活性が向上
先日6日は二十四節気の一つ『啓蟄』でした。啓蟄とは冬ごもりしていた虫が這い出るころとされています。しかし、気温だけを見ると非常に寒い日がまだまだ続いています。
しかし、昔の方が決めた啓蟄のころになると、飼育中のイエシロアリが活動を始めます。先日までは、殆ど活動している様子は確認されませんでしたが、この時期を過ぎると活動を始め、壁面には蟻道を立ち上げるのです。
シロアリは温度には敏感ですが、温度や湿度だけで行動するのではありません。特にシロアリは羽アリの群飛時期が特定される昆虫です。薬剤メーカーの研究員時代の経験ですが、年中温度湿度が一定な恒温器内でシロアリを飼育しても、羽アリの発生する時期は変わりませんでした。シロアリは温度や湿度だけで羽アリを出す時期を決めている訳ではないと考えられます。きっと遺伝子として羽アリを出す時期が決められているのでしょう。
シロアリは温度に敏感な昆虫ですが、そのことだけに捉われると足元をすくわれます。必ず現場で実際での現象に基づいて考える必要があるのです。
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