温度に敏感
季節に進行に伴い、シロアリの動きも鈍くなってきました。しかし、飼育ゲージ内のヤマトシロアリは面白い動きをします。
この時期は暖房が入りますが、暖房を入れる前は動きが緩慢であったヤマトシロアリも、暖房が入ってある程度の室温になると活発に活動します。
ヤマトシロアリも昆虫なので気温に敏感です。屋外では気温も随分下がってきたので、地中に潜り活動が鈍くなっていきます。
家屋内に入ったシロアリは、暖かい場所で活動します。過去の経験ですが、2月の埼玉県で大雪の日ですが、冷蔵庫の裏で非破壊シロアリ探知機で反応した例があります。冬であっても常にある程度の温度が確保できる場所では活動するようです。
同様に基礎外断熱の住宅では真冬であっても活動します。エアサイクルによって建物全体が冬でも暖かく、特に基礎外断熱内はシロアリにとって年中快適な環境です。そのため、きちんとシロアリ対策をしておかないと、極めて短期間にシロアリの被害が広がるので注意が必要です。
建物の構造が進化し、暖かい建物が増えてきました。床断熱などもその一つでしょう。そのおかげで本来冬に活動休止するはずの昆虫が年中活動するようになってきました。それだけにきちんと対策をすることが重要でしょう。とはいえ、薬剤の大量散布に頼るのではなく、IPMによって総合的に対策を立てることが重要でしょう。
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