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2018年11月30日 (金)

被害部薬剤注入処理

被害部薬剤注入処理 一昨日の現場から、被害部への薬剤注入についてご紹介したいと思います。シロアリの生息活動域に対して薬剤注入処理を行うことは、当たり前のように思われています。それではどれだけの薬剤を注入すればよいかと問われると、プロと呼ばれるシロアリ防除業者でも明確に答えることはできません。そのため、薬剤を被害部へ注入するため、高圧な動力噴霧器を用いて注入します。イメージとしては、被害部の隅々まで薬剤を注入するイメージです。

この方法も間違いではなく、殺蟻能力が劣るホウ酸製剤などはこのような処理が必要です。しかし近年、安全性が比較的高い割に高い殺蟻能力を有した薬剤が上市されています。このような薬剤であれば大量に薬剤を使わずとも、シロアリ駆除が可能となります。

また非忌避性、遅効性という特徴を持つ薬剤も上市されています。これら薬剤では、シロアリが薬剤を伝播させることで巣系の駆除ができるという特異的な使い方ができます。但し、処理濃度や処理量を適正化しないと薬剤を伝播させることができないため、注意が必要です。ちなみに大量注入すると、薬剤伝播効果は発揮できません。

薬剤の性能が向上したおかげで、シロアリ駆除失敗事例は大きく減少しました。しかし、まだシロアリ駆除失敗事例は多く存在します。その原因は、事前のシロアリ調査の精度の悪さです。シロアリ調査で侵入経路と活動範囲が特定できていないと、薬剤処理ポイントにズレが生じ駆除失敗につながるのです。シロアリ防除業者の中には、シロアリ調査を実施する人間と、シロアリ駆除施工する人間が違う場合があります。どこまでコミュニケーションが取れているかはわかりませんが、侵入経路と活動範囲が十分把握できているとは私には思えません。

よく『水谷さんは何の薬剤を使っておられますか?』と聞かれますが、小員は薬剤を特定していません。現場によってシロアリの侵入経路も異なれば、活動範囲も異なります。シロアリ調査結果を元に、その現場に応じて薬剤の種類を変え、適切な処理濃度と処理量、処理方法を適正化します。だからシロアリ駆除にマニュアルはないと、小員は主張しているのです。

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2018年11月29日 (木)

対策の同時進行

教科書に出てくるような典型的な蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ対策のため兵庫県内の物件にお伺いしました。

今回の案件は、兵庫県内ながら少し距離があったことから、シロアリ調査とシロアリ駆除処理、侵入防止処理を同日実施となりました。事前に被害の状況等を連絡頂いた上で今回の対策となりました。

シロアリ調査では、ヤマトシロアリですが結構大きな被害が確認されました。その要因の一つですが、町の集会所であったことから日常的に人の出入りがないため、被害の発見が遅れたことが挙げられます。

また、生活していない建物ですので、シロアリの嫌がる原因である生活に伴う振動などがありませんので、被害を大きくしている要因の一つです。これは一般家屋も同様で、日常的に使用されていない部屋で、シロアリ被害が大きくなるのもこれが原因です。

シロアリ駆除処理においてシロアリ調査での侵入経路の特定は、地中の巣系を駆除するためには絶対条件です。シロアリ調査で被害ばかりをアピールし、シロアリ防除処理を勧めるシロアリ防除業者がいます。これは、金儲け主義としか言いようがありませんのでご注意ください。

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2018年11月28日 (水)

想定生息域処理

想定生息域処理 昨日は、先日サクラアリ調査でお伺いした兵庫県内の物件にお伺いしました。この案件は、以前シロアリや害虫対策でお世話になったマンションのオーナーさまからの依頼で、サクラアリ駆除が目的ですが、調査から少し日を置いての施工としています。

入居者さまにサクラアリがどの範囲で活動しているかの確認のため、数日間調査頂きました。薬剤処理については、その活動範囲から想定される室内活動域に対して、薬剤処理を施しました。

わざわざ調査から1週間時間を置いたのは、入居者さまがサクラアリの徘徊箇所に市販の殺虫スプレーを噴霧したためです。これら殺虫スプレーの有効成分の多くは、合成ピレスロイド系殺虫剤であり、強い忌避性を有しています。殺虫に至らない極めて微量の薬剤量であっても忌避性は発揮されるため、活動域に変化をもたらすのではないかと考えたためです。

多少影響はあったようですが、小員の実施した殺虫処理は効果を示してくれるものと考えます。薬剤はその特性を生かした使い方をしなければ、折角の効果が台無しです。プロと呼ばれる害虫駆除業者の中には、マニュアルに従った処理を行い薬剤の特性を生かしていない処理を行う場合がありますのでご注意ください。

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2018年11月27日 (火)

駆除完了

駆除完了確認 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ対策でお伺いしました。先日シロアリ駆除処理を行った物件で、お施主さまとハウスビルダーさんの意向からシロアリ侵入処理を実施するためお伺いした次第です。

シロアリ侵入防止処理を実施するにあたり、シロアリ駆除処理した箇所について、駆除状況を調査しました。その結果、いずれの箇所もシロアリ駆除が完了していることを確認しました。

重要なのはシロアリ調査段階での判断であり、調査結果を元に適切な処理方法を選択することが重要です。シロアリ調査は漠然と被害状況を見るのではなく、どこからシロアリが侵入しているか、シロアリの被害範囲と活動範囲がどうなっているのかを調べることが必須です。これらの状況に応じて適切にシロアリ駆除を行うと、きちんとシロアリ駆除は完了するのです。当然ですが大量の薬剤は必要でなく、少量の薬剤でシロアリ駆除は可能です。

但し、全てのシロアリ防除業者のシロアリ調査をこのような調査を実施するとは限りません。あるシロアリ防除業者のシロアリ調査は、工事につなげるために調査するものであり、シロアリがどこから侵入していることなど関係ありません。工事に繋がる床下環境を見つけることが重要であり、わたしたちはこのような業者を悪質業者と呼んでいます。残念ながらこのような業者が多いのが現状なのです。

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2018年11月26日 (月)

本当に必要なものなのか

必要性の低い床下換気扇 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ点検調査でお伺いしました。耐震調査で床下に潜られたようですが、シロアリ調査に関して確信がないとのことからシロアリ調査の依頼を頂いた次第です。

床下側からの点検調査を行った結果、古いシロアリ被害跡は確認されたものの、現時点でシロアリの侵入及び生息は確認されませんでした。

この物件では、過去にシロアリ防除業者が入り予防処理を実施したことがあるとのことです。その際、床下の湿気が高いとのことから床下換気扇の設置を勧められたことから設置したとのこと。問題はこの床下換気扇で、本当に必要であったかどうかがポイントです。

床下土壌表面を見て頂ければわかると思うのですが、土壌表面に防湿シートが敷き込まれています。設計図面を確認すると建築設計段階からあったもので、後から敷き込まれたものでありません。防湿シートの目的は床下土壌表面からの湿気の遮断であり、床下換気扇の設置はナンセンスとしか言いようがありません。

床下に必要であれば設置するのは否めませんが、明らかに効果が疑われるものを設置するのは如何なものでしょうか。残念なことに床下換気扇を設置したのは、協会加盟の老舗業者で、正直残念でなりません。

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2018年11月25日 (日)

処理箇所では発生が確認されていません

発生の収まった壁内 昨日は住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内のマンションにアフリカヒラタキクイムシ対策でお伺いしました。継続的に点検調査及び対策を実施している案件です。

相談頂いたのは数年前で、その時点でかなり被害が広がっており、一部の部屋ではフローリングなどの被害部が何度となく交換されていたようです。

アフリカヒラタキクイムシ対策として化学的対策と物理的対策を組み合わせ、フローリングからの発生を抑制することができました。しかし、天井裏に設置したモニタリング用ライトトラップには未だアフリカヒラタキクイムシの捕獲が確認され、壁内等見えない箇所で発生しているものと考えられました。

そこで発生想定箇所である壁内に点検口を新設し内部を点検調査した結果、大量のフラス(木粉)の堆積と死骸が確認されました。今シーズン中盤にはこの壁内について、化学的対策と物理的対策を組み合わせて処理を行いました。その結果、ほぼフラスや死骸は確認されなくなりました。但し、ライトトップには前年度よりも捕獲数は大きく減少したものの、まだ捕獲は確認されていることから他に生息箇所があるものと考えられました。

アフリカヒラタキクイムシは目視範囲で発生が収まったからと言って、駆除が完了したと判断するのは危険です。必ず、モニタリング調査結果を元に判断することが重要です。これはシロアリやクロアリなど室内で発生する害虫にも言えることですのでご注意ください。

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2018年11月24日 (土)

再侵入はありません

再侵入はありません 一昨日お伺いした現場では、シロアリ定期点検調査を実施させて頂きました。10年ほど前に小員の知り合いの方が、シロアリ駆除処理を実施しています。

今回の点検調査では、シロアリの侵入や生息は確認されませんでした。駆除処理を行って以降、シロアリは侵入していないようです。

この物件のシロアリ駆除処理は、ホウ酸製剤で処理が行われたとのことです。その際、かなり苦労されたようで、土台には複数の穿孔処理跡が確認されました。お施主さまの話しでは、数回に渡り処理が行われたようです。

今では薬剤の性能も向上しており、ホウ酸製剤とは比較にならないほどの少量でシロアリ駆除が可能です。ホウ酸に伝播効果があると主張される方がおられますが、小員の現場に即した実験では効果が見られません。試験方法とは結構いい加減なもので、現場に即した試験とうのは少なく、試験結果を全面に押し出す商品が多くありますが、決して現場で使える代物でないものも多いのでご注意ください。

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2018年11月23日 (金)

天井の隙間から羽アリ

発生していたのはサクラアリ羽アリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。増築した広縁の天井付近から羽アリが発生したとのことから、点検調査のためお伺いした次第です。

早速現場で羽アリが発生した広縁を点検調査を行うと、想定通りサッシ枠に羽アリ死骸が確認されました。殆どの羽アリは正の走光性(光に集まる性質)ですので、窓枠などで死骸が良く見つかります。

羽アリを同定した結果、この時期特有のサクラアリの羽アリでした。ポイントはどこに巣があるかですので、床下側と屋外側について点検調査を行いました。その結果、床下側及び屋外側共に活動するサクラアリ、巣穴など確認されなかったことから、可能性として壁内営巣が考えられました。

サクラアリは、市販のアリ用駆除剤で駆除が困難な種として有名です。薬剤処理による対策が基本となりますが、サクラアリの巣や活動範囲を把握した上で対処する必要があります。ちなみにこの物件では昨年も同じ個所で発生し、アリキンチョールを撒いて発生が収まったと思われていたようです。前年ながら市販の殺虫スプレーが効果があるのは、直接スプレーされ薬剤と接触したアリだけです。アリもシロアリと同様、社会性昆虫で集団生活をしています。目視できるアリはあくまで集団の一部であって、一部を駆除したとしても集団が駆除できた訳ではないのでご注意ください。

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2018年11月22日 (木)

シロアリによる影響ではありません

浴室側からの漏水の影響 昨日は、床がブカブカするのでシロアリ被害ではないかとご相談を頂いた大阪府内の物件に、シロアリ調査でお伺いしました。

都市中央部にある物件ですが、年数が結構経過しています。床下点検口を開けると、床下は土間コンクリートとなっており、過去にリフォームが行われたようです。床下側からの点検調査で、土台部分に穿孔注入処理跡が確認されましたが、シロアリ被害跡は確認されませんでした。

問題の床がブカブカする箇所ですが、浴室の近くです。床板部分に僅かなカビの発生が、大引には部分的な腐朽が確認されました。しかしシロアリの生息や被害は確認されませんでした。床のブカブカの原因は浴室側からの水分の流出によるものであり、シロアリ被害によるものではありませんでした。そのため、薬剤処理によるシロアリ対策は不要で、浴室の漏水対策を優先すべきですとお話しさせて頂きました。シロアリ被害がありませんので、定期的なシロアリ調査による早期発見に努めれば問題ないのです。

無料シロアリ調査にお願いすると、良心的なシロアリ防除業者は何もしなくてもよいと答えますが、儲け主義の業者は理由をつけてシロアリ予防処理を勧めたり、防カビ処理や湿気対策など不必要な対策を勧めますのでご注意ください。

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2018年11月21日 (水)

増築部分接合部

増築部分接合部の蟻道 昨日はいつもお世話になっているリフォーム業者さんから床下点検口の設置が完了したとご連絡を頂いたことから、追加のシロアリ調査のため兵庫県内の物件にお伺いしました。

この物件では、腰窓の庇部分に雨漏れ跡とシロアリ被害跡が確認されています。当該箇所は増築箇所にあたり、床下点検口がありませんでした。今回、床下点検口を新設して貰いシロアリ調査を実施した結果、基礎コーナー部に蟻道の構築が確認されました。

元々の建物床下は地面露出ですが、増築部分はコンクリートとなっています。このコンクリートは一体化されたベタ基礎ではなく、基礎の内側にセメントを流し込んだ土間コンクリートです。シロアリは基礎と土間コンクリートの隙間から侵入、さらに元々の建物基礎と増築部分の基礎の隙間を通り、腰窓庇まで到達していました。

お施主さまもリフォーム業者さんも床下がコンクリートなので、シロアリは侵入できないと思われていたようです。しかしコンクリートであっても隙間があれば、シロアリは簡単に侵入できます。ましてやコンクリートの床下は、土壌露出の床下に比べ外敵が少ないため、シロアリにとっては好都合なのです。コンクリートなので、床下が乾燥しているから大丈夫と考えるのは素人考えです。シロアリは乾燥と外敵から身を守る蟻道を構築しますので、乾燥はシロアリ対策でないのです。

本来であれば増築時にシロアリ対策の相談を頂いていれば、化学的手法や物理的手法などお施主さまの要望に応えるシロアリ対策が提案できたと思います。既にシロアリが侵入した場合、適切なシロアリ駆除処理で対応するのが原則で、侵入防止についてはシロアリ調査結果を踏まえ、相談しながら対応したいと思います。

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2018年11月20日 (火)

窓枠で確認された羽アリ

窓枠で確認された羽アリ 昨日は、いつもお世話になっているハウスビルダーさんと兵庫県内の物件に同行しました。窓際で、羽アリが発生しているので調査して欲しいとのことです。

早速現場で状況を調査すると、窓際で羽アリの死骸が確認されました。発生した羽アリは、この時期に羽アリが発生するサクラアリの羽アリでした。

サクラアリは、石の下に営巣するのが一般的とされていますが、倒木などにも営巣することもあります。最近では、家屋の壁内にも営巣している事例が増えています。気密性が向上し、営巣するのに好条件なのかもしれません。

お施主さまからの聞き取り調査では夏場、甘いものにクロアリが群がったことがあるとのことでした。市販のアリの巣コロリを置いたとのことですが、見向きもしなかったそうです。どうやら営巣してから、随分時間が経過しているものと考えられました。

お施主さまの要望で、サクラアリの駆除を行うこととなりました。発生源対策と活動域対策を組み合わせて処理を行う予定ですが、お施主さまには、どのような薬剤を使用し、どのような方法で処理を行うのかきちんと提案書を提出した上で対処したいと思います。

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2018年11月19日 (月)

炉辺談話

越冬場所を探すスズメバチ 右の写真は、先日サクラアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。建物外周部分の調査を実施していた際、植え込みの植木根元で徘徊中のスズメバチを見つけました。

この時期のスズメバチは活動期も終わり、巣を出た女王バチは交尾後、越冬に入ります。その際、朽木の中などに入り込み越冬します。今回確認されたスズメバチは、新女王と考えられました。

ちなみにスズメバチの新女王は無事に越冬できる訳ではなく、コガタスズメバチはスズメバチネジレバネに寄生されることもあるのです。捕食性動物に食べられるケースもあるので、スズメバチも生存競争に打ち勝たなければならないので大変です。

スズメバチは人を刺すことがあるため害虫扱いされていますが、スズメバチは肉食で農業用害虫などを捕食するため益虫とされています。これはシロアリも同じで、家屋へ侵入して木材を食害すれば害虫ですが、自然界では倒木などを分解して土へ還す意味では益虫です。必要な殺生は必要ですが、不要な殺生は避けたいですね。

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2018年11月18日 (日)

捕獲の継続

ライトトラップによるモニタリング 昨日はヒラタキクイムシ対策のため、大阪府内の物件にお伺いしました。発生が確認されている種は外来種のアフリカヒラタキクイムシで、シーズン終盤となるためモニタリング調査用として設置していているライトトラップの捕虫紙回収のためお伺いした次第です。

今回は2住戸にお伺いしており、これら物件ではいずれも室内側フローリングに成虫脱出孔とフラス(木粉)の排出が広範囲に確認されていました。室内側の対策として、薬剤注入などの化学的対策に加え物理的対策を組み合わせ、室内側での新たな成虫脱出孔やフラスの堆積は確認されなくなっています。

これでアフリカヒラタキクイムシが駆除できたと判断するのは、非常に危険です。壁内側に生息、繁殖している可能性が考えられることが理由です。そのため、天井裏にライトトラップを設置し、モニタリング調査を実施しています。これはアフリカヒラタキクイムシに生態的特徴である正の走光性(光に集まる性質)を利用したもので、壁内に生息していればライトトラップに捕獲されるため、生息の有無を判断するのに好都合です。

今シーズンの捕獲結果ですが、室内側で新たな被害が確認されていないものの捕獲は確認されており、壁内のどこかで繁殖しているものと判断されました。ちなみのこの物件では当社が対策を実施する前には、何度も発生が繰り返され随分と材料が交換されているようです。

間違った対策を実施したため、被害は拡大する結果を招きました。その後当社が対策を実施するようになり、被害は小康状態となったものの、対策実施が困難な壁内での被害が継続しています。発生初期段階で相談を頂いていれば、被害が拡大することなく完全駆除まで追い込まれていただけに残念でなりません。

当面はライトトラップによるモニタリングを継続しながら、現状で対応できる対策の実施を継続するしかありませんが、完全駆除できるまでしっかりと対応したいと思います。アフリカヒラタキクイムシは対策を誤ると、被害が甚大となります。アフリカヒラタキクイムシ対策のご相談は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照頂きお問い合わせください。

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2018年11月17日 (土)

床下側からの侵入

床下で徘徊するサクラアリ 昨日は、室内で羽アリが徘徊する物件を見て欲しいというとハウスビルダーさんと一緒に、大阪府内の物件にお伺いしました。

羽アリが発生したのは玄関ホールの壁とのことから、床下側からの点検調査を行いました。床下構造は土間コンクリートで、基礎際の接点部分に徘徊するクロアリが確認されました。

この物件で確認されたクロアリは、この時期に羽アリを発生させるサクラアリです。基礎際から出入りしていたので、サクラアリの巣は土間コンクリート下にあるものと考えられました。

サクラアリの集団を駆除するためには、巣の位置を特定した上で最適な方法を選択する必要があります。今回のケースでは、巣の位置が特定できていますので、薬剤種類の選択、処理濃度を処理量、処理方法さえ間違わなければ駆除は可能です。サクラアリの場合、単純に薬剤を撒けば効くというものではありませんのでご注意下さい。サクラアリ駆除のお問い合わせは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお願いします。

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2018年11月16日 (金)

新築時シロアリ予防処理

新築時防腐防蟻処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の新築物件に防腐防蟻処理のためお伺いしました。

この物件は公共の建物で、防腐防蟻処理が必要とのことから、公益社団法人日本しろあり対策協会の新築建築物しろあり予防処理標準仕様書 に基づいた処理が必須です。

薬剤の大量散布となるため、安全性の高い薬剤を用いて処理を行いました。ちなみに新築物件での防腐防蟻処理に技術はありません。仕様書に基づいて処理を行うだけですので、特にシロアリの知識は必要なく、きちんと処理できるかどうかがポイントとなります。

安全性の高い薬剤としてホウ酸製剤が挙げられますが、公共建築木造工事標準仕様書(平成28年度版)では『耐候操作を付属書A(規定)により評価した表面処理用木材保存剤は除く』と記載されているため、実質的には使用が困難です。これは、雨水によってホウ酸が溶脱し、効力を失うことが理由です。雨水が掛からないよう養生すればという意見がありますが、雨天が続いた場合潮解現象が起こります。欠点がないように見える薬剤ですが、使い方には十分注意が必要で、世の中には万能な薬剤はないのです。

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2018年11月15日 (木)

天井裏からの壁内処理

天井裏からの壁内処理 昨日は、ヒメアリ対策で大阪府内の物件にお伺いしました。1ヵ月半ほど前に羽アリが発生した物件で、3週間前に毒餌剤を設置しました。

その後お施主さまに確認して頂いておりましたが、毒餌に寄り付く様子がないとのことでした。室内側でも徘徊が確認されていないとのことから、想定生息域への薬剤処理を実施することとしました。

想定生息域を壁内と仮定し、薬剤処理を行いました。天井点検口から薬剤処理を行いました。上手くヒメアリの活動範囲へ処理できていれば、駆除は完了するものと考えられます。

今回の事例では室内での徘徊が確認されていないのに、羽アリだけが発生したという難しい事例です。駆除ができたかどうかは、今後の発生状況で判断するしかないようですが、発生しなことに期待したいと思います。

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2018年11月14日 (水)

ライトトラップ点検調査

ライトトラップ点検調査 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、ヒラタキクイムシ対策として大阪府内の物件にお伺いしました。この物件で発生が確認されているのは、外来種のアフリカヒラタキクイムシで、モニタリング用として設置しているライトトラップの点検調査のためお伺いした次第です。

外来種のアフリカヒラタキクイムシは、電灯などの光へ集まる正の走光性を有しています。ちなみに在来種のヒラタキクイムシは、光を嫌う負の走光性を有しています。正の走光性を有するアフリカヒラタキクイムシは、紫外線ランプを有するライトトラップを設置すると、簡単に捕獲されます。そのためライトトラップを設置することで、アフリカヒラタキクイムシの生息の有無を調べることができます。

この物件では長期に渡り化学的対策と物理的対策を繰り返した成果として、今回の点検調査でアフリカヒラタキクイムシの捕獲は確認されませんでした。昨年からの1年間で捕獲が確認されなかったことから、生息していないと判断したいところですが、お施主さまとハウスビルダーさんと相談の上、念のためもう1年継続することとなりました。次年度、捕獲されないことに期待したいと思います。

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2018年11月13日 (火)

雨水の影響

腰窓の庇に確認された被害 昨日はいつもお世話になっているリフォーム業者さんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。腰窓の庇が腐朽しており、シロアリ被害らしきものが確認されるとのことから、シロアリ調査のためお伺いした次第です。

早速被害箇所を確認すると、雨水による腐朽に併せてシロアリによる被害も確認されました。そのため、床下側からの点検調査を実施しました。

床下側からの点検調査では、過去に実施されたシロアリ予防処理跡も確認されましたが、明らかに新しい蟻道の構築や被害なども確認されました。但し、今回の腰窓被害箇所の部分は増築部分であり、床下へ侵入しての点検調査はできませんでした。

リフォーム業者さんへ床下点検口の新設をお願いし、設置次第シロアリ調査を再度実施することとなりました。現時点のシロアリ調査結果では、ゴキブリの生息や死骸が多数確認されており、お施主さまの要望もあることから、総合的な対策を考える必要があります。最終の点検調査で、お施主さまの希望に合う対策を提案したいと思います。

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2018年11月12日 (月)

活動させることが重要です

処理後3時間経過した様子 昨日は、いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ駆除処理でお伺いしました。先日シロアリ調査を実施している物件で、屋外基礎面にシロアリが蟻道を構築しています。

シロアリ駆除処理としては、床下側と屋外側から処理しています。床下側から実施した前回のシロアリ調査では、土台に広がった被害範囲を特定しています。床下側からは必要最小限の薬剤量で注入処理を行うとともに、屋外の蟻道部分からも薬剤注入処理を行っています。

シロアリ駆除処理では、薬剤の種類や処理濃度、処理量を最適化する必要があります。このシロアリ駆除処理では、コロニーの駆除を目的として処理しています。シロアリのコロニーを駆除するために、伝播性のある薬剤を使うようメーカーさんは推奨されます。

ここで注意しなければならないのは、伝播性はシロアリによってもたらされるものであって、処理すれば伝播性が発揮される訳ではないのです。高濃度大量散布した場合、後から侵入してきたシロアリにはある程度伝播される可能性はあります。しかし駆除処理場面において、高濃度大量散布すると伝播する前に致死してしまい、伝播どころではありません。薬剤は特性を生かして処理してこそ意味があるのであって、マニュアルに従って処理するのはシロアリのことを知らないと言っても過言ではありません。

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2018年11月11日 (日)

表面の蟻道に騙されてはいけません

表面の蟻道はカモフラージュです 右の写真は、先日シロアリ駆除でお伺いした京都府内の物件で撮影した1枚です。壁面へ薬剤注入処理を実施している様子です。

この物件はベランダの壁面で、コーナー部分にシロアリが構築した蟻道が確認されています。シロアリ調査でお伺いした時点では、既に蟻道の一部が壊れた状態でした。しかしこの場所を非破壊シロアリ探知機で調査した結果、シロアリの活動を探知しました。

このケースでは、蟻道はカモフラージュであり、実際のシロアリの動きは壁内で行われています。シロアリ調査で目に見える情報が全てではなく、シロアリの生態を考慮した調査が重要となります。非破壊シロアリ探知機も、シロアリの生態を理解していないと使えません。シロアリ探知機は勝手にシロアリを探す機械ではなく、シロアリを探すのは人間です。

先月実施した建築士の先生やハウスビルダーさん向けのセミナーでも話しさせて頂きましたが、目視で見える範囲は僅かですので本当のシロアリの生態を理解することが重要です。インスペクションの一部として床下の点検調査が行われていますが、その調査で違和感があった場合、必ずシロアリ技術者に点検調査を行ってもらう必要があります。

ちなみにシロアリ防除業者の中に、シロアリ技術者はごく僅かです。殆どが薬撒き屋ですので、本当のシロアリの生態を理解していないのが現状ですので、ご注意ください。

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2018年11月10日 (土)

翅の生えたクロアリ

壁面を徘徊するサクラアリ 昨日は、定期的にシロアリ点検調査でお世話になっている兵庫県内のお施主さまからご連絡をいただきお伺いしました。室内で翅の生えたクロアリが徘徊しているとのことで、調査のためお伺いした次第です。

早速現場で調査を行った結果、徘徊していたありはこのシーズンの定番とも言えるサクラアリでした。この時期はシロアリよりもサクラアリの方が圧倒的にお問い合わせをいただくほどの定番です。

問題はサクラアリがもたらす害ですが、食品に群がるなどの害がありますが、人に対して大きな危害を及ぼすものではありません。そのため、カテゴリーとしては不快害虫に分類されますので、お住まいの方が不快で仕方ないかどうかがポイントとなります。

駆除処理を実施するか否かは、お施主さまの要望に応じて実施します。ちなみにお施主さまは何度か市販の殺虫スプレーをかけたそうですが、かけた場所から少しずれた箇所でまた徘徊するとのことです。この結果からも、市販の殺虫スプレーでの駆除は無理だと思っていただいて結構です。

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2018年11月 9日 (金)

天井付近で確認された虫

天井付近で徘徊するサクラアリ 昨日は以前シロアリや害虫対策でお世話になったマンションのオーナーさまからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。室内で虫が徘徊していると入居者さまから相談を頂いたことから現地調査のためお伺いしました。

早速入居者さまから聞き取り調査を行うと、発生しているのは廊下天井付近のクロスの破れた箇所付近とのことです。その付近を調査観察を行うと、虫の徘徊が確認されました。捕獲し、事務所へ持ち帰り同定した結果、サクラアリでした。この時期に羽アリを出す種として知られており、非常の小型のアリです。

入居者さまやオーナーさまの意向から、駆除処理を行うこととなりました。但し、生息範囲の把握を目的とし、入居者さまに1週間観察して頂くこととなりました。

サクラアリ駆除の誤った対策として、市販の殺虫スプレーを噴霧することです。殺虫スプレーがかかったサクラアリは致死しますが、忌避成分により生息範囲をかえって広げるリスクがあるため注意が必要です。

サクラアリ駆除について簡単にできるように記載しているホームページをよく見かけますが、偶然に成功した事例が多いようですので鵜呑みにされないことをお薦めします。なおサクラアリ駆除につきましては、阪神ターマイトラボのウェブサイトからお問い合わせください。

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2018年11月 8日 (木)

床下は物置ではありません

床下に放置された木材 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した床下に放置された木材です。これは古民家でよく見られる傾向で、床下を物置と考えられる方が多いようです。しかし、これはシロアリを呼び込む要因となります。

シロアリは地中に生息する昆虫で、枯死した木材を餌としています。自然界では、倒木や枯死した木の根などを餌として生息しています。

容易に餌を採取するためには、生息場所である地中から直接枯死した木材へ侵入できることが最も効率的です。そのため、倒木や枯死した木の根はシロアリにとって好都合です。

そのため、木材と地面が直に接している状態であれば、シロアリが侵入可能です。家屋周辺の庭木の支柱や生垣などにシロアリ被害が見られるのはこれら理由によるものです。ですので、床下に木材を放置すればシロアリが侵入するのも、当然と言えるのです。決して、床下を物置にしないようご注意頂きますようお願いいたします。

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2018年11月 7日 (水)

被害部薬剤注入処理

被害部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ駆除処理でお伺いしました。先日シロアリ調査を実施した物件で、ハウスビルダーさんとお施主さまの間でシロアリ対策として、シロアリ駆除処理と侵入防止処理を実施することとなりました。今回は、先行してのシロアリ駆除処理の実施です。

事前のシロアリ点検調査でシロアリの侵入経路、シロアリの活動生息範囲を調査し終わっていますので、今回はそれら箇所から薬剤注入処理を実施しました。

薬剤はシロアリのコロニーを駆除するため、種類の選択、処理濃度と処理量の適正化を行っています。そのため、シロアリコロニーの駆除が完了するまで、少し時間を要します。そのため、施工後数週間後に駆除完了を確認し、侵入防止処理を実施する予定です。

シロアリ侵入防止処理の実施は、建物の構造や地中に想定されるシロアリのコロニー数などを勘案し、薬剤による処理で対応するのか、点検調査で対応するのかをある程度判断します。侵入するリスクが少なければ点検調査で対応しますが、侵入するリスクが高い場合は点検調査を密に実施するか、薬剤処理による侵入防止をお薦めします。当然コストも関係しますので、点検調査の方が費用が掛かる場合もあります。そこでハウスビルダーさんやお施主さまと相談して、シロアリ対策を決定します。勿論、侵入防止処理は一般な薬剤大量散布ではなく、建物構造とシロアリの生態、シロアリ調査結果から必要最小限の薬剤量で対策を実施します。

シロアリ対策は、薬剤大量散布による方法だけではありません。当社では、シロアリ調査結果を元に安全で安心な、シロアリ対策を提供します。自分の家であればどのような処理をするかを常に考えます。シロアリ調査、対策のお問い合わせは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお問い合わせください。

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2018年11月 6日 (火)

カビは発生するもの

床板裏面で確認されたカビ 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ点検調査でお伺いしました。

この物件では、約2年前にリフォームが実施されました。その際にはシロアリ被害等確認されなかったことから、侵入防止等のシロアリ対策は見送られそうです。小員のセミナーを聴講いただいた際、リフォーム後はシロアリの侵入が増える傾向があるという内容に不安を持たれ、シロアリ点検調査の依頼をいただいた次第です。

床下側からの点検調査結果ですが、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでしたが、床板の裏側にカビの発生が確認されました。この物件の床下には土間コンクリートなどが打設されていない土が露出した床下です。

土が露出している床下は、その土地によって大きく状況が異なります。地下水源の近い場所では土壌表面からの水蒸気蒸発量が多いため、床下が高湿度状態となります。木材にはカビの餌となる微生物が多くありますので、一定以上の湿度があれば生えるのです。

それではカビが生えることが問題かと言えば、実は大きな問題ではありません。日本は海外と異なり高温多湿に対応するため、床下という空間をつくり室内と分離することで湿気に対応しているのです。

床下の点検調査で湿気が高くカビの発生が確認されているので、床下環境改善策として床下換気扇や床下調湿材(備長炭や竹炭などを含む)を勧める業者がいます。カビと接触することがなければ、何もしなくてよいのです。高額な床下環境改善商材は、耐費用効果の期待できるものではないのでご注意下さい。

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2018年11月 5日 (月)

巣内では羽アリが活動中

Kanmonensis15 右の写真は、シロアリフォーラムメンバーであるサトーシロアリ技研の佐藤さんから送付頂いたカンモンシロアリです。カンモンシロアリは関門海峡周辺に生息するヤマトシロアリの亜種で、外見上はヤマトシロアリと区別はつきません。

しかし生態はヤマトシロアリと異なり、羽アリの群飛時期は2~3月で、まだ寒い時期に発生します。空中蟻道をよく構築し、比較的高所まで被害を及ぼすことから、軒シロアリとも呼ばれています。

佐藤さんから頂いた被害木材を解体すると、中から有翅虫(羽アリ)が確認されました。ヤマトシロアリの場合、4月末~5月上旬に羽アリが発生しますが、巣内で羽アリになるのは群飛直前から長くても数週間前程度です。しかしカンモンシロアリの場合、この時期には既に羽アリとなり巣内で活動しており、ヤマトシロアリと生態がかなり異なります。外見が殆ど一緒なのに、亜種になるとここまで生態が違うことに驚かせられます。

羽アリとして羽化した後、餌は取らないとされていますが、ヤマトシロアリのように落翅虫までの期間が短い場合は対応できるでしょうが、カンモンシロアリの場合この長期間をどうやって生き延びるのかがわかりません。シロアリの生態は知っているようで、まだまだ知らないことが多くあります。

シロアリを飼育し観察すること、生態を理解することで、シロアリ駆除のヒントが貰えます。生態を理解することで、点検調査のポイントを絞り込むことができます。シロアリ調査やシロアリ駆除、シロアリ対策をお願いする場合、そのシロアリ防除業者がシロアリを飼育観察しているかがポイントですので、ご参考ください。

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2018年11月 4日 (日)

屋外に形成された蟻道

屋外に形成された蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内のリフォーム予定の物件にシロアリ調査のためお伺いしました。

この物件は、これまでに何度もリフォームが繰り返された物件とのことです。今回のリフォーム準備段階として調査打ち合わせでハウスビルダーさんが訪問した際、見つけられた蟻道が右の写真です。床下側からの点検調査でも、ヤマトシロアリによる被害や蟻道の構築が確認されました。

ちなみのこの屋外の蟻道は、建物南側です。シロアリは湿気を好むため、建物北側に多く生息すると言われるシロアリ防除業者がいます。残念ながら、シロアリの生態を理解されていないとしか言いようがありません。シロアリが生息していくためには水分が必要で、その水分は食害部から供給される場合もあれば、自ら持ち込みケースなど多岐に渡るのです。乾燥がシロアリ対策であるとするのは、人間の勝手な考え方です。シロアリは環境に順応して生息していますので、乾燥はシロアリ対策ではないのです。

シロアリ対策は、適切なシロアリ調査によって策定されるべきものであり、マニュアルによって処理されるべきものではありません。マニュアルによるシロアリ防除は、薬剤大量散布による高額な方法であり、お住まいの方へ薬剤曝露リスクを向上させる方法です。当社ではシロアリ駆除処理を基本とし、シロアリ調査結果に応じたシロアリ対策を提案します。シロアリ調査及びシロアリ駆除、シロアリ対策に関するお問い合わせは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお願いいたします。

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2018年11月 3日 (土)

薬剤処理が不必要な床下

薬剤処理が不必要な床下 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんから相談を頂き、大阪府内の物件に同行しました。

建築したハウスメーカーさんからしつこくシロアリ予防処理を勧められているお施主さまから、いつもお世話になっているハウスビルダーさんに必要性を相談されたとのこと。そこで当社にシロアリ調査の依頼を頂き、最適なシロアリ対策を策定するためお伺いしました。

床下側からの点検調査では、シロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。床下の構造はベタ基礎であり、シロアリが侵入可能な箇所は限定的です。点検調査ではこれら箇所について入念に確認しましたが、問題ありませんでした。シロアリ調査の結果から、当該物件では薬剤処理によるシロアリ予防処理は不要と判断しました。

シロアリ侵入リスクが極めて低いのに、薬剤処理を行うのは過剰で高額なシロアリ対策です。耐費用効果面から見てもコストパフォーマンスは低いため、当社として定期的な点検調査をお薦めさせて頂きました。お施主さまも当社の考え方にご賛同頂き、今後は定期的な点検調査を行うこととなりました。

シロアリ対策は、薬剤処理によるシロアリ予防処理が絶対ではありません。ハウスメーカーは保証という言葉を全面に出し、必要性の極めて低いシロアリ予防処理で財布の紐を緩めるのです。シロアリ予防処理にかける費用があるのであれば、もっと他の箇所へ費用をかけるべきと当社では考えます。当社ではお住まいの方の立場からシロアリ対策を考えます。シロアリ対策のお問い合わせは阪神ターマイトラボのウェブサイトからお問い合わせください。

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2018年11月 2日 (金)

非破壊シロアリ探知機セミナー聴講

非破壊シロアリ探知機セミナー聴講 一昨日はいつもお世話になっている、防虫コンサルティング商社環境機器さんのセミナーを聴講しました。今回の目的は新しい非破壊シロアリ探知機の紹介があったため、聴講しました。

基本的な原理は、現在使用中の非破壊シロアリ探知機ターマトラックと同じです。ただ、探知部分が3箇所となっており、ターマトラックに比べて調査する範囲が大きくなっています。インジケーターは探知機本体から分離され、スマートフォンやタブレット端末のアプリで稼働します。アプリで動きますので、報告書作成までできる点が特徴とのことです。

ちなみに当社ではデモ機で当社が飼育中のシロアリを用いて、探知の状態などシロアリ調査に使えるかどうか試験を行っています。先日は実際の現場へ持参し、使用して使用感について評価を行っています。

非破壊シロアリ探知機は、うまく使えばシロアリ点検調査の場面で活用できます。但し、これら非破壊シロアリ探知機があればシロアリ調査ができるという訳ではなく、シロアリ調査を行う際の補助する機器です。シロアリを見つけるのは技術者の資質で、知識と経験が重要です。シロアリの生態を知らない方が使用しても、シロアリを見つけることはできません。シロアリ防除業者のうち、シロアリの知識と経験を本当に有しているのは僅かです。残念ながら殆どのシロアリ防除業者は、薬撒き屋でしかありません。

以前、この非破壊シロアリ探知機についてマニュアル化できないかという相談を頂いたことがあります。これは典型的な素人発想であり、シロアリの動きに法則性はあっても法則はありません。建物の構造も千差万別ですので、マニュアル化できるという発想自体が素人発想なのです。これはシロアリ駆除も同じで、シロアリ駆除マニュアル云々という時点で、シロアリを理解していない証拠ですので、ご注意下さい。

今回の非破壊シロアリ探知機は、アプリの問題や通信の問題が改善されれば、現行品よりも使い易い機器となるでしょう。但し、本当にシロアリ技術者が対象ですが。

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2018年11月 1日 (木)

ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイトトップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、土間コンクリートの床下で確認された蟻道内で活動中のヤマトシロアリの様子です。

この物件では、5月に浴室入口付近から羽アリが発生したそうです。羽アリが発生すると、殆どのお施主さまは市販の殺虫スプレーを噴射します。殺虫スプレーの有効成分の殆どが合成ピレスロイド系殺虫剤ですので、忌避性がありますので噴射箇所からシロアリはいなくなります。これがシロアリ駆除が完了したと間違える原因です。

この物件では、ハウスビルダーさんが訪問した際、羽アリ発生の報告を聞き、当社へ相談頂きシロアリ調査を行うに至りました。シロアリ調査では浴室土台付近にも被害が確認されましたが、その他の箇所にも蟻道の構築や被害が確認されました。床下構造は土間コンクリートですが、布基礎との接点部分から蟻道を構築しています。隙間があればシロアリは容易に侵入可能であり、床下が乾燥していることなど何の役にも立たないのです。

この物件での問題点は、床下がコンクリートなのでシロアリは侵入しないという思い込みが招いた悲劇とも言えます。だからといって薬剤処理を勧める訳ではなく、きちんとした点検調査を定期的に実施し、早期発見に努めていればこのような悲劇を受けることは無いのです。

薬剤の大量散布がシロアリ対策と考えているシロアリ防除業者が殆どで、商売上薬剤大量散布した方が儲かるからというのが理由です。しかし薬剤の大量散布しなくて、定期的な点検調査もシロアリ対策です。当社では薬剤大量散布に頼らないシロアリ点検調査を中心として対策をお薦めしています。詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照ください。

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