« コンクリートの隙間から | トップページ | こんなところに発生源かもしれない部位が »

2015年6月 9日 (火)

被害材内部には死骸があります

Lyctidae258 昨日は、ヒラタキクイムシ対策で大阪府内の物件にお伺いしました。壁のクロスに穴が空き、木屑が落ちているとのことです。

現場では既に死骸を捕獲頂いておりましたので、同定した結果外来種のアフリカヒラタキクイムシでした。

合板の多くは東南アジアなどから輸入しています。メーカーさんは合板製造時に熱処理しているので、ヒラタキクイムシは死滅すると言われます。しかし、幼虫や成虫は熱処理によって死滅しますが、卵は死滅しません。合板を熱処理するタイミングと産卵のタイミングが一致すると繁殖します。卵の期間が短いため、羽化まで辿り着く個体が少ないため、同一合板全てに繁殖ら被害が発生する訳ではないのです。

ヒラタキクイムシが繁殖するためには、交尾産卵しなければなりません。雌雄が交尾後、産卵管を広葉樹の導管に射し込んで産卵を行ないます。導管がない場面には、成虫脱出孔から再侵入し、被害木材内部で産卵します。産卵後は木材内部で生き絶えるたね、被害木材内部で死骸が残ります。そのため、薬注処理すると被害木材内部から死骸が出てくるのです。

いろいろなホームページで、古い木材はでんぷん質が変性し加害しないと記載されていますが、築30年以上の合板からも出ています。現場を見たこともない人間が文献を見ながらいい加減なことを記載するのです。被害の実態は現場で見て、その現場から生態を知り、現場で対策を行いながらより良い対策を行うべきなのです。

当社では現場ベースにヒラタキクイムシ対策を考えます。なお、ヒラタキクイムシ類現場調査は有料となっておりますので、阪神ターマイトラボのウェブサイトからお問い合わせ下さい。

|

« コンクリートの隙間から | トップページ | こんなところに発生源かもしれない部位が »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/200707/61713716

この記事へのトラックバック一覧です: 被害材内部には死骸があります:

« コンクリートの隙間から | トップページ | こんなところに発生源かもしれない部位が »