今年前半は小発でした
体調不良により、急遽訪問をお断りさせて頂きました皆様にはご迷惑をお掛けしました。恐縮ではございますが、お詫び申し上げます。
という訳で現場での出来事はありませんので、久しぶりに飼育中のシロアリについてご紹介したいと思います。
インターネットなどで記載されている生態とは全く異なる生態を見せてくれるのが、アメリカカンザイシロアリです。
オヤシロアリ技研の尾屋さんから頂いた和歌山県南部の系統、小員が採取した西宮系統、尼崎系統、神戸系統と飼育していますが、羽アリの出方に特徴があります。集団で発生する時期にいずれも違いがあります。和歌山南部では秋発生が多く、西宮系統と神戸系統は5月中旬、尼崎系統は6月中旬です。但し、単発での発生は年中で、いずれの系統も真冬の1月や2月でも発生しています。実際の現場では、広島や神戸で2月に羽アリを見ていますので間違いないと思います。
アメリカカンザイシロアリの羽アリは6月から9月の日中に発生すると記載されているのは、明らかに現場を知らない証拠です。現場を知っていれば、このような内容にはなりません。生態すら知らないのに堂々と駆除しますと記載されているホームページを見ると、不安でしかありません。シロアリ防除業者のレベルを自ら下げている認識はないのでしょうか。
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