アメリカカンザイシロアリ-85
右の写真は、飼育中のアメリカカンザイシロアリです。このアメリカカンザイシロアリのコロニーは、一対の有翅虫(羽アリ)が翅を落としてペアになったカップルから継体飼育されたものです。
飼育から8年が経過しているため、既に数世代を経過しています。創始コロニーのころは、擬職蟻も少し小さな個体でしたが、いまでは一般的な大きさとなっています。
アメリカカンザイシロアリは木材に空洞をつくり生活しており、擬職蟻はあまり目にすることはありません。しかし、このコロニーは頻繁に木材中から出てきて活動します。どうやらこの行動は、水を求めて出てきている模様です。水を1滴垂らすと、一斉に水に集まって飲みにきます。
アメリカカンザイシロアリは水がなくても生息できると言われていますが、生物である以上水は必須です。乾燥状態が続くと、積極的に水を求めるのでしょう。実際の現場でも、雨のかかる場所に生息しているケースは多いのです。
アメリカカンザイシロアリ対策を行う場合、アメリカカンザイシロアリの生態を知る必要があります。当社では飼育観察、各種試験を通じてアメリカカンザイシロアリ駆除方法の試験研究を行っていました。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照下さい。
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