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2012年6月18日 (月)

在来種ですので

Lyctidae127昨日は兵庫県内のマンションに害虫調査でお伺いさせて頂きました。下駄箱の上にある壁面に小さな穴があき、粉が積もっているとのことです。ヒラタキクイムシの可能性が考えられました。

被害の確認されている部分は合板で、内部から虫体を採取し、種類を同定しました。その結果、在来種のヒラタキクイムシでした。

幸いにも被害は軽微ですので、薬剤処理と物理的対策でなんとか対応は可能ですと回答させて頂きました。お話しを聞くと、他の害虫防除業者さんにも見てもらったそうです。その業者さん曰く、『玄関の壁面を交換し、下地に薬剤処理が必要です。早くしないと室内に蔓延します。』とのことです。

当然この害虫防除業者さんは、虫体の採取も行っていませんし、同定も行っていません。これは、対象となる害虫を確定せずに、対応する方法ですが、残念なことこのような対応を行う防除業者さんの方が多いのは事実です。しかし、本来対象となる害虫を特定し、その生態や被害状況からより最適な対処方法をとるのがプロの仕事です。

この防除業者は壁の撤去及び修復を自社で行いますと言っていることから、明らかに不要な工事を勧めようとしています。対処方法として絶対に間違っている方法ではありませんので悪徳業者とは言い切れませんが、悪質業者だと思うのは私だけなのでしょうか。

ヒラタキクイムシの種類や被害の状況次第では、私も撤去及び修復をお薦めする場合があります。これはあくまで現場をきちんと調べた上での判断です。一つの業者だけに調査を依頼するのではなく、数社に調査して貰い、納得できるところで対応して貰うことをお薦めします。また、当社でのヒラタキクイムシ対策については、阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照下さい。

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コメント

お久しぶりです。
私も水谷さんの意見に大賛成です・・・。
ですが・・・・。

正直虫体採取し同定しそれに見合った処理をするというのは手間がかかって(かかるのかなww)嫌だというお客さん(ここでいう作業者)の意見もなんとなくごもっともという感じでした(施工金額が安いから)。

キクイの場合即時完了ということもあり得ませんし、お施主様が不快に感じてらっしゃってリフォーム金額も厭わないというのであればそれもありかなと思っていました。

ただやはり、完全駆除まで時間はかかってもお施主さんを安心させながら駆除していくのがプロですよね。

考えを改めます・・・・;;

投稿: 伊勢カートン紙 | 2012年6月18日 (月) 22時00分


伊勢カートン紙さん、ご無沙汰しております。

ヒラタキクイムシは種類によって対処方法が異なります。今回の事例は在来種ですので、壁を剥がしてリフォームすることで対応は可能でしょう。

しかし、ヒラタキクイムシが発生する事例の多くは築浅物件です。その壁を剥がすことが本当に良いのでしょうか?入居されている方が納得されているのであれば問題ないでしょうが、意外と納得されていないお施主さまがおられることも事実です。

そのためには発生している種類の同定は必須です。同定ができない業者は論外でしょう。対象害虫に興味がないということとしか思えません。

同業者さんからもヒラタキクイムシでよく問い合わせを頂きます。残念ながら『どの薬剤が効きますか』といった内容が殆どです。薬剤は基本的に何でもよく効きます。薬剤に合わせた処理方法ができるかどうかがポイントです。そうなると対象害虫の生態も必要ですし、薬剤の特徴も必要です。プロはそれができて当たり前でしょう。お金を頂いて対処を行っているのですから。

投稿: シロアリ調査隊 | 2012年6月19日 (火) 21時11分

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