シロアリの侵入防止対策
昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、奈良県内の物件にお伺いしました。改修中の古民家でのシロアリ対策を継続的に実施しています。
床下地面には、湿気対策として防湿コンクリートが打設されました。問題点として、写真の通り束石周辺もその一つとして挙げられます。
防湿コンクリートと束石は見かけ上接着しているように見えますが、化学的に結合している訳ではなく、物理的に結合しているだけです。コンクリートの収縮、時間経過、地震などの要因によって、防湿コンクリートと束石の接点部分に僅かな隙間が生まれます。すると、シロアリは容易に侵入し床束や大引、根太などの木部に到達し、被害を与えます。だから、当該箇所には適切なシロアリ対策が必要なのです。
薬剤処理もその手段の一つですが、床高のある場所では定期的な点検調査による早期発見のその手段の一つです。しかし、防湿コンクリートを打設することで床高を確保できない物件も多く存在します。そのようなケースでは、薬剤処理も定期点検もできなくなります。だから他の方法で対策を考える必要があります。
写真ではその対策を行うため、束石周辺に工夫をして貰っています。そこで対策を行うことで、シロアリの侵入を防止する手法を採用しました。シロアリ対策は薬剤だけではなく、総合的に考えて実施するのが当社のスタンスです。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照下さい。
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コメント
こんにちは、お世話になっております、ブログ毎日拝見させていただき参考にさせていただいてます、ありがとうございます。束石まわりの進入防止策とは今回はどのような手法ですか、さしすかえなければ教えていただきたいですが
投稿: 依田恵二 | 2015年11月26日 (木) 07時56分
説明が少し長くなりますので、メールでお返事させて頂きます。
投稿: シロアリ調査隊 | 2015年11月27日 (金) 23時49分