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2018年3月 2日 (金)

共喰い

死骸を食べるアメリカカンザイシロアリ蟻職蟻 右の写真は飼育中のアメリカカンザイシロアリです。落翅虫の死骸を食べる擬職蟻が確認されています。

死骸を食べる現象は他のシロアリでもよく確認されます。これはシロアリだけでなく、他の昆虫でもよく確認されます。昆虫は脊椎を持たない生物であるため、外骨格で外皮が形成されています。脱皮を繰り返しながら成長していきますが、外骨格はクチクラによって形成されていますが、クチクラの主成分はキチンと呼ばれる多糖類、タンパク質、炭酸カルシウムとなっています。

ここで昆虫にとって鍵となるのはキチンです。キチンは昆虫が死んだあと土に還った際、水溶性キチンとなり植物内へ吸収されます。植物を食害することでキチンを取り込み、脱皮の際に活用されます。場合によっては肉食の昆虫ではキチンを直接採る場合もあります。シロアリは木を食べる昆虫で、肉食性の昆虫ではありません。しかし、脱皮殻や死骸を食べることで、効率的にキチンを摂取しているのです。

シロアリは飼育すると、その生態が見えてきます。ただ薬剤を大量散布するシロアリ防除業者であれば、シロアリの生態など考慮することはありません。マニュアルに従って薬剤を大量散布するだけです。当社ではシロアリの生態や建物の構造を理解した上で、精度の高いシロアリ調査を実施し、より最適なシロアリ対策を提案させて頂きます。シロアリ調査、駆除、対策のお問合せは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお願いいたします。

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