アメリカカンザイシロアリ-35
久しぶりにアメリカカンザイシロアリの飼育ケースからの報告です。この飼育ケース内では羽アリがどの時期に出るかを調べています。今月、有翅虫の翅が落ちているのを確認しました。
昨年は年4回(3月、6月、8月、12月)に対して、今年はこれで4回(1月、4月、8月、10月)と今月は前年と異なる時期となりました。私が対策をしているアメリカカンザイシロアリの現場でも、羽アリの出るシーズンは一定ではありません。
アメリカカンザイシロアリの生態について記載されている文献やWEBがありますが、実はまだまだ生態が知られていません。観察すると記載とちがうことが非常に多く、羽アリの発生時期についても多くの資料では4~9月が多いのですが、実際には年中発生するというのが、飼育ケースでもアメリカカンザイシロアリの現場でも確認されます。
アメリカカンザイシロアリの場合、生態が他のシロアリと比べて特殊です。安易に薬剤で対処するのではなく、生態からよく考えて処理する必要があります。安易に処理すると、生息域を広げてしまい、家屋内の被害を拡大させますので十分注意しましょう。
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