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2018年11月 5日 (月)

巣内では羽アリが活動中

Kanmonensis15 右の写真は、シロアリフォーラムメンバーであるサトーシロアリ技研の佐藤さんから送付頂いたカンモンシロアリです。カンモンシロアリは関門海峡周辺に生息するヤマトシロアリの亜種で、外見上はヤマトシロアリと区別はつきません。

しかし生態はヤマトシロアリと異なり、羽アリの群飛時期は2~3月で、まだ寒い時期に発生します。空中蟻道をよく構築し、比較的高所まで被害を及ぼすことから、軒シロアリとも呼ばれています。

佐藤さんから頂いた被害木材を解体すると、中から有翅虫(羽アリ)が確認されました。ヤマトシロアリの場合、4月末~5月上旬に羽アリが発生しますが、巣内で羽アリになるのは群飛直前から長くても数週間前程度です。しかしカンモンシロアリの場合、この時期には既に羽アリとなり巣内で活動しており、ヤマトシロアリと生態がかなり異なります。外見が殆ど一緒なのに、亜種になるとここまで生態が違うことに驚かせられます。

羽アリとして羽化した後、餌は取らないとされていますが、ヤマトシロアリのように落翅虫までの期間が短い場合は対応できるでしょうが、カンモンシロアリの場合この長期間をどうやって生き延びるのかがわかりません。シロアリの生態は知っているようで、まだまだ知らないことが多くあります。

シロアリを飼育し観察すること、生態を理解することで、シロアリ駆除のヒントが貰えます。生態を理解することで、点検調査のポイントを絞り込むことができます。シロアリ調査やシロアリ駆除、シロアリ対策をお願いする場合、そのシロアリ防除業者がシロアリを飼育観察しているかがポイントですので、ご参考ください。

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