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2009年3月24日 (火)

アメリカカンザイシロアリ-46

Kanzai050 小さな木片に掘り込み部分をつくり、アメリカカンザイシロアリの擬職蟻を入れ、ガラスで観察しやすいようにした飼育容器内の様子です。

あまりにも放置しすぎたため、どうやら水が取れずに干からびた擬職蟻が確認されたため、慌ててガラスの隙間から水を入れました。するとガラスの隙間からしみ込んだ水へ、擬職蟻がすぐに寄ってきて水を取っています。乾材シロアリだからと言って水が要らない訳ではありません。シロアリも昆虫ですので水は必須成分です。飼育する木は含水率が低いのが問題なのでしょう。

家屋で使用されている木は、最適な含水率となっています。これは木そのものが、湿気をコントロールすることができるのです。室内の湿気が高くなった日には木が湿気を吸い、逆に乾燥した状態になると木が湿気を放出するのです。湿気の高い日本という風土にあった材料が木なのです。

そのため、一般家屋の木と飼育する木の含水率は異なり、飼育する木の含水率は低くなりがちです。そのため、一般家屋に生息するアメリカカンザイシロアリは水を気にせず生活ができるのです。但し、垂木で屋外の雨があたる部分にアメリカカンザイシロアリの被害が見られることがあります。ここなどに被害を与えるのは、少しでも含水率の高い木を喫食しているのではないかと私は考えています。

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