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2016年3月 7日 (月)

得られる情報

Damage49 右の写真は、昨日ご紹介した現場で撮影した1枚です。畳を上げて、床板が撤去されると被害部が見えてきました。

シロアリ調査の段階では、床下が低く侵入できなかったため、点検するためにφ100mmの穴をあけ、点検調査を行いました。その際のポイントとしては、基礎面に蟻道が見当たらず、被害は比較的ピンポイントでした。その際の駆除処理としては、被害部から施工液20ミリリットルを、屋外の化粧モルタルから50ミリリットルを処理しています。

撤去時には、こうした答え合わせができます。シロアリは基礎面からの侵入ではなく、想像通り基礎屋外側化粧モルタル内部からの侵入でした。被害の広がりが少なかったのは、加圧注入土台が使用されていたためで、加圧注入木材以外の場所で被害が広がっていました。

加圧注入木材について、誤った認識を持たれている建築関係者が比較的多いようです。加圧注入木材を使用すればシロアリ被害は起こらない訳ではなく、加圧注入木材はシロアリの食害を受けないだけで、加圧注入木材以外の木はシロアリの食害を受けます。そのため、シロアリの被害を受けてはいけない場所、水平荷重や垂直荷重を支える土台や柱に使用されるのです。加圧注入木材を使用したとしても、適切なシロアリ対策は必須です。

加圧注入木材でもこのような結果になるのですから、耐蟻性の高い樹種にシロアリ対策を依存するのは如何なものでしょうか。加圧注入木材と耐蟻性の高い木材では、耐シロアリ性能は比較になりません。耐蟻性の高い木材に偏重する最近の傾向について、疑問を抱くのはシロアリ技術だけでしょうか。3

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