時間に忠実
阪神間でも『羽アリが出た』とご連絡を頂くようになりました。ご存知の方もおられると思いますが、ヤマトシロアリの有翅虫(羽アリ)は正午前後に出てきます(これを群飛と呼びます)。
羽アリの数にもよりますが、1日しか出なかったり、1週間続いたり色々なパターンがありますが、いずれも1年の間で羽アリの出る時期は、基本的に4月末から5月末しか出ません。
面白いのが正午前後しか出ないという行動です。飼育しているヤマトシロアリも、正午前後は羽アリも翅をバタつかせているのですが、15時を過ぎるころには隠れてしまいます。
写真は飼育ケースの底面から写した様子です。羽アリが木の中へ隠れようとする様子が伺えます。飼育ケースの中でヤマトシロアリを飼うと、密閉度が高いので隠れることなく表面で活動する様子が観察されますが、羽アリは時間帯で活動する場所が変わるようです。
ちなみに羽アリは光のある方向で翅をバタつかせます。どうやら光に向かって飛びたいようです。ヤマトシロアリに走光性(光に集まる性質)はないとされていますが、この現象をどう説明するのでしょうか?
また、飼育ケースで飼うとわかりますが、一時的に強い光を当てれば嫌がりますが、常に光が当っていれば、気にせず活動します。シロアリが光を嫌うという表現は、誇大ではないのでしょうか?
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