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2009年3月12日 (木)

羽化

Nebada007 今年もネバダオオシロアリ(Zootermopsis nevadensis)の羽化が始まりました。擬職蟻からニンフへと変態した後、有翅虫(羽アリ)になります。

当社で飼育しているネバダオオシロアリは概ね3月上旬には有翅虫(羽アリ)が確認されます。ちなみにネバダオオシロアリは年中ニンフが確認される種です。日本の生息するシロアリで最も羽アリとなるのが早いのは山口県と福岡県の間にある関門海峡付近で生息するカンモンシロアリ(Reticulitermes kanmonensis)で、2月中旬~下旬に見られます。

ヤマトシロアリでは4月下旬~5月下旬、イエシロアリでは6月下旬~7月下旬(いずれも阪神地区)です。気温などに影響され羽アリが出ると言われていますが、年中一定温度となる恒温室で飼育しても、羽アリの発生時期は変わりません。基本的には、そのシロアリが持つ時期に応じた群飛時期となるのでしょう。ただ、羽アリが飛び出すタイミングは気温などに左右されると思います。

但し、季節外れの行動を起こす虫はシロアリもいます。秋に羽アリが出たヤマトシロアリの例もありますので、羽アリの時期は絶対でないことを覚えておいて頂ければ結構かと思います。

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