2018年9月21日 (金)

先行駆除処理

必要最小限の薬剤量でのシロアリ駆除処理 昨日は、先日シロアリ調査を実施した滋賀県内の古民家にお伺いしました。セミナーを聴講頂いたハウスビルダーさんの物件で、現在リフォームのための解体中の現場です。

今回はまだ解体途中ですが、シロアリの生息が確認されていますので、シロアリ駆除処理を先行して行いました。シロアリ駆除処理は、必要最小限の薬剤量で処理を実施、使用した薬剤は施工液として数リットル使用しました。

当該物件の敷地内には井戸があり、リフォーム終了後も使用予定です。そのため、使用した薬剤には特に注意が必要で、万が一薬剤が流入しても安全性が確保できるよう、種類の選択と使用量を抑制する必要があります。一般的に行われているシロアリ防除処理では、高濃度の薬剤を大量処理しますので、リスクは限りなく高くなります。

必要最小限の薬剤量でのシロアリ駆除の経験がないと、このような物件に対応できません。薬剤メーカー研究員時代に何度となく井戸水中の薬剤の分析を行いましたが、結局のところ薬剤の撒き過ぎが原因なのは言うまでもありません。きちんとしたシロアリ駆除技術があれば、十分対応可能なのです。薬剤大量散布しておいて、シロアリ駆除の講釈を垂れるシロアリ防除業者がいること自体が問題なのではないでしょうか。

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2018年9月20日 (木)

死滅

死滅したアメリカカンザイシロアリ 右の写真は小型の飼育ケースで飼育しているアメリカカンザイシロアリですが、気がつくと死滅していました。雄雌の1ペアから飼育を始め、丸12年が経過しましたが残念です。

考えられる死因ですが、ダニの発生、薬剤の混入、近親交配による虚弱化、水不足が考えられます。

ダニの発生ですが、死骸等を顕微鏡観察を行いましたが、ダニは確認されませんでした。薬剤ですが、完全に分離させて飼育しているので薬剤が混入することはないと考えられます。近親交配による虚弱化は十分考えられるところですが、個体差間で致死までに至る過程で差が見られると考えられますので、一気に死滅することは考えにくいと考えます。

そうなると給水不足の可能性が高いでしょう。この夏は暑かった上に、業務多忙で飼育観察がやや疎かになったことが原因と考えられます。アメリカカンザイシロアリは木材中の水分で生息するとされていますが、飼育すると一目瞭然、水を与えると飲みにきます。木材中の水分だけで生息するのは、実は困難であると考えます。実際の現場でもアメリカカンザイシロアリ被害箇所の多くは、雨のかかる場所が多いのです。生物である以上、水は必要不可欠なものなのです。

アメリカカンザイシロアリは飼育すればするほど、教科書やインターネットで書かれていること以外の実例をよく見かけます。ちなみにシロアリ技術者と言われている方が、必ずシロアリを飼育しています。逆にシロアリを飼育していないシロアリ防除業者は、薬剤撒き屋と考えて支障はないのではないでしょうか。

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2018年9月19日 (水)

シロアリ定期点検調査

Ttd225 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからのご紹介で、兵庫県内の物件にお伺いしました。定期的にシロアリ点検調査を行っている物件で、3年振りの点検調査です。

この物件のシロアリ定期点検調査を行うようになったきっかけは、住宅医スクールのセミナーを聴講頂いたことがきっかけです。パッシブソーラーシステム構造でシロアリ被害が発生し、シロアリ駆除を実施したのち、定期的にシロアリ点検調査を実施している実例をご紹介したことによります。

ちなみにこの物件もパッシブソーラーシステム構造で、玄関周辺でシロアリ被害が発生したとのことです。その当時システムの協会指導のもと、ベイト工法でシロアリ駆除を行ったのち、改修工事を実施したとのことです。以降、ベイト工法で点検管理を行っていたのですが、非常に高額でお施主さまの負担が大きく、代替のシロアリ対策を検討したところ弊社の定期点検調査の話しを聞かれ、以降2~3年毎にシロアリ定期点検調査を実施しています。

今回の定期点検調査でもシロアリ被害、侵入や生息は確認されませんでした。このシロアリ対策に要した費用は、ベイト工法の何十分の一です。ベイト工法も、ベイトステーションにシロアリが侵入しなければ何の意味もなく、実際にベイトステーションに侵入せず建物へ侵入した事例は多く存在します。残念ながら憶病で、コロニーの分離と融合を繰り返すヤマトシロアリにはベイト工法は適していないのです。

シロアリ対策を金儲けの道具と考えているシロアリ防除業者からすると、年に6回も点検費用が発生するベイト工法は有難い商材です。お施主さまの都合やシロアリの生態を考慮していないシロアリ対策は、当社では実施していません。当社では、1軒1軒自分の持ち家であればどのように対処するかを考え、シロアリ対策を構築、提案します。パッシブソーラーシステム構造でのシロアリ定期点検調査の詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトからお問い合わせください。

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2018年9月18日 (火)

シロアリ被害だけで判断してはいけません

薬剤処理不要な古いシロアリ被害 昨日はシロアリ調査のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件は以前シロアリ駆除を行ったお施主さまからの紹介でお伺いした次第です。

この物件は築80年を超える古民家で、シロアリ被害は玄関脇の外壁側で確認されました。それが右の写真で、板の隙間に僅かな蟻道の形成が確認されています。

元々シロアリ調査を頂いた経緯は、20年以上前にシロアリ防除処理を実施して以降何も対策を行っておらず、シロアリ防除業者がしつこく予防処理を勧めるのでお知り合いに相談した結果、弊社にシロアリ点検調査の依頼を頂いた次第です。

床下側からの点検調査結果ですが、古い蟻道は確認されたもののシロアリの侵入や生息は確認されませんでした。結論的な判断として薬剤処理は絶対ではなく、定期的な点検調査で早期発見に努めれば、特に問題ありません。高額でコストパフォーマンスに劣る薬剤処理が不要で、定期的な点検調査で対応可能な旨を説明するとお施主さまも小員の考え方にご賛同頂きました。

シロアリ対策は薬剤を撒くことではなく、シロアリから大切な家屋を守ることです。当社の推奨する定期的な点検調査でもシロアリから家屋を守ることができますので、詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参考の上、お問い合わせください。

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2018年9月17日 (月)

窓際で確認された羽アリ

窓際で確認された羽アリ 右の写真はいつもお世話になっている建築士の先生から、相談のため送付頂きました。本年の6〜7月に2階の窓枠付近で羽アリが大量に発生したとのことです。

建築士の先生はもとより、ハウスビルダーさんや一般でお問い合わせをいただくお施主さまなど、ご相談のためよく写真を送付頂くのですが写真で種類の同定を行うのはほぼ無理です。頭部や胴体、複節、触角など顕微鏡で観察してわかることが殆どです。

アリ駆除を行う場合、アリの種類を特定することが先決で、その後活動範囲を調査した上で対処する必要があります。クロアリだからこの薬剤を撒くというのは、プロの仕事ではありません。種類を特定せず薬剤を撒く害虫防除業者がいれば、問題外なのでご注意下さい。

今回の事例では発生状況から概ね種類の推測はできますが、建築士の先生に死骸を採取頂くようお願いをしました。但し、問題はこの物件のお施主さまで、絶対に虫は見たくないとのことです。抑制と完全駆除では対策の方法も変われば、使用する薬剤も変わり、費用も大きく異なります。お住まいの方の安全を考慮すると、完全駆除ではなく抑制での対応についてお話しさせて頂きたいと思います。

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2018年9月16日 (日)

茶色の羽アリ

オオハリアリ雌の羽アリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。洗面から羽アリが発生したとのkとから、お伺いした次第です。

採取して頂いた羽アリを携帯型顕微鏡で確認した結果、オオハリアリの雌の羽アリでした。オオハリアリの雄の羽アリは黒色ですが、雌の羽アリは淡黄色で、雄よりも小型です。

オオハリアリの生息は、シロアリ技術者にとってシロアリの生息を疑うことが最も多いクロアリです。オオハリアリはシロアリの天敵として知られており、オオハリアリの生息する物件でシロアリも生息するケースは非常に多いのです。

但し今回の物件の問題は、床下の高さが殆どない転ばし床構造です。ベタ基礎構造なのですが、既にオオハリアリが生息しているということは、どこからか侵入経路があるということです。ハウスビルダーさんと相談の上、侵入想定箇所付近に床下点検口を設置した上で、改めてシロアリ調査を行う予定となりました。

家屋害虫の発生は、その他の害虫の発生している要因となっているケースもあるため、発生している害虫の種類を調査し、想定できうる対応を考えることが重要です。クロアリ駆除及びシロアリ調査につきましては阪神ターマイトラボのウェブサイトからお問い合わせください。

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2018年9月15日 (土)

各々のコロニーへ

壁内注入処理 一昨日の現場では、2階ベランダ壁内でシロアリの生息が確認されています。それと当時に、その下にある倉庫のレール部分にもシロアリ被害が確認されています。

シロアリ調査を行った段階で、シロアリのコロニーは一つではなく、複数あるものと判断しました。非破壊シロアリ探知機を用いて点検調査した結果、2階と1階では繋がっていませんでした。そのため、コロニーは2箇所あると考えて処理する必要があります。

2階ベランダは隣接する壁内にコロニーがあると考えました。1階倉庫部分では、地中からの侵入であると判断しました。各々について、駆除処理を実施しています。

ヤマトシロアリは、社会性昆虫ですが少し面白い動きをします。それはコロニー自体が簡単に分離することができますし、融合もできます。そのため、シロアリ駆除に不手際があると、部分的な駆除となってしまい翌年羽アリの発生する再発減少が起こるのです。

その原因には、薬剤の大量散布が挙げられます。コロニーを意識しない処理では、薬剤と接触したシロアリは致死しますが、大半のシロアリは逃亡します。これは大量の薬剤によって、忌避しているのです。逃亡したシロアリは女王がいなくても、そのコロニーから新しく女王が創出され、コロニーが再生されるのです。薬剤の大量散布は、シロアリ駆除処理ではないのです。

シロアリ駆除に、大量に薬剤は必要ありません。当社では、必要最小限の薬剤量でシロアリ駆除処理を行います。シロアリ駆除及びシロアリ対策につきましては阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照ください。

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2018年9月14日 (金)

ベランダで確認された蟻道

ベランダで確認された蟻道 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、京都府内の物件にシロアリ駆除でお伺いしました。先月シロアリ調査にお伺いした物件で、2階ベランダに敷き込まれていたすのこと、その下にある倉庫のレール部分にシロアリ被害が確認されました。

前回のシロアリ調査では、ベランダの壁内に営巣していると判断しました。施工前に再度2階ベランダを調査すると前回なかった蟻道が排水溝に確認され、蟻道の一部を壊して確認したところ、ヤマトシロアリの活動が確認されました。

駆除処理としては、シロアリの生息範囲に必要最小限の薬剤量で処理を行いました。但し今回のポイントは、ヤマトシロアリがベランダ壁内へ営巣していることです。ヤマトシロアリがコロニーを形成するためには、水の供給が必要です。このことから、壁内に雨水が侵入しているものと考えられます。そのためシロアリ駆除完了後には、雨漏れ対策の実施が必須です。

シロアリ駆除は薬剤を撒くことだけでなく、シロアリが侵入や生息している要因は何かを考え、それらに対しても対策を考えなければなりません。常に、総合的な視点を持って対応することが重要なのです。

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2018年9月13日 (木)

リフォーム現場で確認されたクロアリ

リフォーム現場で確認されたヒメアリ 先日シロアリ調査でお伺いした現場で、ハウスビルダーさんご相談を頂きました。古民家のリフォームで解体中にシロアリ被害部からクロアリが確認されたとのことです。

写真を撮影、送付頂き確認させて頂きました。確認されたクロアリは、ヒメアリでした。ヒメアリは家屋内でよく見かける種類のアリで、雑食性のため食品によく群がります。非常に小型のアリで、体色は淡黄色ですが腹部(尻)は黒色となっています。

問題はヒメアリは結構噛みつくため、チクっとした痛みを感じます。小さな子供の場合、かなりの痛みを感じるようです。そのため、防除依頼をよく頂く種類のアリです。

当初はこの物件では、リフォームが進行した段階でシロアリ駆除と侵入防止対策を実施する予定でした。しかしヒメアリの生息が確認されたことから、シロアリ駆除処理と同時にヒメアリ駆除を先行して行うよう方向転換し、ハウスビルダーさんを通じてお施主さまに提案させて頂きました。

リフォーム中の現場では、様々な場面に遭遇します。シロアリ対策は、その場面に応じた対策を考えることが重要です。薬剤を撒くことだけが、シロアリ対策ではないのです。

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2018年9月12日 (水)

確認されたシロアリ

フローリング上で徘徊していたシロアリ 昨日はいつもお世話になっている害虫防除業者さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。賃貸物件で、シロアリらしき昆虫が室内を徘徊しているとのことから、調査のためお伺いした次第です。

入居者さまからの聞き取り調査では、窓際で木屑にようなものが堆積し、その周辺のフローリングでシロアリらしき昆虫が徘徊していたとのことです。その昆虫をセロハンテープで捕獲されていたとのことから、持ち帰り顕微鏡による観察を行いました。

床下側からシロアリ調査を実施したかったのですが、2年前のリフォームで和室を洋室フローリングにしたことで、床下侵入口がなくなった模様です。こちらについてはオーナーさんに、床下点検口の新設をお願いしました。

セロハンテープで捕獲されたシロアリを持ち帰り調査した結果、ヤマトシロアリでした。今回お伺いした地区ではイエシロアリの生息も確認されており、フローリング上を徘徊しているとのことからイエシロアリの可能性も考えられたのですが、ヤマトシロアリなので被害も比較的小さいものと考えられました。

今回、セロハンテープで捕獲されたのは職蟻だけでした。きちんとしたシロアリ防除業者であれば、職蟻だけでもイエシロアリとヤマトシロアリの同定は可能です。しかし、協会加盟の老舗のシロアリ防除業者の中には、区別できない業者もいるのです。シロアリ生息の有無に関係なく薬剤処理が前提なので、技術や知識はなくても大丈夫なのです。これは老舗の業者だけでなく、どの業者にも言えることですのでご注意下さい。

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