晩秋のヤマトシロアリ
写真は本年採取したヤマトシロアリです。ヤマトシロアリは晩秋から冬にかけてどのような生活をしていますかというお問い合わせをよく頂きます。飼育してみるとよくわかるのですが、初夏~秋にかけての活性の高い時期に比べるとやや劣りますが、元気に活動しています。
ちなみに写真は、飼育ケースを底面から撮影しています。木の表面で活動するのではなく、食害した木の内部や隙間などで活動するのです。
一般の家屋でも、シロアリが目に見える範囲で活動することは極めて稀です。普段見えないところで活動するのがシロアリという生き物なのです。そのため重要なのは床下を点検し、シロアリが侵入・生息しているかどうかをきちんと調査することです。
薬剤を撒くことを前提する必要はありません。シロアリが見つかれば、最小限の薬剤量で処理すれば問題ありませんし、予防するにしてもシロアリの動きを見ながら、技術者が必要な箇所だけを処理すれば問題ないのです。大量に薬剤を処理するということは、住んでいる人への薬剤暴露リスクを上げるとともに、環境破壊を進めることでしかないのです。
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