シロアリ調査隊

今年は殆どご紹介していないアメリカカンザイシロアリ飼育日記ですが、定期的に給水と掃除を行い、羽アリの発生状況を記録しています。

今年は春先のブログでも記載したとおり２月に羽アリの小発に始まり、以降５月下旬、６月中旬、９月中旬、１０月初旬、１２月上旬に発生しました。大きな発生は９月中旬で、昨年と同傾向でした。数年前までは５月下旬が大きな発生だったのですが、気がつけば大発生のサイクルが変わっていたようです。

実際の現場でも２月に羽アリを見ているので、特定の季節に羽アリが出るという表現は間違いだと思います。人はついつい自分にとって都合のいいように、昆虫の生態を考えがちですが、実際には自然や環境に対応して生きているので、特定の行動しかおこさない訳ではないのです。年中発生すると考えて、上手く対応していく必要があるのです。

シロアリ防除業者の多くは、シロアリを飼育、観察したことがありません。シロアリと対峙するためには、相手をよく知ることが必要です。長年つきあっているヤマトシロアリでも、日々新しい発見があるのです。当社ではシロアリ飼育を通じて生態研究を行い、駆除にフィードバックしています。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照下さい。