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2017年4月19日 (水)

基礎内断熱

Prevention298 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。新築物件における防腐防蟻処理です。

この物件では、基礎の内側に断熱材が貼り付けてある基礎内断熱構造です。このケースでは、使用する薬剤に注意が必要です。

断熱材の多くはポリスチレン樹脂が原材料となっていますので、使用する薬剤によっては溶けてしまいます。溶剤を多く使用している油剤などでは、数時間で溶け始める製品もあります。

注意が必要なのは、最近主流となっている木部処理用乳剤です。防腐剤や防蟻剤を乳剤化させるため極性の低い溶媒を使うケースや、逆に極性の高い溶媒を使うケースがあります。そのため、短時間で断熱材を溶かすケースは少なく、時間経過とともに少しずつ溶かすケースもあるのです。乳剤を希釈した水は数時間~数日で揮発し、使用されている乳化剤も数日から数箇月で分解します。残された溶媒がポリスチレンを溶かしますが、溶けた状態を左右するのは溶媒の含有量です。乳剤に使用されていた量が多く、極性の低い溶媒であれば、より溶けやすくなるのです。これが短時間で起きるのではなく、長時間要してから起こる現象なので厄介です。

壁内で使用する防水紙も同様で、使用する薬剤に注意が必要です。薬剤メーカーさんには、長期間の接触試験を行い、安全である旨のデータを提示頂きたいものです。

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