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2017年4月21日 (金)

空中蟻道の群飛孔

Inspection912 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。

協会加盟のシロアリ防除業者で数年前にシロアリ防除工事を実施され、保証期間が過ぎたことからしつこく再消毒(殺虫剤を大量散布するのに消毒といこと自体がナンセンス)を勧められているとのことです。小員がお世話になっているハウスビルダーさんにお施主さまが相談されたことから、当社でシロアリ調査を行うこととなった次第です。

床下側から目視等調査を行った結果、古い被害跡と共に穿孔注入処理跡も多く確認されました。但し、問題と考えたのは写真にもある空中蟻道です。地面から立ち上がった空中蟻道は、羽アリの出口である群飛孔です。空中蟻道の周辺には倒れた空中蟻道が数本確認されています。

シロアリ防除業者が仕様書に基づいて薬剤の大量散布を行った場合、空中蟻道は折れて倒れます。直立した空中蟻道があるということは、薬剤処理以降に形成されたものと判断されます。仕様書では布基礎や束石周辺を薬剤処理しますので、未処理部分から空中蟻道が立ち上がるケースは少ないながらもあります。但し、これには盲点があるのです。

きちんとシロアリ駆除できていれば地中のコロニーは壊滅している筈ですが、空中蟻道が立ち上がるということは地中のコロニーは壊滅できていないということです。シロアリ駆除予防処理と称して薬剤の大量散布をしていますが、実際にはシロアリのコロニーを駆除できていないことは多々あるのです。シロアリ技術者からすれば、薬剤の大量散布でシロアリのコロニーの駆除は極めて困難です。コロニーを駆除しようとすると、使用量は少なくなるのです。

いずれにしても、地中にシロアリのコロニーがあることは明白です。だからと言って薬剤処理が必須という訳ではなく、定期的な点検調査を行い早期発見に努めれば問題ありません。但し、点検調査を怠ると知らない間に家屋内へ侵入している場合があるため注意が必要です。

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