2008年12月 2日 (火)

益虫であり害虫であり

Ant16 先日のシロアリ監視ステーション内に侵入したアリについて調べてみました。アリの特徴からオオハリアリであると考えられます。オオハリアリは朽木の中、石の下、地中などいろいろなところへ巣をつくります。餌は生きた虫で、特にシロアリを好むようです。

シロアリ監視ステーション内の餌木にはシロアリの食害跡が確認されたことから、どうやらオオハリアリはこのステーション内のシロアリを襲ったものと考えられます。

そう考えるとオオハリアリはシロアリを駆逐する『益虫』です。しかし、まれに家屋内に侵入して針で刺す場合もありますので『害虫』でもあります。

実はシロアリも家を食べるのは『害虫』ですが、自然界では倒木を土へ戻す循環作用をもつことから『益虫』でもあります。

概ね昆虫は嫌がられることが多いのですが、『益虫』と『害虫』の両面を持つ場合が多いので、むやみに殺さない方が良いのかもしれませんね。

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2008年12月 1日 (月)

WEB更新

今月も阪神ターマイトラボのWEBを更新しました。今月のトップページ画像は、先月に引き続きヤマトシロアリの蟻道です。

この物件の構造は布基礎+防湿コンクリートで、土台には耐蟻性の高い檜(ヒノキ)が使われています。床下がコンクリートだからといってシロアリの侵入を完全に防げる訳ではありません。また、土台に耐蟻性の高い檜を使っていても、シロアリを駆除できる訳ではありません。シロアリはコンクリートの隙間から侵入し、檜を食害せず壁内の木部を食害するのです。

シロアリ対策で建物の構造をよく考えることは重要です。但し、構造だけでは対策になりません。重要なのはきちんと点検・調査を行い、シロアリの動きを把握することです。シロアリの動きを把握すれば、薬剤を使用するにしても最小限量での対応が可能となり、より安全なシロアリ対策となるのです。

当社では、安全なシロアリ対策に取り組んでいます。お問合せは阪神ターマイトラボのWEBからお願い致します。

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2008年11月30日 (日)

アリ対策

Bait02 昨日も引き続き西宮市内でのシロアリ監視ステーションの点検でした。

今回は幾つかのステーション内にアリの侵入が確認されました。アリが侵入したステーションは監視ステーションとして役に立たないので、アリ対策が必要になります。

アリ対策として、ゴキブリ用ベイト剤や不快害虫用ベイト剤が有効な場合があります。しかし、どのベイト剤でもよいと言う訳ではありません。アリの食性に適合したベイト剤でないと全く効果がありませんので注意が必要です。

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2008年11月29日 (土)

占領

Inspection83 昨日は、一昨日に引き続き西宮市内でのシロアリ監視ステーションの点検でした。マンションなので植込みなどの共用部分はいつでも点検できますが、各戸の庭についてはお施主さまのご都合が優先されますので、日時がバラバラとなります。

このステーションでは、この春にシロアリの侵入が確認され、ベイト剤投入がよいと判断して投入しています。ベイト剤の喫食度合からある程度のコロニーは駆除できたものと判断されましたが、ステーション内にはアリの侵入が確認されました。

シロアリ監視ステーション内へアリが侵入する事例は、よく見られる事例です。監視ステーション内のシロアリを襲ったあとステーションを占領する場合や、ステーションのような閉所を好んで巣にする種類などがあります。

いずれにしてもアリに占領されてしまうと、シロアリ監視ステーションとして役に立たなくなります。一旦、アリを駆除したのち、再度モニタリングする必要があります。

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2008年11月28日 (金)

カビの存在

Inspection82 昨日は西宮市内での定期点検で、シロアリ監視ステーションの点検でした。この物件はマンションでシロアリの発生が確認されています。

監視ステーション内には餌となる木片が入っています。しかし、設置した場所によりその木片の状態が大きく異なります。

湿気が極めて高い状態に設置した監視ステーション内では、木片の表面にカビが発生しています。シロアリは湿気の多い場所に発生すると言われています。写真程度のカビであれば問題ないでしょうが、カビが全面を覆いつくす場合には問題があります。

シロアリの体表面は薄く皮膚に覆われており、普段湿気の高いところで生息していますので、体表面はカビやすくなっています。そのため、シロアリはグルーミングというお互いに体表面を舐める行動をとります。唾液には抗菌成分がありますので、カビから身を守れる訳です。

シロアリは、湿気が高くてもあまりにカビの多い場所は好まないようです。シロアリ監視ステーションもただシロアリがいるかいないかを見るだけでなく、そこから得られる情報をきっちりと掴む必要があります。

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2008年11月27日 (木)

ピンポイント

Extermination55 昨日は地元西宮市内でのシロアリ駆除でした。この物件では布基礎の屋外に蟻道が構築されています。床下の構造は布基礎+防湿コンクリートで、床下側からの侵入はありません。この布基礎以外にも2階ベランダで被害が確認されています。

ここでのシロアリの動きを把握することは極めて重要です。もし動きを把握せずに処理をすると、2階のベランダから1階の壁など薬剤を果てしなく注入することになるでしょう。しかし、シロアリの動きを把握すれば要点のみの処理で十分です。

薬剤の処理の方法も色々あります。以前、『薬剤は動力噴霧機で撒くのが当たり前、注入も動力噴霧機でたっぷり処理する』と言われたことがあります。しかし、そんなことを行った結果、シックハウスなどの原因の一つとなったのも事実です。

薬剤の特徴を掴めばそんなことをする必要はありません。極めて少量の薬剤で駆除できます。但し、人の真似をしただけでは駆除できません。実験や経験に裏打ちされて始めて使える技術なのです。勿論、その現場の構造やシロアリの活性など加味して、薬剤の濃度や注入量などが決まりますので、マニュアルはなく技術者の判断が重要となるのです。

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2008年11月26日 (水)

温度に敏感

Reti006 季節に進行に伴い、シロアリの動きも鈍くなってきました。しかし、飼育ゲージ内のヤマトシロアリは面白い動きをします。

この時期は暖房が入りますが、暖房を入れる前は動きが緩慢であったヤマトシロアリも、暖房が入ってある程度の室温になると活発に活動します。

ヤマトシロアリも昆虫なので気温に敏感です。屋外では気温も随分下がってきたので、地中に潜り活動が鈍くなっていきます。

家屋内に入ったシロアリは、暖かい場所で活動します。過去の経験ですが、2月の埼玉県で大雪の日ですが、冷蔵庫の裏で非破壊シロアリ探知機で反応した例があります。冬であっても常にある程度の温度が確保できる場所では活動するようです。

同様に基礎外断熱の住宅では真冬であっても活動します。エアサイクルによって建物全体が冬でも暖かく、特に基礎外断熱内はシロアリにとって年中快適な環境です。そのため、きちんとシロアリ対策をしておかないと、極めて短期間にシロアリの被害が広がるので注意が必要です。

建物の構造が進化し、暖かい建物が増えてきました。床断熱などもその一つでしょう。そのおかげで本来冬に活動休止するはずの昆虫が年中活動するようになってきました。それだけにきちんと対策をすることが重要でしょう。とはいえ、薬剤の大量散布に頼るのではなく、IPMによって総合的に対策を立てることが重要でしょう。

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2008年11月25日 (火)

雨天延期

昨日はシロアリ駆除工事予定がありましたが、屋外からの作業も多いことから延期とさせて頂きました。そのおかげでたまった事務処理を行うことができました。

事務処理以外にも、来月上旬に研修会が予定されている関係で研修資料を作成しています。内容としてはこれからのシロアリ防除に必要な内容です。資料は大量の枚数をつくり、その内容をおよそ1/3~1/4に凝縮して作成します。

やがて訪れるシロアリ防除におけるIPMにどう対応するかが今回の内容です。業界ではまだまだ大量散布が主流ですが、やがてある方面からIPM化の流れが押し寄せます。その時にどう対応できるかが今後のシロアリ業界を左右するでしょう。皆さんとのディスカッションの中からよい対応の方法を考えて行きたいと思います。

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2008年11月24日 (月)

薬剤の動き

Prevention36 昨日は兵庫県川西市内でシロアリ予防でした。薬剤は全面に処理するのではなく、ここぞという場所だけ絞って処理しました。

施工する場所にもよりますが、薬剤を泡状で処理する箇所もあります。この泡状の薬剤は建物の構造を教えてくれます。

想像する場所から泡が出る場合もあれば、想像していない場所から出る場合もあります。これらを観察することで、壁の中の構造が見えてきます。

シロアリがどこから侵入するか教科書には書いてありません。教科書通りに侵入するのであれば、構造だけで侵入防止は可能です。しかし、現実にはシロアリが侵入してきますので、どこまで構造を理解することは極めて重要です。

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2008年11月23日 (日)

シロアリの羽アリではありません

Ant15 先日、お世話になっている工務店の方から自宅の水槽に羽アリが落ちているので見て欲しいという依頼がありました。

送付頂いた検体を見るとシロアリの羽アリではなく、アリの羽アリ(有翅虫)です。発生時期と照らし合わせてみるとトビイロケアリの有翅虫のようです。

トビイロケアリはどこにでもいる種なのでたまたま家屋に入ってきたのでしょう。家屋内でアリの活動が見られなければ特に問題ないでしょう。

例えばアリが部屋の中の食べ物に群がるだとか、咬まれる場合にはアリも害虫でしょうが、このように羽アリが外から入ってきただけでは害虫ではありません。しかし、人によっては虫嫌いの方もおられますので、そのような場合には不快害虫とよばれます。害虫もいろいろなるのです。

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