薬剤の違い
昨日は東大阪市内での新築防腐防蟻処理でした。今回は前回紹介した木部処理用乳剤についてもう少し詳しく紹介したいと思います。
木部処理用乳剤については、吸収量を上げる工夫がされた製剤もあれば、流出量を下げる工夫がされた製剤があることを紹介させて頂きました。現在主流の製剤は後者のタイプが多くなっています。
処理された薬剤が流出しないようにと製剤中に樹脂を入れて、乾燥する際に樹脂の作用によって流出しないようにというのがコンセプトとなっています。実際には樹脂の有効成分との親和性や木材との親和性など実際には難しく、簡単な発想でできるものではありません。
何故、多くの薬剤が樹脂含有製剤になっているかというと、慣例によるところが大きいようです。昔の油剤の時代で、固着剤と称して樹脂を添加していたの名残です。正直なところ固着剤を添加しても効果が変わらないのに添加されていましたが、きっと添加させられた理由があったのでしょうね。
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