研修旅行2日目
昨日は一昨日に引き続き、いつもお世話になっている建築士の先生が主宰する研修旅行でした。2日目の午前中は研修会が行われ、小員からもシロアリの生態と対策の実務について講演させて頂きました。
今回の講演でも、多くのハウスビルダーさんや大工さんなどが、床下を乾燥させればシロアリ対策になるという考え方をお持ちであったことです。確かにシロアリの侵入し難さで言えば、乾燥している方が侵入し難いと言えます。但し、乾燥していれば侵入しない訳ではなく、どんな構造でも侵入する可能性はあるのです。
シロアリ対策は薬剤でという考え方が一般的でしょうが、本来最も重要なのは建物の構造です。全く侵入することを抑える構造にはできませんので、点検調査が簡単にできる構造にすることが大切です。点検調査ができる床下構造であれば、シロアリが侵入したときのみ薬剤をピンポイントで処理すれば良いのです。ホウ酸処理を推奨される方もおられますが、ホウ酸でも侵入している事例は多くありますので、過剰な期待をすることの方が危険です。ホウ酸処理をしているので大丈夫と考え、点検調査を怠っていると痛い目に合います。
但し、問題は高濃度殺虫剤の大量散布を推奨する協会の仕様書です。新築で薬剤処理しないといけないような規定を上手く組み込んでいるのは、利権の悪用したものと考えるのは私だけでしょうか。
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