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2017年8月30日 (水)

これまで被害のなかった場所から

これまで被害のなかった場所から発生したアフリカヒラタキクイムシのフラス 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。昨年から対策を実施している、アフリカヒラタキクイムシの発生が確認されている物件です。

この物件では、昨年の春に木粉の堆積が確認されました。具体的対策を始めたのが初夏で、以降コンスタントに木粉の堆積が確認されています。今年は春先からコンスタントに木粉の堆積が確認されていましたが、初夏にはあまり発生がなく、盆期間中の旅行の間に複数の箇所で木粉の堆積が確認され、今週に入りまた広範囲に木粉の堆積が確認されました。

今回の発生の特徴は、これまで全く被害のなかった箇所からの発生が数箇所で確認されたということです。これは2つの考え方があり、昨年フローリング表面から産卵したケースと、これまでにフローリング中で生息していたと考えられるケースです。

ヒラタキクイムシ類は広葉樹の導管に産卵管を差し込んで産卵しますが、フローリングの表面からは産卵管を差し込む場所がないため産卵できないのではないかと考えられています。しかし、薬剤処理をするとわかるとおもいますが、産卵管を差し込む箇所はあります。そのため、フローリングだから大丈夫と過信するのは厳禁です。

後者は実際によくあるケースで、フローリングの撤去した際に観察すれば一目瞭然です。フローリングの裏面に成虫脱出孔を見るケースは非常に多いのです。フローリングの表面に出る確率も、裏面に出る確率も同じですので、昨年たまたま表面に出なかったと考えてもおかしくはありません。これはヒラタキクイムシ類だけではなく、シロアリなど他の害虫にも全て言えることですが、見える被害だけを捉えてはいけないのです。

ハウスビルダーさんの意向もあり、対処療法しかできないのが現状です。食害速度が速く、繁殖力の大きいアフリカヒラタキクイムシは、初期対応が重要です。アフリカヒラタキクイムシは在来種と生態が異なりますので、まず同定が先決です。その後は、被害状況や生息状況から具体的対策を立案します。ヒラタキクイムシ類の同定、現地調査は有料となります。お問合せは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお願いいたします。

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