群飛
昨日は現場での施工指導で岡山へ出張でした。その現場研修先で偶然ヤマトシロアリの群飛を見ることができました。
群飛口は植木の根元にあり、兵蟻が護衛をしながら羽アリが群飛しました。周辺には被害のある門扉がありましたが、シロアリの生息は確認されていません。
シロアリのコロニー(集団)は土の中にあると考えられます。この集団は土中の木や、土と直接接する門扉のようなものを餌にしています。門扉の被害状況からコロニーは比較的小さく、餌も豊富にあると考えられます。
群飛(スウォーム)はわずか数分で終了しました。飛行の下手な羽アリはあまり遠くへ飛ぶことができず、地面でバタバタしているとあっという間にクロアリやクモの餌食となりました。羽アリのほとんどは新たなコロニーを創生することができず、食物連鎖の底辺としての役割を果たします。
1年間のうち、この時期にしかヤマトシロアリの羽アリは発生しません。また、来年まで羽アリの発生はお預けです。この1年、コロニーは仲間を増やし、餌場の地域を徐々に拡大していきます。
シロアリは家屋内に住めば害虫ですが、屋外ですが益虫です。上手く付き合うことが重要です。
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