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2018年8月10日 (金)

薬剤処理してはいけない構造

OMソーラーシステム構造でのシロアリ調査 右の写真は、昨日ご紹介した物件でのシロアリ調査の際に撮影した1枚です。この物件は、基礎内断熱構造を有するOMソーラーシステム構造です。

OMソーラーシステム構造は、パッシブソーラーシステム構造の一つで、屋根で暖めた空気を床下へ送り込むことで床暖房を行うシステムです。その熱を逃さないため、基礎内断熱となっています。

一般的なシロアリ対策は、シロアリ予防と称して床下へ薬剤を大量散布します。しかし、OMソーラーシステム構造では、床下の空気を室内へ取り込む構造ですので、床下へ薬剤を散布すれば床下で揮散した殺虫成分や補助成分など室内へ流入します。連続して揮散は行われますが、薬剤が消失するまでお住まいの方は曝露されることとなります。そのため、薬剤処理は厳禁です。

このような構造の場合、定期的なシロアリ調査がシロアリ対策となります。早期発見、早期対応することでシロアリ対策となりますが、このような構造でのシロアリ調査にはスキルが必要です。単なる目視や打診ではシロアリ調査にならず、このような構造ではシロアリがどう動くかを知らなければ、本当のシロアリ調査にはならないのです。ちなみにシロアリが侵入した場合のシロアリ駆除についても、高いスキルが求められます。数ミリリットルで駆除できる高い技術がないと、駆除処理を行ってはいけません。

今回のシロアリ調査の結果は、シロアリ被害、侵入及今後はび生息は確認されませんでした。今後は定期的なシロアリ調査を繰り返し、早期発見に努めることが重要です。

このような構造で、ある地域のJAから派遣されたシロアリ防除業者は、床下全面散布の見積を提出されたのを見たことがあります。そのケースではお施主さまの方が理解されており、薬剤全面処理はあり得ないとのことから、ご相談頂いたことがあります。JAだから、大手だから知識と技術があるとは限らないため、注意が必要です。

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