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2017年2月28日 (火)

構造に合わせて

Prevention294 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。新築中の物件でのシロアリ対策です。

この物件の最大の問題点は建物の構造で、パッシブソーラーシステム構造です。そのため、家屋内での薬剤の使用は厳禁です。床下を含めた家屋内で薬剤を使用しようものなら、強制的に室内で薬剤を拡散させるようなものです。そのため、室内側以外での対策を考える必要があります。

個人的な見解としては、構造さえ問題なければシロアリ対策は不要と思います。しかし、お施主さまと設計事務所は何らかのシロアリ対策をして欲しいとのことから対策を実施しました。とはいえ、シロアリの想定活動範囲のうち、要所要所に薬剤の土壌灌注処理を行いました。海外では建物外周全ての土壌に対して灌注処理を行う場合がありますが、高濃度大量処理は土壌汚染の原因です。要所要所だけに処理しても、薬剤の特性を生かせば問題ありません。

とはいえパッシブソーラーシステム構造でのシロアリ対策は、構造が重要です。侵入するとすれば局所的ですので、定期的な点検調査がポイントとなります。

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2017年2月27日 (月)

建物構造と生息密度

Damage52 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。この物件では、庭の支柱にシロアリ被害が確認されています。

この物件は基本的に鉄骨、逆ベタ基礎(土間床)構造ですが、増築した部分には床下があります。この物件では、庭で毎年ゴールデンウィーク前後の羽アリが発生して不安とのことです。

シロアリ調査の結果、元々の鉄骨部分には問題がありませんが、増築部分は床下点検口がありません。但し、一箇所だけある床下換気口が取り外し可能でしたので確認した結果、目視範囲内ではシロアリ被害が確認されませんでした。

屋外の状況ですが、シロアリの生息数は相当多いものと推察されます。かなり建物に近いところでも生息の気配があるため注意が必要です。それでも庭のシロアリの対して、積極的に駆除する必要はありません。無断な費用の支出となるだけですので、お薦めはできません。

最終的には建物構造も考慮した上で、お施主さまやハウスビルダーさんの意向を踏まえ、より効果的なシロアリ対策を立案したいと思います。

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2017年2月26日 (日)

要所要所

Extermination543 昨日は、先日シロアリ調査を実施した物件でのシロアリ駆除処理のため、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件は築年数が経過した長屋で、室内側にシロアリ被害が確認されています。その被害は比較的大きく、その原因としてはここ数年住まい手が不在であったことが挙げられます。

人の住まいない家屋では、シロアリは床上にまで被害を広げます。しかし、人が住んでいれば、被害は床下内で収まるケースが殆どです。

ヤマトシロアリは非常に臆病な昆虫ですので、住まい手がいれば床上にまで被害を広げると見つかってしまいますので、見つからない床下だけの被害が中心となるのです。当然ですが床上まで広がった被害を放置すると、シロアリは見つからないと判断し床上での被害を広げるのです。

この物件では、床下の被害は床上での被害よりも軽いものでした。しかしシロアリの侵入経路は床下側となっていますので、その要所要所を最適な薬剤で必要最小限量の処理量で処理しました。被害が甚大だからといって大量の薬剤散布は不要なのです。

シロアリは住まい手がいないと、床上まで被害を拡大させます。住んでいても必要ですが、住まい手がいない場合でも、早期発見、早期対応のため定期的なシロアリ調査をお薦めします。

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2017年2月25日 (土)

労災保険更新

Association04 確定申告が始まり慌ただしい中ではありますが、昨日は阪神土建組合の労災保険更新に行ってきました。加盟している阪神土建組合では、一人親方労災保険の取り扱いされていますので、組合加盟以来毎年更新しています。

そもそも労災保険は被雇用者を保護するための保険で、雇用者が保険料を支払って加入する義務がありますが、個人事業主である場合には入れません。建設現場で仕事をしている人間は、その他の業界の労働者に比べて事故や災害に合う確率は高いようです。雇用されている場合は問題ありませんが、個人事業主が請負で行う場合など労災保険は掛かっていない状態となります。

労災保険はそもそも労働者を守るための制度にもかかわらず、それでは不公平だということで、特別加入という制度が設けられました。それが一人親方の労災保険特別加入です。安心して現場で働くためには、不可欠な保険です。無事に更新を行いましたので、安心して現場に向かいたいと思います。

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2017年2月24日 (金)

必要最小限の薬剤処理

Prevention293 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件は浴室リフォーム中の物件で、シロアリ侵入防止処理を行うためにお伺いした次第です。

在来工法の浴室は、コンクリートブロック基礎が比較的高い場所にまでつくられています。コンクリートの過信は禁物で、シロアリはブロックの隙間から侵入する場合があります。シロアリの侵入の多くは構造に由来しており、構造をよく見ればシロアリの侵入想定経路が見えてきます。シロアリ対策としては、これら侵入経路に最適な薬剤を、適正な濃度と処理量で処理すればよいのです。

一般的に行われている全体処理は、これら構造に配慮がありません。とにかく建物全体に薬剤処理を施し、シロアリと薬剤を接触させますので、構造など関係ないのです。建物全体処理ありきで考えるのは、売上至上主義や利益優先主義でしかありません。

当社ではシロアリから建物を守ることとお住まいの方の安全性を両立させるため、点検調査と部分処理を組み合わせてシロアリ対策を行っています。お問合せは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお願いいたします。

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2017年2月23日 (木)

見映えの悪いシロアリ予防処理

Inspection906 昨日は、いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。

この物件では、過去にシロアリ予防処理が行われているそうです。お施主さまは、ご実家で羽アリの経験があるため、羽アリの不安からシロアリ予防処理を行ったとのことです。

いつもお世話になっているハウスビルダーさんにシロアリ予防処理の相談をされたところ、当社の推奨する定期的なシロアリ調査をご紹介頂いたところ、今回実施する経緯となった次第です。

床下側からシロアリ調査を行った結果、シロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。この物件の構造はベタ基礎なので、過剰なシロアリ対策である床下全面への薬剤処理は必要ないと判断されました。定期的なシロアリ調査により、早期発見すれば問題ない旨をお施主さまに説明させて頂いたところ、薬剤の不安や費用などクリアできると喜んで頂きました。

なおこの物件では、玄関の枠に薬剤注入処理跡が確認されました。それが右の写真で、穿孔注入処理した後に木栓が埋め込まれています。この写真を見て、皆さんどう思われるでしょうか。私はこんな見映えの悪いシロアリ予防処理は、不細工過ぎて恥ずかしくてできません。

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2017年2月22日 (水)

商品説明会聴講

Seminar109 昨日はイエシロアリ駆除用ベイトシステムを開発販売されている廣瀬産業さんの商品説明会を聴講しました。イエシロアリ駆除用ベイトブリングシステムの商品説明のほか、廣瀬産業さんで保管されている古いシロアリ文献の紹介や移動可能なイエシロアリ飼育装置が紹介されました。

ブリングシステムは小員も使用している非常に秀逸なシステムで、イエシロアリの生態をきちんと理解した上で開発されています。シロアリを如何に効率よく駆除するかを考えられたシステムで、今後もイエシロアリでこのシステムが有用な物件があれば、使用して行きたいと思います。

古いシロアリ文献は先人が積み上げた知識の塊であり、技術者の誇りと責任を感じるものでした。如何に効率よくシロアリを駆除するのか、そのためにシロアリの生態を研究する姿勢、これこそが私たちの目指すところであると改めで認識しました。

廣瀬産業さんのセミナーは、シロアリ駆除を単なる儲けの手段として捉えず、技術者として必要なスキルを磨く内容となっていますので、今後も参加して行きたいと思います。

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2017年2月21日 (火)

薬剤処理

Prevention292 昨日は継続的に対応している兵庫県内の宿泊・レクレーション施設にお伺いしました。この施設では基本的にIPMで管理を行っています。

IPM管理では6ヶ月以内ごとに1回、定期に統一的に調査を実施し、当該調査の結果に基づき発生を防止するため必要な措置を講ずることとなっており、発生のし易い場所では2ヶ月に1回、その生息状況等を調査し、必要に応じ、発生を防止するための措置を講ずることとなっています。

当該施設では、以前の業者が管理していた時にはゴキブリの目撃事例の報告があったそうです。しかし、当社が担当して以降ゴキブリの目撃事例はないとのことです。勿論、薬剤処理のよるところもありますが、当社のポリシーとして処理ポイントを絞り込み、規定量よりも薬剤処理を減らしています。それ以上に、厨房責任者の方とコミュニケーションを取り、環境対策が最も重要である旨を説明、実行して頂いている点が大きいもの思います。

その結果、管理が行き届いており、ゴキブリ目撃事例はありません。今後もこの状態を継続していきたいと思います。

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2017年2月20日 (月)

新たな場所から

Kanzai212 昨日は、アメリカカンザイシロアリ対策で広島県内の物件にお伺いしました。アメリカカンザイシロアリ対策を、継続して実施している物件です。

昨年の点検調査では、小屋裏で実施している定着防止効果が一定の成果が得られtります。しかし、有翅虫(羽アリ)の発生は依然として確認されています。

今回の小屋裏での点検調査でも、有翅虫の死骸が多く確認されました。有翅虫死骸位置の傾向から、下屋となっている屋根裏部分を確認しました。構造的な問題があり、確認は困難でしたが糞の堆積が確認されました。

今回天井点検口を新設して貰い確認すると、糞の堆積場所から概ねの生息場所が確認されました。今回の事例でも、アメリカカンザイシロアリの生息の特徴がありました。必要な箇所に薬剤注入処理を行いましたが、糞の排出があるところだけに生息している訳ではないので、今後も点検調査と駆除を繰り返して行うきめ細やかな対応が必要です。

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2017年2月19日 (日)

放置しても問題ない蟻道

Inspection905 昨日は以前シロアリ駆除を行った兵庫県内の物件に、定期的な点検調査でお伺いしました。部分的な駆除を施し、何もしなくてよい部分には薬剤処理をしていません。そのため、早期発見のための定期的な点検調査が重要です。

今回の点検調査では、新たなシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。但し、右の写真のような蟻道の構築が確認されました。

蟻道があるからと言って、シロアリが侵入している訳ではありません。蟻道には幾つかの種類があり、活性の高い蟻道もあれば、既に放棄された蟻道など多岐に渡ります。

この蟻道は仮に作られた蟻道で、床束へ侵入しようとしたものの、侵入できなかったため放棄された蟻道です。

このような蟻道の場合、放置しても問題ありません。幾つかの事例を見てきましたが、このようなケースで再侵入することはありません。知識不足のシロアリ防除業者がこの蟻道を見ると、確実に薬剤処理を勧めます。床下全面に薬剤処理し、高額な処理費用を請求します。

当然ですが部分的な駆除費用は、全面処理よりも費用がかかりません。定期的な点検調査では費用が発生しますが、高額ではなく安価です。5年という期間や10年という期間でみると、シロアリ対策に要する費用は、圧倒的に部分駆除+点検調査の方が安価です。しかも薬剤曝露リスクの低減につながり、安全面からも有意な方法です。お問合せは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお願いいたします。

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2017年2月18日 (土)

限定される薬剤

Prevention291 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。新築中物件での、防腐防蟻処理です。

この物件のポイントは建物の構造で、パッシブソーラーシステムです。当然ですが、一般的な薬剤は使用してはいけません。太陽エネルギーによって暖められた空気を床下側から室内にかけて取り込まれるシステムですので、一般的な薬剤では揮発して室内側に流入します。

そのため、この物件は設計サイドからホウ酸製剤の使用が義務付けられています。個人的な見解ですが、きちんとした構造であれば、シロアリの侵入リスクは低く、完成後定期的なシロアリ調査を実施し、早期発見早期対応すれば問題ないと考えます。

それでも、指定されている以上処理しなければなりません。法律で縛られている部分のあるため、何とも言えないところです。

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2017年2月17日 (金)

新しい被害

Inspection904 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生のご紹介で、京都府内の物件にお伺いしました。中古物件購入後に実施しているリフォーム中に、大工さんが畳を上げたところシロアリ被害らしきものが確認されたとのことです。

早速現場で確認すると、床板や畳にシロアリ被害が確認されました。現時点でシロアリの生息は確認されていませんが、被害の新しさから季節の進行に伴い、再侵入するものと考えられました。

今回の物件のポイントは築年数がかなり古い物件なのに、床板が新しい点です。前のオーナーさんの時にもリフォームされたのでしょうが、シロアリ対策未実施のためシロアリが再侵入し、被害を与えたものと考えられました。

いずれにしてもきちんとしたシロアリ対策が必要ですが、薬剤の大量散布に頼らないシロアリ対策を提案したいと思います。

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2017年2月16日 (木)

室内で発生したコバエ

Sciaridae06 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。昨年リフォームした物件で、室内にコバエが飛んでいるとのことです。

現場で虫体を採取し同定した結果、コバエはクロバネキノコバエ類でした。クロバネキノコバエ類は、翅脈が特徴的ですので同定は比較的簡単です。

クロバネキノコバエ類は、腐敗した植物から発生します。家屋内での発生源は、観葉植物等が代表的ですが、この物件には置かれていません。その他の発生源としては、腐朽した木材なども考えられるため、雨漏れなどにも注意が必要です。ハウスビルダーさんには、雨漏れについて徹底的に調査するよう依頼しました。外部からの侵入も否定できませんが、目視調査の範囲内には発生源らしきものがないことから、外部侵入はお施主さまに継続監視して頂くようお願いしました。

ちなみのお施主さまはコバエポットンを置かれていたそうですが、生態と一致していませんjので効果はありません。本来この時期に発生する虫ではないため、何か発生する要因があると思いますので、更に調査を進め対応して行きたいと思います。

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2017年2月15日 (水)

ベタ基礎にヒノキの土台

Inspection903 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。この物件では、洋室フローリング面で僅かにシロアリ被害らしきものが確認されているとのことです。

早速床下側から点検調査を行うと、土台に蟻道の構築が確認されました。写真にもある通り、この物件の床下構造はベタ基礎です。

多くのハウスビルダーさんや建築士の先生方は、シロアリ対策としてベタ基礎は絶対的なものとお考えの方がおられるようです。何度もこのブログで紹介していますが、ベタ基礎は、シロアリ対策の手段の一つとして有効な手段ではありますが、絶対的ではありません。侵入する事例も多く見られています。

ちなみに、この物件で用いられている土台はヒノキです。ヒノキもシロアリに対して有効と言われており、それを信じるハウスビルダーさんも多くおられます。確かにヒノキは他の木材に比べて食害を受ける程度は低いものの、シロアリの侵入をシャットアウトする訳ではありません。シロアリはヒノキを食害せず、上部にある食べ易い木材を食害します。

だからと言って、一般的に行われている薬剤大量散布によるシロアリ防除処理をお薦めすることはありません。早期発見すれば、部分的な対応で十分可能です。わざわざ高額な薬剤を処理することは、イエシロアリ地域であれば仕方ない部分があるものの、ヤマトシロアリしか生息していない地域では明らかに過剰なシロアリ対策です。

当社では、定期的なシロアリ調査によって早期発見に努め、シロアリ侵入初期での部分的な薬剤処理で安全を確保したシロアリ対策を提供します。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照下さい。

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2017年2月14日 (火)

大顎から同定

Identification06 昨日は、窓枠に土のようなものがついているとご相談を頂いた兵庫県内の物件にお伺いしました。

早速現場で状況を調査すると、窓枠の土のようなものが確認されました。この土のようなものは、アメリカカンザイシロアリが糞を固めて作った蟻道のように見えました。その一部を崩し、内部を確認すると、シロアリの活動が確認されました。

上手く職蟻を採取できたことから、大顎を採取し同定を行いました。その結果、アメリカカンザイシロアリの大顎であることがわかりました。

アメリカカンザイシロアリは蟻道を構築しないとされていますが、それは実際の現場をみたことがない学者の意見であり、実際の現場では蟻道を構築することもあるのです。書籍の情報が必ず正しい訳ではなく、ましてやウェブサイトの情報の中には誤った情報が多くあるので、その情報が正しいかきちんと見分ける必要があるのです。

ちなみにこの家屋の室内側では、糞の排出等は見られていないようです。しかし、見えない場所での発生も考えられることから、改めてシロアリ調査を行うこととしました。アメリカカンザイシロアリ対策では見える場所だけでなく、普段見えない場所まできちんと点検調査することが重要です。

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2017年2月13日 (月)

定期点検調査

Inspection902 昨日は4年前にシロアリ駆除を行った大阪府内の物件に定期点検調査でお伺いしました。

この物件では広縁でシロアリ被害が確認され、床下側からのシロアリ調査で土台周辺にシロアリ被害が確認されました。基礎面に蟻道はなく、写真にも見える通りコンクリートブロックの内部を通って土台に到達し、被害を与えていました。

シロアリ駆除処理としては、当該箇所に薬剤を注入処理していますが、やや多めの1リットルを使用しました。一般的なシロアリ防除業者がこの物件で使用する薬剤量約100リットルと比べると比較にならない薬剤使用量です。

今回の点検調査でも、新たなシロアリの侵入や活動は確認されませんでした。僅かな薬剤量であっても、技術的根拠があれば十分シロアリ駆除は可能です。一般的なシロアリ防除業者が実施するシロアリ駆除予防処理では何十万も費用がかかりますが、部分的なシロアリ駆除処理の場合、数万円で対応可能です。初回のシロアリ調査費用や定期的な点検調査費用を合算しても、一般的なシロアリ駆除予防処理費用よりも安価で対応可能です。

その上薬剤を大量に使用しないため、薬剤曝露リスクを低減させることが可能です。写真で見てもお解りの通り、床下湿気の高い状態だからと言ってシロアリが侵入するのではないのです。ましてや高額な床下湿気対策商品など殆ど無駄であり、対費用効果を考慮するとお薦めできる商品ではないのです。

当社では、薬剤の大量散布によるシロアリ対策は実施していません。必要最小限の薬剤量によるシロアリ駆除と定期的な点検調査を組み合わせたシロアリ対策を実施しています。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照下さい。

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2017年2月12日 (日)

古いシロアリ被害

Inspection901 昨日は、以前シロアリ駆除でお世話になった大阪府内の物件のお施主さまからご連絡を頂きました。掃き出し窓枠にシロアリ被害らしきものがあるので、確認して欲しいとのことです。

早速現場を確認すると、被害自体は古いものでした。お施主さまには、シロアリ調査でお伺いした当時の写真をタブレットで見て頂き、被害が当時のものであることをご確認頂きました。

シロアリ調査時に調査報告書を提出していますが、やはり現地できちんと説明してご納得頂くことが重要です。

以前あるシロアリ駆除処理を行った現場での話しですが、あるシロアリ防除業者がシロアリ駆除予防処理を行った翌年、羽アリが発生したそうです。そこでそのシロアリ防除業者は追加の駆除処理を行ったとのことですが、またその翌々年、羽アリが発生したそうです。お施主さまは、そのシロアリ防除業者に何故羽アリが何度も発生するのかを問いただしたとのことですが、明確な回答はなくただ薬剤処理しますとの回答しかなかったそうです。

お施主さまは結果的にこのシロアリ防除業者を見切り、当社にシロアリ駆除の依頼を頂きました。シロアリ駆除処理は、極めて僅かな薬剤量で駆除処理を行いました。お施主さまは先のシロアリ防除業者と比べものにならない薬剤量で不安があったそうですが、翌年以降羽アリは完全に止まり、喜んで頂きました。

シロアリ駆除は、薬剤を注入すればよいというものではありません。薬剤の特性、シロアリの生態、建物の構造を考慮して処理すべきものなのです。

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2017年2月11日 (土)

活動範囲処理

Extermination542 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ駆除でお伺いしました。

この物件は昨年末にシロアリ調査を実施した物件で、壁面や天井面に群飛孔が確認されています。このように上部にまで被害が広がった原因として、窓枠コーキングの劣化により壁内に雨水が侵入、それら水分を活用して高所にまでシロアリ被害が広がったものと考えられました。

処理は現時点で被害の広がっている範囲を中心に薬剤注入処理を行うとともに、同様な箇所についても部分的に処理を行いました。

シロアリ対策としては、部分的なシロアリ駆除処理を実施しています。しかし重要なのは、窓枠の防水対策です。この対策を怠ると、幾ら薬剤を撒いても流出するため、必ず防水対策を行う必要があります。

シロアリ対策は、薬剤を撒くだけではありません。構造的観点からもきちんと対応すべきであり、シロアリ防除業者はそうしたアドバイスのできるアドバイザーでもあるべきなのです。

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2017年2月10日 (金)

クロアリの蟻道

Inspection900 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。玄関ポーチと基礎面の接点部分で、蟻道の構築が確認されています。

この蟻道はシロアリが構築した蟻道ではなく、クロアリが構築した蟻道です。但し、この蟻道は既に放棄されたものであり、特に問題はありません。お施主さまには、今後再侵入する可能性が否定できないため、注意して貰うようお伝えをしておきました。

蟻道を構築するクロアリとしては、クロクサアリやトビイロケアリなどが知られています。悪質なシロアリ防除業者の中には、クロアリが構築した蟻道をシロアリの蟻道と称して高額なシロアリ防除処理を勧める場合がありますのでご注意下さい。

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2017年2月 9日 (木)

床下定期点検調査

Inspection899 昨日は床下定期点検調査のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件は、3年前にも床下点検調査を実施しています。床下構造はベタ基礎ですので、初回の点検調査からシロアリの被害、侵入及び生息は確認されず、今回も前回同様の結果でした。

初めてお施主さまから相談頂いた際、新築から5年が経過したことからハウスビルダーさんより再消毒の案内を頂いたそうです。しかし、シロアリ薬剤に対して不安をお持ちのお施主さまが薬剤を撒かずにシロアリ対策を考えたいとのことからご相談を頂きました。

シロアリ対策は薬剤を撒くだけではなく、定期的な点検調査を行い早期発見することもシロアリ対策ですとご紹介して以降のお付き合いです。

点検調査は、薬剤を撒く理由のために行うのではなく、シロアリの被害の有無、侵入や生息の有無、侵入する可能性があるかを見極めるためのものです。そのため、隅々まで点検調査を行います。有料調査ですが、何も問題なければ薬剤を撒くことはありませんので、無駄な費用の節約にもなります。併せて床下の環境も確認するため、配管からの水漏れ等も点検調査項目に入っています。

高額な無機系薬剤や天然薬剤を使うのも手段の一つですが、薬剤を撒かないシロアリ対策はもっと安全で、安価なシロアリ対策であることは言うまでもありません。

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2017年2月 8日 (水)

2階の天井裏で

Inspection898 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。

この物件では2階の天井に雨漏れ跡が確認されており、内部確認のため天井点検口を設置されたそうです。その天井点検口から天井内を確認したところ、シロアリ被害らしきものが確認されたとのことです。

現場で天井点検口から確認を行うと、シロアリ被害が確認されました。3階の小屋裏及び床下を点検調査した結果、いずれもシロアリの被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

当該箇所は窓があるため、どうやらその窓枠のパッキンから雨水が侵入し、その水分でヤマトシロアリが営巣及び繁殖していたようです。生息範囲は意外と狭く、当該箇所へのピンスポット駆除で十分対応可能と考えられました。

同じつくりの箇所があるため、各所の雨漏れ点検調査をハウスビルダーさんにお願いしました。このような事例は時々見かける事例ですが、いずれも雨漏れが大きな要因です。雨漏れは生物劣化をひき起こしますので、放置は厳禁であり早急に対処されることをお薦めします。

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2017年2月 7日 (火)

玄関の隙間

Inspection897 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。玄関の上がり框が少し変色しているため、シロアリ調査のご依頼を頂いた次第です。

この物件はハウスビルダーさんが建てた訳ではなく、元々は建売でそのハウスビルダーさんは既に倒産しています。そのため、いつもお世話になっているハウスビルダーさんがメンテナンスを担当されているとのことです。

床下側からの点検調査を実施した結果、玄関付近でシロアリの構築した蟻道が確認されませんでした。ちなみに床下の基礎構造はベタ基礎です。玄関周辺はコンクリート接合部分が多くあるため、その接合部から侵入したものと考えられました。

ベタ基礎はシロアリ対策になると考えられている方が多くおられるようですが、実際の現場ではシロアリ対策になっていないケースがあります。だからといって薬剤に頼るだけがシロアリ対策ではありません。早期発見のための点検調査を、定期的に実施することが重要です。早期発見できれば、早期対策することで被害を最小限に抑えるとともに、費用も抑制できるのです。

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2017年2月 6日 (月)

シロアリ調査をしないシロアリ防除業者

Inspection896 昨日ご紹介した物件は、お施主さまが先に他のシロアリ防除業者にシロアリ調査を依頼したとのことです。

インターネットでシロアリ防除を広域に実施している業者ですが、あくまで運営会社が受付するだけで実際には契約している地元のシロアリ防除業者が対応する形態です。

売りは安価な防除施工価格とシェアとのことですが、前者は仕事がないシロアリ防除業者が安価な下請価格で実施することが理由であり、後者は全国的に広域で実施しているからです。シロアリ駆除はその地域で対応する必要があり、全国的な展開をしているシロアリ防除業者がないため、全国展開する運営会社であれば高シェアは可能です。

問題は、今回シロアリ調査にきたシロアリ防除業者です。床下点検口がないため床板の一部を切ったまでは良いのですが、そこから床下を覗き蟻道を確認すると見積りだけして帰ったのです。

薬剤を撒けばよいという発想で、シロアリ調査を省いたということでしょう。シロアリ対策の基本はシロアリ駆除であり、シロアリ駆除はシロアリ調査によってシロアリの侵入経路と活動範囲を精査し、その結果からより最適な方法と薬剤を選択するのです。

シロアリ調査を省くのは、シロアリ防除業者としてあり得ない行為です。安ければよいのであれば、この業者を選択して下さい。私はこんないい加減な仕事はしたくありません。

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2017年2月 5日 (日)

被害の広がり方から見るもの

Inspection895 昨日はシロアリ調査のため、大阪府内の物件にお伺いしました。築年数が随分経過した長屋で、室内側にシロアリの生息と被害が確認されているとのことです。

床下側から点検調査を行った結果、広範囲にシロアリ被害が確認されました。築年数の経過した長屋という環境は通気性が悪く、湿気が滞留し易い環境です。そのため、当該床下も土壌表面に多くのカビが確認されました。

蟻道は広範囲に複数確認されていますが、シロアリの姿は確認されませんでした。生息の報告が確認されていることから、季節的要因によるものと判断されました。

この被害の広がり方から、既に床下で複数のコロニーがあるものと判断して対策を行う必要があります。一般的に実施されている薬剤大量散布も方法の一つですが、薬剤曝露リスクの問題と高額な費用の問題があるため、当社ではお薦めしていません。

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2017年2月 4日 (土)

活動範囲へ

Extermination541 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。先日調査を行った物件で、昨年末にサクラアリの羽アリが発生した物件です。

室内へ侵入するサクラアリは、最適な薬剤を活動域に薬剤処理することが基本となります。その方法には色々な方法がありますが、できるだけ建物にダメージを与えないことも重要な要素です。例えば窓枠の螺子穴であったり、写真のようにコンセント隙間から処理することで、建物にダメージを与えず処理することが可能です。

但し、感電には最新の注意が必要ですし、処理した薬剤が壁内でどのような挙動をしめしているかを想定しながら処理しなければなりません。ただ闇雲に薬を撒けばよいというものではないのです。

同業者の中にはどの薬剤を使えば良いのかと相談を頂く場合がありますが、処理方法を考慮しなければ何を使っても論外です。最終的には大量散布に頼らざるを得ないでしょう。

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2017年2月 3日 (金)

確定申告関係書類

Tax15 再来週には確定申告の受付が始まりますが、昨日確定申告に関する書類が届きました。この書類が届くと、少し焦りを感じ始めます。

少しづつ準備を始めていますが、シロアリ調査や駆除施工の日程調整、ヒラタキクイムシ対策の日程調整などまだまだ現場の案件も多く抱えており、確定申告だけに注力できないのが現状です。

昨日も、シロアリ調査の現場下見のため大阪府内の物件にお伺いしました。床下点検口を新設する必要があるため、その設置場所をどこにするかなどの細かい打ち合わせでした。

日程が差し迫る中、上手く時間を活用して対応していきたいと思います。

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2017年2月 2日 (木)

更新講習受講

Seminar108 昨日は、公益社団法人日本ペストコントロール協会が実施したペストコントロール1級技術者更新講習を受講するため、大阪府立労働センター(エル・おおさか)まで行ってきました。

3年に一度の講習ですが、以前よりも内容が多岐にわたっていましたした。6年前の講習では薬剤の大量散布は良しといった内容、3年前の講習ではIPMの推進がメイン、今回はゴキブリ等衛生害虫だけでなく広範囲の害虫、害獣の内容が充実していました。

更新講習は費用がかかりますが、それに見合う内容であれば問題ありません。内容がない割に、高額な更新講習費用を取るところがありますが、この講習は受講してよかったと思う内容でした。

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2017年2月 1日 (水)

ウェブサイト更新

Top201702 今月も阪神ターマイトラボウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、飼育中のカンモンシロアリの有翅虫(羽アリ)が群飛する様子です。シロアリフォーラムメンバーである福岡のサトーシロアリ技研さんから頂いたコロニーで、昨年の1月末に群飛しました。

カンモンシロアリはその名の通り山口県と福岡県の関門海峡周辺に生息するシロアリです。現地では2~3月に羽アリが発生すると報告されています。カンモンシロアリはヤマトシロアリの亜種で、羽アリの外観はヤマトシロアリとそっくりですが、生態は大きく異なり、軒先など高い場所に被害が及ぶケースもあります。

シロアリは、その種類によって生態が異なります。一般的にシロアリ駆除やシロアリ予防は、マニュアルに沿って処理が行われますが、マニュアル処理はシロアリの種類を考慮していません。マニュアル処理では高濃度の殺虫剤を大量散布するため、シロアリ駆除予防は可能ですが、安全性が高いとは言い切れません。大量散布は、お住まいの方への薬剤曝露リスクを向上させます。当社では、このような薬剤大量散布によるシロアリ対策をお薦めしていません。

当社では、事前の点検調査によってシロアリの種類や生息域などを特定し、最適なシロアリ対策をご提案します。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照の上、お問合せ下さい。

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