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2014年1月 9日 (木)

フラスの堆積が止まったからと言って安心してはいけません

Lyctidae197 昨日の現場からもう一つご紹介したいと思います。右の写真は、ヒラタキクイムシ成虫脱出孔から排出されたフラス(糞)が確認されています。

ヒラタキクイムシの被害は木材中で発生します。被害を与えるのは成虫ではなく幼虫で、産卵後孵化した幼虫は木材中で木材を食害します。その際、木材を食害した幼虫は糞をします。その糞がフラスと呼ばれるもので、非常に細かく乾いた状態の木粉状となってます。

このフラスは、幼虫が木材中で食害した空隙部分に詰めた状態となります。在来種ではおよそ1年間に渡って続きます。やがて蛹(さなぎ)を経て成虫となったヒラタキクイムシは木材内部から脱出しようとします。その際、小さなを穴を開けて出てくるとともに、フラスを排出します。内部には大量のフラスがあるのですが、排出されるのは脱出時に邪魔となり一部のフラスだけです。

フラスの排出はずっと続く訳ではなく、成虫が脱出する際だけですので、直に排出は終わります。注意しなければならないのは、成虫が脱出して終了ではないということです。成虫が脱出孔から侵入し、内部で交尾産卵するケースもあります。きちんと対処しなければ、毎年発生が繰り返されます。

ヒラタキクイムシ対策で最も行われる割には効果が殆ど期待できないのは、被害材の表面に薬剤処理をするケースです。ヒラタキクイムシは生態を理解した上で対処することが重要です。但し、現場の状況を見ないで対処はできませんので、必ず現地調査が必要です。ヒラタキクイムシ対策に関するお問い合わせは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお問い合わせ下さい。

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