アメリカカンザイシロアリ-82
年末の大掃除に伴いシロアリの飼育ケース内の掃除を行いました。するとアメリカカンザイシロアリ飼育ケース内で、有翅虫(羽アリ)が落とした翅が確認されました。
前回の有翅虫の発生は10月に確認されています。先月、一度掃除をした際には確認されていなかったので、11月末から12月の間で発生したものと考えられました。
アメリカカンザイシロアリの羽アリは、集団的に発生する時期は概ねその傾向がありますが、個々に発生する場合は季節を問いません。
イエシロアリやヤマトシロアリの群飛と同じように捉えてはいけません。アメリカカンザイシロアリの羽アリは年中発生し、落翅虫(翅を落とした羽アリ)の生存率は比較的高くなっていません。
アメリカカンザイシロアリの駆除はイエシロアリやヤマトシロアリと同じような考え方で対処すると、駆除どころか更に被害を広げてしまう場合があります。生態を考慮した対策が必須なのです。当社ではアメリカカンザイシロアリの飼育を通じて生態研究を行うとともに、薬効試験により処理方法の研究を行っています。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照下さい。
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