« 特徴的な被害 | トップページ | 天敵 »

2017年4月 8日 (土)

増減を前提に考えること

Lyctidae340 昨日はヒラタキクイムシ対策で愛知県内の物件にお伺いしました。元々はお施主さまからヒラタキクイムシでご相談頂き、ハウスビルダーさんにご協力頂きながら対策を行っており現在に至っています。ちなみにハウスビルダーさんは、外来種のアフリカヒラタキクイムシで困っておられる物件が数件あるとのことから、2日間に渡って実施しています。

アフリカヒラタキクイムシ発生初期では、被害材の撤去及び交換、薬剤による対策を実施しています。以降、アフリカヒラタキクイムシの特徴的な生態である正の走光性(光に集まる性質)を利用し、ライトトラップによる捕獲、モニタリングを行っています。捕獲結果ですが、徐々に減っていくと考えられがちですが、捕獲数は増減があります。

築年数が経過し、木材が古くなると発生しないと記載されてる資料やウェブサイトを見かけますが、真っ赤なウソです。実際の現場を見れば一目瞭然で、築年数が経過しても発生はずるずると続きます。場合によっては大発生するケースもあるのです。

発生は目視できる箇所だけと限定することは危険で、壁内でも発生しているケースはあります。ある昆虫の専門家の方がアフリカヒラタキクイムシ被害現場で、虫孔数を計測されていることがありましたが、虫孔数を計測して有効なのは年毎に継続して計測し、統計的活用する場合に有効だけであって、被害状況を確認するために虫孔数を計測しても意味がありません。ライトトラップの捕獲数も統計的に活用し、次の対策をどうするのかを考えるために活用されるものなのです。

捕獲数について注意しなければならないのが、僅かな個体数です。この僅かな個体を無視すると、数年かけて増殖し、結果的に再発する可能性があります。モニタリングは生息数を確認すると共に、捕獲によって生息数を減らせることにもなりますので、ライトトラップの設置は極めて有効なのです。但し、設置場所には注意が必要で、どこにでも置けばよいというものではありません。設置場所は、これまでの経験と実績に基づいて設置されるものなのです。

今後もモニタリングを継続するとともに、より効果的な対策を立案し実行していく予定です。アフリカヒラタキクイムシの被害は、安易な対策により再発を繰り返す事例が非常に多くなっています。アフリカヒラタキクイムシ対策の第一歩は現地調査ですが、当社の調査は有料ですのでご注意下さい。

|

« 特徴的な被害 | トップページ | 天敵 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/200707/65124039

この記事へのトラックバック一覧です: 増減を前提に考えること:

« 特徴的な被害 | トップページ | 天敵 »