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2016年5月 9日 (月)

事前準備が必要な構造

Inspection809 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。床下換気口から、床下を撮影した様子です。基礎面に蟻道の構築が確認されています。先月、玄関上框に隣接する柱に穴があき、羽アリが発生したとのことです。この物件には、2つの構造的な問題点がありました。

一つ目は、床下点検口がないことです。この物件では、和室がフローリングの洋室へとリフォームされています。リフォーム以前の和室であれば、床板を外せば床下へ侵入することができます。しかし、リフォームされた洋室では、予め床下点検口を設置しておかないとあとから新設しなければならず、結果的に二度手間となります。

二つ目は、基礎の通気孔(人通口)が非常に小さく人が通れる大きさでないということです。このようなケースで、シロアリ防除業者の多くは、人が通れるように通気孔を広げるためのハツリという作業を勧めます。しかし、このハツリ作業は建築士の先生に言わせれば、絶対に行ってはいけない作業です。明らかに強度低下を起こし、確実に耐震性は低下します。対策としては、床上から床下点検口を設置することとなります。但し、基礎が細かく張り巡らせてある場合、床下点検口が多く設置する必要があり、費用と意匠の問題が発生します。建築時、或いは設計時に床下への配慮があれば、このような事態にはならなかったでしょう。

ちなみにリフォームを行った業者が紹介し、下見にきたシロアリ防除業者は、基礎の外側からハツリ作業を行い、床下換気口を広げるという説明が行われたそうです。住まいの安全を無視し、自分たちの作業性を優先したナンセンスとしかいいようのない提案です。

お施主さまは、安全性を最優先したシロアリ対策について調べられた結果、当社にご相談を頂きました。いずれにしても大工さんにご協力を頂き、床下点検口を新設した上で、シロアリ駆除処理を実施する予定ですが、高濃度殺虫剤を大量散布するシロアリ予防処理は行いません。必要最小限の薬剤量でシロアリ対策を行いますので、安全性で問題となるリスクをできるだけ排除したシロアリ対策です。詳細につきましては阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照頂き、お問い合わせをお願いします。

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