« 同時進行 | トップページ | アメリカカンザイシロアリ-23 »

2008年1月 7日 (月)

広がる生息域

年末の記事にも書きましたが岡山県でアメリカカンザイシロアリの生息が確認されたことについて、1月6日付けの山陽新聞で紹介されました。この記事は岡山の同業者さんから送って頂きました。また、翌日にはシロアリフォーラム発起人の岡崎シロアリ技研の神谷さんからも山陽新聞WEB-NEWSを送って頂きました。

記事では県南西部の民家で確認されたとのことですが、『駆除したのに効果がない』との報告を受けた日本しろあり対策協会県支所で調べた結果、アメリカカンザイシロアリであることが確認されたとのことです。

あくまで個人的な見解ですが、あれっ?と思うことがあります。『駆除したのに効果がない』ということは、被害部へ薬剤処理を行ったにも係わらず被害が発生したということでしょう。確かにアメリカカンザイシロアリの被害は見ただけではわかりません。しかし、砂状の糞の発生など、アメリカカンザイシロアリの生息が懸念される事項が確認できた筈でしょう。これは、調査や駆除を行った作業員の勉強不足ではないでしょうか?社団法人日本しろあり対策協会の資格であるしろあり防除施工士を取得する際、アメリカカンザイシロアリについて勉強している筈です。また、しろあり防除士の更新研修は3年毎に行われますが、この研修でも勉強している筈です。最初の時点でわからなかったということが同じ業界で働く人間として残念でありません。

私たちの業界は薬撒き屋ではなく、シロアリ対策を行う専門家です。薬剤を撒くだけなら誰でもよいのです。専門家でなければ、押し売りや誇大な表現で工事を煽るような悪徳業者と変わりありません。専門家としての誇りを失わないよう、勉強に励みたいと思います。

|

« 同時進行 | トップページ | アメリカカンザイシロアリ-23 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 広がる生息域:

« 同時進行 | トップページ | アメリカカンザイシロアリ-23 »