍しい事例です。日常的にお湯が漏れている可能性が考えられます。

阪神間での羽アリはゴールデンウイーク前後で発生しますが、環境に応じて4月中旬に発生する場合もあれば、5月中旬に発生する場合もあります。いずれも羽アリが発生すると多くの方は、市販の殺虫スプレーで駆除を試みます。すると羽アリは直に駆除されますが、これで安堵してはいけません。シロアリは集団で生息しており、羽アリはその僅かな一部でしか過ぎません。残念ながら、市販の殺虫スプレーではシロアリの集団まで駆除することはできません。羽アリの発生した付近にシロアリの集団はいないのです。

シロアリの集団を駆除するためには、侵入経路と生息範囲をシロアリ調査によって精査し、その結果を元に適切なシロアリ対策を立案することが必須です。一般的なシロアリ駆除予防についてはマニュアルに従って処理されるケースが多いのですが、マニュアル処理では侵入経路や生息範囲は関係ありません。床下を薬剤でドブ漬け状態にすることで、シロアリを寄せ付けないというのがマニュアル処理の考え方です。当社ではお住いの方の安全性を考慮し、安全性の高い薬剤を使用し、必要最小限の薬剤量で対応することで、お住いの方への薬剤曝露リスクを低減させることを安全性を確保します。当社のシロアリ対策のコンセプトにつきましては、阪神ターマイトラボのホームページをご参照いただきますようお願いいたします。

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2020年3月31日 (火)

紛らわしい

紛らわしい木粉堆積 右の写真は、アフリカヒラタキクイムシ対策を実施している物件で撮影した1枚です。扉の下に木粉の堆積が確認されたことからお伺いしました。

この物件では数年前から対策を実施しており、洋室では100箇所以上成虫脱出孔が確認されたものの、薬剤処理及び物理的対策により翌年には新たな成虫脱出孔やフラスの堆積は確認されていません。しかしモニタリング用として設置したライトトラップには、毎年1匹が捕獲される状況です。

問題の木粉の堆積ですが、扉やその他周辺の木部に成虫脱出孔はありません。更に調査を進めると、木粉の堆積の原因が判明しました。当該箇所に置かれていた樹脂製のラックで、引き出しを出し入れした際に擦れが発生、その際に出る粉がまるで木粉が堆積したかのようなったものでした。

非常に紛らわしい事例でしたが、成虫脱出孔の有無を調べて原因を突き止めれば問題ありません。木粉=ヒラタキクイムシ類の被害でないケースもあるため、技術者に判断を委ねることが重要です。

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