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2018年3月17日 (土)

講演会聴講

日本木材学会生物劣化研究会春季研修会 昨日は、日本木材学会生物劣化研究会が主催する春季研修会『乾材害虫の木材・竹材への脅威について知る・考える』講演会を聴講するため、京都府立大学下鴨キャンパスへ行ってきました。

京都大院農学研究科の渡辺氏からは『竹材におけるチビタケナガシンクイムシの生活史と摂食行動の非破壊評価』が講演されました。X線CTを使いながら幼虫の成長過程や摂食行動を解析、産卵行動の評価などをされていました。想像以上の動きもあれば、意外と動いていない動きもあり、非常に興味深い内容でした。

京都大生存圏研の藤本氏からは『乾材害虫の人工飼育における最近の知見』が講演されました。ヒラタキクイムシ類の人工飼料はこれまでの研究から実績があり、その人工飼料がナガシンクイムシやシバンムシなどにも適用可能ことでした。小員も近年問題となっているアフリカヒラタキクイムシの飼育を行っていますが、個人では機器類の限界があるため、効率よい飼育はできませんが、参考になることをご指南頂きました。

奥村防蟲科学の奥村氏からは『ヒラタキクイムシ類における最近の発生事例と防除方法の検討』が講演されました。具体的な防除事例について紹介されましたが、手法の組み合わせが重要とのことであり小員の考え方と一致しました。但しアフリカヒラタキクイムシについて、発生8年後頃から近親交配等で生息が終息すると報告されていましたが、小員の現場で発生10年近くで再度大規模発生の事例を紹介させて頂きました。でんぷん質の高い環境がポイントと考えていますが、京都大生存圏研の吉村教授には同調頂きました。

今回の講義で京都大生存圏研の藤本先生から、対象となる害虫を駆除したいのであれば、その害虫の生態を知るべきとの言葉はその通りであり、どの薬剤を撒けばよいなどと生態を無視した処理を行う防除業者にこそ聞いて欲しい内容であるが、防除業者の聴講がほぼなかったことは非常に残念でした。物を売りたいメーカーが行う講演会も良いが、学会などの講演会も是非聴講して貰いたいものである。

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