アメリカカンザイシロアリ-45
先日、アメリカカンザイシロアリの生息する木材から取り出した落翅虫(翅を落とした羽アリ)です。
良く見ると、擬職蟻が落翅虫の体を舐めています。これはイエシロアリやヤマトシロアリでも見られる行動で、グルーミングと呼ばれています。
グルーミングは、体表面に舐めあうことで唾液に含まれる抗菌成分により、シロアリの体表面をカビなどから守ります。体表面が硬い外骨格(甲羅)で覆われていないので、重要な行動です。アメリカカンザイシロアリの擬職蟻も硬い外骨格で覆われいません。そのため、他のシロアリと同様にグルーミングを行うのでしょう。
但し、アメリカカンザイシロアリは比較的低い湿度の場所で生息していることが多いので、カビに襲われる可能性はイエシロアリやヤマトシロアリより低いものと考えられます。頻繁にグルーミングは行われますので、シロアリの本能なのかもしれませんね。
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