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2019年6月30日 (日)

外部からの侵入

外部から侵入したと考えられたイエシロアリ羽アリ 昨日は、大阪府内にある店舗が幾つか集まった複合施設の中にある飲食店舗へお伺いしました。施設オーナーさまからの依頼で、施設内にある飲食店舗で羽アリが確認されたとにことから点検調査依頼をいただきました。

早速現地で責任者の方から聞き取り調査を行ったところ、数日前の夕方に道路側の窓枠付近から20~30匹の羽アリが確認されたとのことです。その羽アリをセロハンテープに貼った状態で捕獲されていたことから、確認したところイエシロアリの羽アリでした。

店舗内及び周辺部を点検調査した結果、イエシロアリ生息のサインは確認されませんでした。この複合施設では数年前に別の店舗の方から、夜間電灯に群がってきたと見せられたのがイエシロアリの羽アリでした。付近には、イエシロアリの巣があることは間違いないと考えられました。

ちなみに昨年の同時期に、この複合施設近所の物件から羽アリが発生したと相談をいただきました。点検調査結果から、生息想定部に点検口を設置した上でブリングシステムの提案を行いました。しかしお施主さまはインターネットでイエシロアリ駆除の検索を行い、建物の外周部に餌の入ったベイトボックスを設置するベイト工法の方が理にかなっていると判断され、当社でのシロアリ駆除は実施できませんでした。

今回のその物件を見ると、外壁部分に群飛孔が確認されました。昨年小員が予想した箇所付近からの群飛孔の噴き出しで、複合施設で確認された羽アリは当該物件で発生したものと考えられました。ちなみにこの物件では、ベイトシステムを設置された形跡はありませんでした。もしかしたら薬剤処理によるイエシロアリ対策を実施されたのかもしれませんが、いずれにしてもイエシロアリの駆除は完了していないので、この物件の方には何とかして欲しいものです。

イエシロアリ駆除は、ヤマトシロアリ駆除と異なり薬剤の大量散布では対応できないケースが殆どです。イエシロアリ駆除については、イエシロアリの生態を熟知し、点検調査能力の長け、薬剤の特性について理解した上で、建物の構造を考慮した処理のできる技術者が対応可能です。どのシロアリ防除業者にでも対応できるものではないことを、ご理解いただけますと幸いです。

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2019年6月29日 (土)

順調な喫食

ブリングボックスへ侵入したイエシロアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ対策でお伺いしました。この物件は、前回のシロアリ調査で、イエシロアリの生息と被害が確認されています。シロアリ対策として廣瀬産業さんが開発したブリングシステムを採用し、前回の点検調査後と同日にブリングボックスの設置を行いました。

設置から10日後に点検調査予定でしたが、お施主さまの都合で設置7日後の昨日に点検調査を実施させていただきました。ブリングボックス内には、イエシロアリが順調に侵入してブリングベイトを喫食していました。この物件では羽アリが大量発生した際、市販の殺虫スプレーを噴霧されたことから、イエシロアリの被害があっても生息していない状況がほとんどでした。点検調査によりイエシロアリの活動ポイントを見つけることができ、ブリングボックスを設置した次第です。

このブログを見ていただくとわかるのですが、当該物件の床下は高さが低く床下空間へ侵入することができません。その上、土間コンクリートが打設してあり、更にシリカゲルが敷き込まれているので、床下は非常に乾燥した状態にあります。逆にこの条件が功を奏して、ブリングシステムの特徴が生かされて、早い喫食状態に持ち込めたものと考えられました。現場からフィードバックされた製品は、性能が違います。売れるだろうとする製品の多くは、現場を考慮されておらず残念なものが多いのが現実です。開発に携わる方には、現場を見て商品開発に尽力いただきたいものです。

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2019年6月28日 (金)

水切板で確認された糞

間柱で確認されたアメリカカンザイシロアリ糞排出孔 昨日は、定期的にシロアリ点検調査及び対策でお伺いしました。外壁水切板で、アメリカカンザイシロアリの糞が堆積しているとのことからお伺いした次第です。

既に糞の堆積していた箇所の壁は、お施主さまによって撤去されていました。壁内を確認すると、間柱のアメリカカンザイシロアリの糞排出孔が確認されました。ちなみにこの1本の間柱に4箇所の糞排出孔があり、これら孔から泡状薬剤を用いて注入処理を行いました。

4箇所も糞排出孔があると、全部繋がっているのかと思われることがあるかと思いますが、泡状薬剤を注入すると内部の空洞部が繋がっているかどうかがわかります。ちなみに今回の事例では2箇所は繋がっていましたが、残りの2箇所はぞれぞれ単独の糞排出孔でした。糞排出孔の距離が近いからといって内部の空洞部が繋がっている訳ではないので注意が必要です。点検調査時の観察と、薬剤注入処理の際の工夫が必要です。これらが劣ると、木材内部に生息するアメリカカンザイシロアリの駆除はできませんのでご注意ください。

アメリカカンザイシロアリの点検調査、駆除及び対策のお問合せは、当該ブログの左側にある注目リンク、阪神ターマイトラボのホームページからお願いいたします。

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2019年6月27日 (木)

生息部薬剤注入処理

生息部薬剤注入処理 昨日はシロアリ駆除処理のため、奈良県内の物件にお伺いしました。5月に浴室や便所で羽アリの発生が確認された物件で、以前シロアリ駆除及び侵入防止処理でお世話になったお施主さまからの紹介です。

先月にシロアリ調査を実施、浴室やトイレ以外にもシロアリの構築した蟻道や被害が玄関上框土台周辺に確認されました。これらシロアリ生息部や被害部から薬剤注入による駆除処理を実施しました。ちなみ写真の部位は玄関上框土台周辺で、一箇所から注入すると広範囲に薬剤が流出しました。シロアリ被害は想像以上に広がっているので、注意が必要です。

これまでにシロアリ対策を一度も実施したことがないとのことから、シロアリ侵入防止処理も実施しています。侵入防止処理は薬剤を全面に処理するのではなく、構造とシロアリの生態を考慮して部分的に処理を行いました。

当該物件では、ゴキブリも多く侵入しているようで、今回の処理により副次的に効果が出てくれることにも期待したいと思います。

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2019年6月26日 (水)

生息場所を特定し難い構造

1階押入扉上部に挟まっていたヤマトシロアリ羽アリの死骸 昨日は、5月に1階天井付近と2階で羽アリが大量発生したとご相談をいただいた大阪府内の物件に、シロアリ調査でお伺いしました。

この物件では、幾つかも問題点が確認されました。築年数の経過した長屋で、床下の高さが低く床下側からの点検調査はできませんでした。羽アリの発生が確認された1階天井付近を調査した結果、群飛孔が1箇所のみで目視可能な範囲にシロアリ被害は確認されませんでした。

2階は和室に発生したとのことから、畳をめくり畳寄せの隙間なども調査しましたが、シロアリ被害等は確認されませんでした。小屋裏から発生した可能性もあることから、小屋裏側から点検調査を行いましたが、シロアリ被害等は確認されませんでした。

シロアリは多くのケースで地中から侵入することから、群飛孔から縦のルート上を非破壊シロアリ探知機を用いて点検調査を行った結果、シロアリの生息は探知されませんでした。これらの結果から、2階横架材である胴差付近に生息しているものと判断しました。問題は水分の供給源ですが、隣家長屋との取り合い部分に問題点があることから、水分の供給があるものと考えました。

今後は天井点検口を新設いただき、薬剤処理を実施する予定です。念のため床下部分を少しでも点検調査を行うため、建物中央部に床下点検口を新設いただく予定です。構造的に問題のある物件は、シロアリの生息範囲を特定することが困難な場合があります。ちなみに大手シロアリ防除業者が点検調査した結果、床下側からの侵入と判断されたそうです。この判断では、シロアリ駆除は完了しませんのでご注意ください。

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2019年6月25日 (火)

捕虫数計測

捕虫数計測 右の写真は、アフリカヒラタキクイムシ対策を実施している物件から送付いただいたライトトラップの捕虫紙です。アフリカヒラタキクイムシの発生している物件で、モニタリング(生息数調査)と捕獲を目的にライトトラップを設置しています。

アフリカヒラタキクイムシは光に集まる正の走光性を有していますので、ライトトラップを設置することで捕獲数を調べることができ、家屋内での生息数増減の傾向を確認することができます。薬剤処理や物理的対策を実施した際の、効果確認評価手法として使うことができます。

一般的にアフリカヒラタキクイムシが発生する場所として、合板系フローリングやベニヤやシナなどの合板の壁等ですが、この物件ではフローリングや壁から発生していません。フローリングや壁は針葉樹の無垢が使用されていますので、食性で一致できないアフリカヒラタキクイムシは生育できません。ちなみにこの物件では、土壁の中にある小舞竹にアフリカヒラタキクイムシが生息しています。そのため薬剤処理もできなければ物理的対策もできませんので、捕獲することで交尾個体数を減らすべくライトトラップを設置しています。

当該物件では、発生から満8年、ライトトラップを設置して満6年となりました。設置初年度には年間で500匹を超えるアフリカヒラタキクイムシを捕獲しました。この1年間の捕獲実績は50匹程度とおよそ1/10となりました。この物件は遠方であるためお施主さまにご協力をいただき、捕虫ランプや捕虫紙の交換を行って貰い、捕虫紙を送付いただいています。いまのところ対応できる方法はこの方法しかないため、今後もお施主さまにご協力をいただく予定です。

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2019年6月24日 (月)

非破壊点検調査

非破壊シロアリ探知機による点検調査 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、リフォーム中の兵庫県内の物件にお伺いしました。建物構造とお施主さまのご希望から、非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査を行いました。

この物件の構造はシロアリの侵入し難いベタ基礎構造ですが、床下の高さが殆どない転ばし床構造です。そのため、床下側へ侵入しての点検調査ができない構造となっています。床下の低い構造では、シロアリが外部から蟻道を構築して侵入する以外に、配管周辺からの侵入もあります。リフォームするタイミングでは、荷物がなく配管の位置等の確認が容易であることから、非破壊シロアリ探知機を用いて点検調査を実施した次第です。

点検調査の結果、シロアリの侵入は確認されず、目視でもシロアリ被害は確認されませんでした。屋外側基礎周辺についても目視調査を実施しましたが、シロアリが構築した蟻道は確認されませんでした。

駐車場の壁面に貼り付けられていた木材の根元部分にシロアリ被害は確認されたものの、生息は確認されませんでした。敷地内にはシロアリが生息していますので、きちんと点検調査を定期的に実施し、早期発見に努めることが最も有効なシロアリ対策です。シロアリ防除業者によっては、建物外周部の土壌へ薬剤を注入するトレンチング処理やロッジング処理を勧めますが、高濃度殺虫剤の大量散布は土壌汚染を引き起こしますので、当社ではお薦めしていません。このような処理を実施するのは部分的な駆除処理に使用するケースで、薬剤使用量は環境への影響を配慮して必要最低限としています。

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2019年6月23日 (日)

床下の乾燥はシロアリ対策になりません

床下の乾燥はシロアリ対策になりません 昨日ご紹介した現場では、床下点検口がなかったことからハウスビルダーさんにお願いして点検調査のため床下点検口を新設いただきました。床を開けると床下の高さの低い状態が確認されるとともに、防湿シートが敷き込まれその上に何かが撒かれていました。撒かれていたのは、床下調湿用のシリカゲルです。

薬剤メーカー勤務時代に評価を行った際、床下の湿度を僅かですが下げる効果は確認されていました。その効果から、カビの抑制ができるとされていますが、今回の事例のようなコンクリートの床下ではカビが大発生している床下には出会ったことがありません。しかし土壌表面が露出した床下では、シリカゲルであろうが備長炭であろうが、床下に調査のため潜るとカビ臭いのです。これが現実で、土の床下では過剰な効果を期待してはいけません。

絶対に効果がないのがシロアリです。床下を乾燥させることがシロアリ対策になると主張されている設計士さんやハウスビルダーさんがおられますが、実際の現場をみれば一目瞭然シロアリは乾燥に対応します。今回の現場での調査を見ればわかりますが、土間コンクリートの上に防湿シートとシリカゲルが敷き込まれていますが、配管と配管の間の基礎に蟻道の構築が確認されています。この蟻道がポイントで、床下をどんなに乾燥させても蟻道を構築さえすればシロアリは生活し、木部へ被害を与えます。蟻道の内部には防湿層があるため、外部が乾燥していても蟻道の中は加湿状態にあります。乾燥が如何に役に立たないかがよくわかるのが、今回の事例です。

この物件を設計された方は、床下が土間コンクリートでその上湿気対策としてシリカゲル施工をしているので、まさかシロアリが侵入するなどとは思っていなかったのでしょう。文献などで得られた中途半端な知識を元にシロアリ対策を考えるから、このようにシロアリから痛い目に合わされるのです。シロアリ対策は文献やマニュアルで行うのではなく、現場に応じて必要で有効な策を講じることが重要なのです。

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2019年6月22日 (土)

被害を与えていたシロアリ

活動するイエシロアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件に同行しました。押入と畳にシロアリが確認されたとのことから、点検調査のためお伺いしました。

シロアリの確認された和室では、既に市販の殺虫スプレーが噴霧されていたことから、シロアリの姿は見えませんでした。お施主さまからの聞き取り調査では、浴室入口枠やトイレ窓枠などにも被害があるとのことでしたが、こちらも殺虫スプレーが噴霧されていますのでシロアリの姿は確認されませんでした。

2階ベランダの掃き出し窓付近から羽アリが発生したとのことですが、こちらも殺虫スプレーを噴霧されていました。お施主さまが、羽アリ発生時の写真を撮影されているとのことから確認させていただいた結果、発生していたのはイエシロアリの羽アリでした。そこでイエシロアリの被害及び生息状況について調査した結果、被害の確認されていた和室とは異なる別の和室の畳を上げたところ、イエシロアリ被害と生息が確認されました。

この物件の最大の問題点は建物の構造で、床下には土間コンクリートが打設してあるものの、床高が20cm程度しかなく床下側からの点検調査はできません。そのため、床下側からの薬剤処理によるシロアリ駆除処理も困難です。こうなると毒餌食餌方式に頼らざるを得なく、ブリングシステムによるシロアリ駆除処理を提案させていただきました。

巣の位置ですが家屋内にはなく、屋外の庭にあると考えられました。それらしい樹木もありましたが、本巢ではなく分巢と判断しました。このような条件ではブリングシステムに頼らざるを得ないことは仕方のないところです。

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2019年6月21日 (金)

リスクとベネフィット

蚊対策で考えるリスクとベネフィット 昨日は一昨年から継続して蚊対策を実施しているマンションにお伺いました。主とした対策は、雨水枡などの水系への幼虫対策です。

この対策を実施するにあたり住民への説明会を実施した際に、薬剤の安全性についての質問をいただきました。薬剤である以上、毒性は必ず有しますが、それは使用量ではなく曝露量の観点から判断すべきであると説明させていただきました。

蚊幼虫対策の場合、止水系もあれば動水系もありますので、使用する薬剤はその環境に合わせて選択していますが当然安全性にも留意しています。それに関わるリスクを考慮した上で、住民への影響を判断しています。

一方、蚊対策を実施しない場合のリスクについても説明させていただいています。蚊媒介感染症としては、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、黄熱、原虫疾患であるマラリアなどがあります。その殆どの感染症に根本的な治療法はなく、対処療法が中心となりますので、蚊に刺されないための対策が重要です。

直接刺されないためには、ディートやイカリジンなどを含有する虫よけスプレーが効果的です。但し、長時間に渡って効果を示すものではないため、発生源対策を行うことも非常に効果的である旨などを説明させていただきました。何事にもそうですが、リスクとベネフィットは表裏一体です。リスクを限りなく下げ、最大限のベネフィットを得る工夫をすべきであると私は考えます。

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2019年6月20日 (木)

同定結果

ユスリカが大量に集まった壁右の写真は先日が害虫調査でおお伺いし、撮影した1枚です。いつもお世話になっている住宅管理会社さんの依頼で、調査にお伺いした次第です。

この物件はマンションで、壁面に大量の虫がいて気持ちが悪いとのことです。住宅管理会社さんには常々、害虫対策を実施する場合は必ず発生している害虫の種類を同定し、その生態を考慮して対策を実施する必要があると説明しています。そのため、現地調査依頼をいただき、お伺いしました。現地調査を行いましたが、害虫が見当たらなければ、周辺に死骸らしきものも見当たりません。その旨を住宅管理会社さんに報告し、虫体の採取をお願いしました。

後日、虫体が送付されたことから同定した結果、ユスリカでした。風向きなどで舞い上げられ、この壁に何か誘引原因があり、集まったものと考えられました。

ユスリカは発生源対策となる幼虫対策が効果的です。敷地内に発生源となる汚泥のある水系があればそこが対策ポイントとなるのですが、どうやら発生源は公道に面した水路のようです。これでは対策の立てようがありません。

成虫対策もできるこはありますが、物理的な対策が中心となります。ちなみに薬剤散布はほぼ効果がないのでご注意ください。

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2019年6月19日 (水)

羽アリの発生ポイント

和室で確認された羽アリが落とした翅 昨日は、和室で羽アリが確認されたとご連絡をいただいた滋賀県内の物件に、シロアリ調査でお伺いしました。この物件は2年前に2階洋室で羽アリが発生し、シロアリ駆除処理を実施した物件です。

2年前は2階の洋室で羽アリの発生が確認されましたが、雨漏れがあったことから胴差に営巣していると想定し、部分的に駆除処理を実施しています。一方、床下側から実施したシロアリ調査で、今回羽アリの発生した和室床下に細い蟻道が1本確認されました。また浴室土台は水漏れの影響から、甚大なシロアリ被害が確認されました。これら和室蟻道部及び浴室土台に対してシロアリ駆除を実施し、シロアリ調査によって問題のなかった箇所については薬剤処理を行っていません。

その後、雨漏れ及び浴室水漏れ対策を実施して貰えるハウスビルダーさんを紹介、雨漏れ工事やユニットバスへの入れ替え工事が一昨年及び昨年実施されました。ハウスビルダーさんの話しでは、既存浴室撤去時に土台でシロアリ被害は確認されたものの、シロアリの生息は確認されなかったとのことでした。

今回は和室で発生した羽アリの原因を探るため、シロアリ調査を実施しました。室内側の様子ですが、和室襖敷居部分に羽アリが落とした翅が確認されました。室内側の被害は確認されなかったとのことから、床下側からの点検調査を実施しました。その結果、2年前にシロアリ駆除処理を実施した箇所ではシロアリ駆除完了が確認されました。基礎面には蟻道の構築等はなく、床組みにもシロアリ被害は確認されませんでしたが、土壌面に敷き込まれた防湿シートの上には、羽アリの落翅が多数確認されました。防湿シートの一部をめくり確認した結果、土壌表面に羽アリの出口である群飛孔が確認されました。今回和室で確認された羽アリは、家屋に被害を与えているコロニーではなく、地中にあるコロニーから発生したものの考えられました。

シロアリが建物へ侵入してこようとした場合、悪さができないようにする処理を実施しましたが、使用した薬剤量を僅かです。無理矢理シロアリを駆除するのではなく、家屋へ影響を与えるコロニーだけを対処すればよく、建物に影響を与えないコロニーについては無視すればよいのです。

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2019年6月18日 (火)

IPMトラップ調査

粘着トラップを用いた生息調査 昨日はいつもお世話になっている施設管理会社さんの案件で、兵庫県内にある宿泊・レクリエーション施設にお伺いしました。害虫管理を実施している物件で、IPMによる害虫管理を行っています。

 IPMとは、Integrated Pest Managementの頭文字の略で、総合的害虫管理と訳されます。事前の調査により害虫の生息場所や生息数などを調べ、対象害虫に有効である様々な防除対策を組み合わせて生息数を管理するという手法です。その主たる調査方法として、粘着トラップを用いた調査が行われます。

調査対象エリアに対して、必要な個数の粘着トラップを設置し、一定期間内に捕獲された害虫数から対策を立案します。1週間前に粘着トラップを設置、今回捕獲状況を確認した結果、いずれも対象となる害虫の捕獲は確認されませんでした。

以前の害虫管理は、対象害虫生息の有無にかかわらず薬剤を散布するのが一般的でした。しかし今では、安全と環境に配慮したIPM管理が主流です。シロアリ分野では、IPM管理の考え方に基づいて対策を実施するところは、残念ながらほとんどありません。当社では、IPM管理の考え方を基本としたシロアリ対策を提案しています。詳細は当該ブログ左サイドの注目リンク『シロアリ駆除・住まいの害虫防除 阪神ターマイトラボ』のホームページをご参照ください。

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2019年6月17日 (月)

打ち合わせ調査

リフォーム撤去時に確認されたシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム中の物件で解体時にシロアリ被害が確認されたことから、シロアリ調査依頼をいただきお伺いした次第です。

早速現場で被害状況の調査を行った結果、シロアリ被害を確認しました。玄関の土間コンクリートに隣接する土台部分でシロアリ被害が確認されましたが、当該箇所は下駄箱のあった部分で解体するまでわからなかったとのことです。

但し、シロアリ被害は当該箇所だけでなく、複数の箇所でシロアリ被害が確認されました。ハウスビルダーさんに確認すると、被害は腐朽と思われていたようであり、シロアリ被害とは気付かなかったようです。

こうした事例は多くあり、お付き合いのあるハウスビルダーさんや建築事務所さんはリフォーム前に必ずシロアリ調査の依頼をいただくようになりました。先々月の既築シロアリ侵入防止処理の依頼を頂いた物件でも、建築士の先生が事前調査でシロアリ被害なしと判断されていましたが、実際にはシロアリの侵入が確認されていたという事例がありました。建築士の先生は建物の専門家ですが、シロアリの専門家ではないため限界があるのは事実です。シロアリ調査は、シロアリ技術者に任せるのは重要です。

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2019年6月16日 (日)

穿孔注入処理

薬剤穿孔注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で大阪府内の物件にシロアリ駆除処理のためお伺いしました。先日シロアリ調査を実施した古民家で、石場建て構造です。シロアリ調査で石場部分に蟻道の構築が確認されています。

シロアリ被害部に小径の穿孔を行い、薬剤をゆっくりと低圧で注入処理を行いました。その処理を行うと、被害部と蟻道内に薬剤が充満します。薬剤が巣内まで送り込むことが理想ですが、そこまでは困難です。少しでも侵入経路に薬剤を置くことで、薬剤をシロアリ運ばせることが可能です。但し、高濃度の薬剤では運ばせることができませんし、薬剤の種類によっても運ばせることができません。薬剤伝播性を謳う薬剤は多くありますが、処理方法や濃度を間違えると効果は発揮できないので注意が必要です。

薬剤処理を行うと、シロアリの姿は見えなくなります。これは巣まで駆除できたとは限らず、ただ単に追い払っただけにしか過ぎません。保証期間が過ぎた後、再侵入するケースがこれに該当します。巣まできちんと駆除できたのであれば、当面侵入することはないのです。

シロアリ駆除で重要なのは薬剤を撒くことではなく、シロアリ調査でシロアリの侵入経路と生息範囲を把握し、駆除のために必要な薬剤、適切な処理濃度と処理量で駆除することが重要です。無駄な量の薬剤を使用すれば、それだけ費用も高額になることをご承知ください。

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2019年6月15日 (土)

ウッドデッキに確認されたシロアリ被害

ウッドデッキに確認されたシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ調査のため兵庫県内の物件にお伺いしました。ウッドデッキにシロアリが生息しているとのことから、ウッドデッキ周辺でのシロアリの生息状況調査及び床下の点検調査でお伺いした次第です。

このウッドデッキは5年前に作られ、3年前にシロアリの生息と被害が確認されたことから、ハウスビルダーさんの指示とおり熱湯をかけ、その後塗装されたとのことです。お施主さまはそれで収まったものと思っておられたようですが、今年に入りシロアリの生息が確認されたとのことです。非破壊シロアリ探知機を用いて調査した結果、複数の箇所でシロアリの活動を探知しました。

床下側からの点検調査の結果ですが、シロアリ被害、侵入及び生息はいずれの箇所も確認されませんでした。10年前にシロアリ予防処理を実施されているとのことから、床下側へ侵入していないものと考えられました。

きちんとシロアリ駆除処理をすれば問題ありませんが、シロアリ侵入リスクの高い床下であることから、部分的なシロアリ侵入防止処理は施しておいた方がよいと判断し、お施主さまにご説明させていただきました。

ウッドデッキに、シロアリが侵入する事例は多く見られます。その理由の中で大きな要因を持つのが、ウッドデッキの構造です。ウッドデッキはどれも同じような構造に見えますが、実際にはシロアリが容易に侵入し易い構造もありますので、注意が必要です。

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2019年6月14日 (金)

古い木材よりも

増築部の新しい木材で確認されたシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、奈良県内の物件にお伺いしました。現在離れをリフォーム中で、前回この離れのシロアリ調査でお伺いしています。そのシロアリ調査の結果ですが、複数の箇所でシロアリが構築した蟻道や被害が確認されました。

お施主さまのお話しでは、母屋で羽アリを見かけたことがあるとのこと。動画を撮影しているとのことから、その動画を確認したところヤマトシロアリの羽アリが群飛する様子でした。前回のシロアリ調査の際、お施主さまのご都合で母屋の点検調査が出来ていなかったことから、今回施工前に点検調査を行うとともに、シロアリ駆除処理及び侵入防止処理を行いました。

この母屋は100年近い物件ですが、何度もリフォームが行われているとのことです。床下側かからの点検調査では、床下に土間コンクリートが打設されてことも確認されました。羽アリの確認されたのは母屋の古い和室でしたが、この床下にはシロアリ被害等は確認されませんでした。シロアリ被害が確認されたのは、10年ほど前に増設された和室でその被害の様子が右の写真です。

元々あった母屋は何度もリフォームが行われているものの、床組みは建築された当初のものであることから、木材は年数が経過した古い木材となっています。シロアリはこの古い木材には目もくれず、新しく増築された木材に被害を与えていました。シロアリに対して強いとされているヒノキが床組みに使われていましたが、シロアリには関係ありません。餌と認識すれば、ヒノキであろうがヒバであろうが食害するのがシロアリなのです。

被害は甚大となったのには、幾つかの要因が重なっています。その主たる原因は増築した工務店のレベルに低さで、シロアリ対策の観点からやってはいけないことを多くやっていました。ちなみにこの工務店は、増築工事完了後に夜逃げしたとのことで、だからそんな工事の内容だったのかと合点がいきました。シロアリ対策の基本は構造であり、薬剤処理はシロアリ対策を補完するものです。薬剤に頼り切ってしまうと、定期的な処理が必要となり、無駄なコストが発生しますのでご注意ください。

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2019年6月13日 (木)

想定内と想定外

シロアリの侵入経路である蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査で再訪しました。羽アリ発生物件で前回シロアリ調査を実施したものの、基礎に人通口がなかったため床下点検口を新設いただいたことからシロアリ調査で再訪した次第です。

新設された床下点検口から点検調査を行った結果、基礎面にシロアリが構築した蟻道が確認され、放置された木材(根がらみ)に羽アリの出口である群飛孔が確認されました。また蟻道の一部を壊して調査した結果、活動中のヤマトシロアリが確認されました。ちなみに当該箇所の床上では羽アリが確認されていませんので、ここで発生した羽アリは、床下換気口から屋外へ飛び去ったものと考えられました。今回羽アリの発生が確認された箇所から離れた場所でシロアリが確認されたことかは、建物の経緯からは想定内の範囲でした。

想定外であったのは、この物件では基礎が完全に独立しており、人通口(床下通気口)がないことでした。ガス配管を通すために作られた穴に手を入れて写真撮影したところ、蟻道の存在を示す写真が撮影できました。更に床下点検口を新設しなければならないようです。

シロアリ対策の絶対条件は、床下が点検調査できることです。そのため、適切な床下の高さと動線が確保されていることが前提です。これらは本来建築基準法で決められていることですが、意外と守られていないケースもありますので注意が必要です。

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2019年6月12日 (水)

安全性への配慮

シロアリ生息部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ駆除処理でお伺いしました。この物件は飲食店舗で、5月の大型連休明けに勝手口から羽アリが発生し、シロアリ調査でお伺いした物件です。

作業は定休日に実施すると以前から決まっていたものの、日程調整に時間を要した関係でこの日のシロアリ駆除処理となりました。羽アリは勝手口から発生していますが、事前のシロアリ調査で各部にシロアリ被害が確認されています。そのためシロアリ被害の確認された部位を中心に薬剤注入処理によるシロアリ駆除を実施するとともに、侵入防止処理を施しました。

今回のシロアリ駆除処理で最注意点は、安全性への配慮です。飲食店で不特定多数の方が利用するため、毒性の強い薬剤を使用するのは厳禁です。確かに飲食店などで使用されるゴキブリ用薬剤の中には毒性の強い薬剤もあります。但し、シロアリ用薬剤と比べると単位面積当たりの有効成分投下量が桁違いで、ゴキブリ用薬剤はシロアリ用薬剤の数十分の一程度です。希薄な薬剤量ですから安全性が確保いるのです。

シロアリ用薬剤は高濃度で使用されることから、安全性の高い薬剤を使用するのが大前提です。有効成分の毒性区分が劇物を使用するのはもっての他で、安全のためのコストを安く済ませては絶対にいけません。

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2019年6月11日 (火)

群飛したアメリカカンザイシロアリ羽アリ

窓枠で確認されたアメリカカンザイシロアリ虫糞孔 一昨日は、昨日ご紹介したシロアリ調査の現場の後、引き続いて兵庫県内の物件にお伺いしました。シロアリ調査の依頼をいつもお世話になっているハウスビルダーさんからいただきました。

5月下旬に羽アリが発生し、2階窓枠網戸に沢山張り付いた状態であるとともに、2階屋外側でも羽アリが飛んでいたとのことです。窓枠を確認すると、砂粒状のものが堆積するとともに、虫糞孔が確認されました。お施主さまが羽アリ死骸を保管いただいていたので、確認するとアメリカカンザイシロアリの羽アリでした。

窓枠には複数の虫糞孔が確認されていることから、室内側で確認されたアメリカカンザイシロアリ羽アリは、これら木材内部から発生したものと考えられました。屋外側で確認されたアメリカカンザイシロアリ羽アリは、小屋裏から発生したものと考えられました。

今回はとりあえず生息想定部に薬剤処理を行いましたが、小屋裏については暑さの問題から冬場に実施する旨をお施主さまへ説明させていただきました。またお施主さまには、砂粒状の虫糞の堆積に注意いただくとともに記録していただくようお願いしました。

アメリカカンザイシロアリは小集団で活動するシロアリで、家屋内に複数のコロニーを形成します。場合によっては100箇所を超える場合があるため、積極的なシロアリ調査は困難であり、お施主さまに虫糞の堆積を記録いただくなどのご協力が必須です。一度の処理で完全駆除は困難であり、点検調査と駆除作業を繰り返して生息数を減らしていく必要があります。またこの地域のようにアメリカカンザイシロアリが多く生息している場合は、屋外から羽アリが侵入することを考慮して対策を考える必要があります。

アメリカカンザイシロアリの生態は、まだまだ知らないことが多くあります。その代表的なのはアメリカカンザイシロアリ羽アリの群飛時期です。教科書などの資料には6~9月に発生すると記載されていますが、実際の現場では異なります。この地区もそうですし、小員の住む地域の群飛が5月ですし、広島県の現場では2月に小屋裏で羽アリを確認しています。現場では、教科書と書かれてあることと違うことが普通なので注意が必要です。

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2019年6月10日 (月)

犬走りから発生した羽アリ

羽アリは床下からの発生ではありません 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からのご紹介で、兵庫県内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。この物件では、基礎外側にある犬走り周辺でヤマトシロアリの羽アリが発生したとのことから、シロアリ調査の依頼をいただいた次第です。

早速現場でお施主さまからの聞き取り調査を行うと、羽アリは犬走り周辺で確認され、中には翅を落とした羽アリが連結状態で徘徊していたとのことでした。問題はこの物件の構造で、ベタ基礎構造ですが、床下がかなり掘り込んである状態で外部からの雨水の浸入があるとのことです。その上、基礎にはクラックがありそれらからも水漏れしていたようで、クラック防水処理が施されていました。お施主さまはこの水漏れの影響から、羽アリが発生したのではないかと思い建築士の先生に相談されたそうです。

床下側からの点検調査でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されず、非破壊シロアリ探知機による点検調査を実施した結果、シロアリの侵入等は確認されませんでした。羽アリは犬走りと道路の隙間から発生したのではないかと考えられました。推奨するシロアリ対策としては、高額な薬剤処理ではなく、早期発見を目的とした定期的な点検調査をお薦めしました。

ちなみに建築した工務店に羽アリの発生を伝えたところ、新築時に防腐防蟻処理した業者が来て薬剤処理を勧めていったと聞きました。シロアリが侵入し難い構造なのに、薬剤処理を勧めることは如何かと思うのは小員だけでしょうか。

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2019年6月 9日 (日)

樹脂製敷居レールに確認された虫孔

樹脂製敷居レールに確認された虫孔 昨日は継続的にアフリカヒラタキクイムシ対策を実施している、大阪府内のマンションにお伺いしました。ここ数年、室内側での虫孔やフラス(木粉)の堆積は確認されていませんでしたが、今回和室襖の樹脂製敷居レールに虫孔と木粉の堆積が確認されたとのことです。

この物件ではアフリカヒラタキクイムシが発生して10年近く経過し、小員が調査で入って4年目、具体的な対策を実施して3年目となります。継続的にモニタリングを実施しており、一昨年の実績では年間200匹を超えるアフリカヒラタキクイムシが捕獲されています。室内側に被害がありませんので、発生は壁内と考えられました。

昨年の実績では2桁まで捕獲数を減らすことができていますが、昨年壁内で発生したアフリカヒラタキクイムシが、壁内隙間から襖敷居レール部分へ侵入することも考えられますし、以前から幼虫が生息していて繁殖を繰り返していた可能性も考えられます。いずれにしても敷居レール部分で繁殖していることには間違いありませんので、適切に駆除処理を施しました。

敷居レール部分は樹脂製ですが、アフリカヒラタキクイムシの成虫は簡単に突き破ることができるようです。結構厚みがあるので、あらためてアフリカヒラタキクイムシの能力に関心する次第です。

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2019年6月 8日 (土)

コンクリートクラックから発生した羽アリ

羽アリはコンクリートクラックからも発生しています 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、以前リフォームを実施された大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。2年前に和室壁面に羽アリの発生が確認され、今年の5月上旬には勝手口屋外側コンクリートクラックから羽アリが発生するとともに、洗面所壁面でも羽アリが確認されたとのことです。

2年前羽アリの発生した和室は増築部で、床下構造はベタ基礎です。床下側からの点検調査では、シロアリの侵入や被害など確認されませんでした。この結果から、羽アリはシロアリではなくクロアリである可能性が高いと判断しました。お施主さまに聞き取り調査を行った結果、過去に和室でクロアリを見たことがあるとのことから、以前の羽アリはクロアリであると判断しました。

勝手口屋外側コンクリートクラックは、地中にあるコロニーから発生したものと判断されました。建物に極めて近く、シロアリの侵入し易い構造である勝手口が近いことから、当該箇所は適切な対策を実施することとなりました。

問題は洗面でリフォームによって土間コンクリートが打設された箇所と、古い床下が存在している状態です。既存の床下側も構造的にややこしく、基礎がそれぞれ独立しており、人通口がありません。そのため洗面の既存床下へ侵入して点検調査するためには、床下点検口の新設が必要となることから、ハウスビルダーさんにお願いしました。

シロアリ対策の絶対的な原則は、床下が点検調査できるという構造であることです。設計される方には、是非覚えておいていただきたい項目です。

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2019年6月 7日 (金)

リフォーム時に相談いただいていれば

シロアリ駆除が困難な床下 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。大型連休中に羽アリが発生し、シロアリ調査を実施しています。羽アリはリビングの壁面から発生しましたが、問題はこの物件の構造です。

この物件は町工場をリフォームしたため、羽アリの発生したリビングは作業場でコンクリートです。室内空間を確保するため、高さの低いプラ束を立て、断熱材を敷き込んだ上に構造用合板、その上からタイルを貼り付けた構造です。そのためハウスビルダーさんにお願いして、群飛孔に近いタイルを切り、床下点検口を新設していただきました。それが右の写真で、一部断熱材を撤去した様子です。

コンクリート表面には蟻道が広がり、構造用合板が食害されています。こうなると駆除は極めて困難です。薬剤注入処理を行うにしても、敷き詰められた断熱材が影響を与えます。そのため、今回は処理方法を工夫して行いました。一度の処理で駆除できない可能性があるため、定期的な点検調査と組み合わせることが必須と考えました。

このハウスビルダーさんとは、リフォーム時にはお付き合いがありませんでした。もしリフォーム時に相談をいただいていれば、色々な対策を立てれただけに残念でなりません。

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2019年6月 6日 (木)

2階浴室入口に生息したシロアリ

2階浴室入口に生息したシロアリ 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからご連絡をいただき、大阪府内の物件にお伺いしました。2階浴室入口がブカブカしているので、交換修理の最中にシロアリ被害と生息が確認されたとのことです。

この物件は5年前に屋外基礎面に蟻道を構築して家屋内に侵入していたことから、シロアリ駆除処理を実施しています。厄介だったのがこの物件の構造で、ベタ基礎構造ながら床下の高さが15cm程しかありません。この際のシロアリ駆除は屋外側から処理を実施しています。但し、この物件はこれだけでは終わりませんでした。

4年前には2階のウッドデッキ製ベランダで、ヤマトシロアリの羽アリが発生しました。調査の結果、ウッドデッキ交差部に雨水が溜まり結果的にシロアリが営巣したものと考えられました。その後羽アリの発生が確認されていないことから、今回確認されたシロアリの生息は羽アリの飛来、営巣したものと考えられました。

シロアリ駆除処理には、構造的に注意が必要です。この浴室の下階は洋室となっています。薬剤の注入量が多いと、下階へ液垂れしてしまいますので注意が必要です。使用する薬剤の種類、濃度、注入量を調整して処理を行いました。このシロアリ駆除処理は、自社での試験結果に基づくものとなっています。

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2019年6月 5日 (水)

隣接する倉庫に

隣接する倉庫に立ち上げられた蟻道 昨日は、先日シロアリ調査を実施した大阪府内にあるリフォーム中の物件にお伺いしました。いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼です。先日のシロアリ調査を実施した際、室内側はシロアリ被害がなかったものの、屋外側には蟻道跡が広範囲に確認されました。それら結果を踏まえ、お施主さまとハウスビルダーさんの意向で、シロアリ対策を実施することとなりお伺いした次第です。

施工前に屋外側蟻道を確認すると蟻道の再生は確認されませんでしたが、隣接する倉庫で蟻道の構築が複数確認されました。右の写真はそのうちの1本の蟻道で、蟻道内ではシロアリの活動が確認されています。ちなみに、前回のシロアリ調査では、蟻道の構築が確認されていません。

屋外側蟻道跡基礎面とこの倉庫は、犬走りで繋がっています。犬走りの地中に生息していたシロアリは、当初建物屋外側に蟻道を構築し室内側へ侵入していました。リフォームの床組撤去作業でシロアリは一時的に地中へ逃亡しましたが、このルートで再侵入するのではなく反対側の建物である倉庫へ侵入したということです。

シロアリ対策としては、建物に対しては必要最小限の薬剤量での侵入防止処理を実施し、この倉庫にはシロアリ駆除処理を実施しました。ちなみに倉庫はそう長く使う予定ではないとのことから、侵入防止処理を実施していません。今回の事例ではシロアリの生息場所が特定できましたので、僅かな薬剤量でシロアリ駆除は可能です。薬剤を大量に使用してシロアリ対策を行うのは、高額な処理費用を貰うためのマニュアル処理と言っても過言ではありません。

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2019年6月 4日 (火)

羽アリの確認されていない床下ですが

礎石の際に確認された蟻道 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、奈良県内の物件にお伺いしました。昨年撮影された写真にヤマトシロアリの羽アリが写っていたことから、シロアリ調査でお伺いしました。

設計事務所さんから指示された床下点検口から床下内へ侵入したところ、羽アリの発生した部屋には行けませんでした。どうやら床下点検口のある部屋は、後から増築した部分とのことです。羽アリの発生した部屋には、後日床下点検口を新設していただくこととなり、今回は増築部分の点検調査を行いました。

増築部分の床上部分にシロアリ被害等は確認されませんでしたが、床下部分では基礎や束石など複数の箇所でシロアリの構築した蟻道が、その蟻道内部を調査した結果、シロアリの活動を確認しました。

本来点検調査したかった床下は点検調査できていませんが、結果的に広範囲にシロアリの生息が想定されました。その内容をお施主さまに報告すると、建物全体のシロアリ対策を考えて欲しいとのことです。但し、使用する薬剤の安全性が非常に気になるとのことから、当社の必要最小限の薬剤量で行うシロアリ対策について説明させていただきました。お施主さまからは、是非その方法で対策を行って欲しいとのお言葉をいただきました。

安全は薬剤の種類と使用量の両面から見なければならないというのが、当社の考え方です。最大の効果と安心安全を両立できるシロアリ対策を提供したいと、日々研鑽しています。

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2019年6月 3日 (月)

ホウ酸製剤の効果が得られない事例

ホウ酸製剤の効果が得られない事例 右の写真は、先日シロアリ駆除処理でお伺いした物件で撮影した1枚です。連休前から羽アリが発生し、連休中に何度も羽アリが発生しています。床下点検口がなかったことから新設していただき再度調査した結果、広範囲にシロアリ被害が確認されました。

この物件で、シロアリ被害が甚大となった理由は複数あります。当該土地自体、湿気を多く含む土地であると判断されました。そのため十数年前のリフォームの際、床下の土壌表面には石灰が撒かれています。どうやらその際、シロアリ被害が確認されたため薬剤処理が行われたようです。

施工記録から使用された薬剤は、ホウ酸製剤です。右の写真の土台部分、蟻道のある左側に穿孔跡が確認されています。ホウ酸製剤は使い方によっては、シロアリに効果があります。但し、使い方によっては、全く効果を示しません。

ホウ酸製剤は水溶解度が高いのは特徴で、今回の事例のように高湿度状態の場合は潮解現象が発生し、流出します。流出してしまうと、十分な効果が得られないのは当然と言えます。また、施工記録では、シロアリ駆除でホウ酸製剤が使用されています。シロアリ駆除技術がしっかりしていればホウ酸製剤でも駆除は可能ですが、技術が伴わない場合は駆除できません。

ホウ酸は蓄積により毒性を示します。喫食量が僅かなシロアリは、上手くホウ酸を経口で摂取させることで致死させることができるのです。これを理解しなければ、ホウ酸でシロアリを駆除させることはできないのです。もっとも今は高性能で安全性の高い合成系の薬剤がありますので、こちらを使用するほうが得策です。但し、薬剤を大量散布してしまえば元の木阿弥ですので、少量の薬剤でもシロアリ駆除できる技術は必須なのです。

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2019年6月 2日 (日)

薬剤の使用量は僅かです

シロアリ駆除完了を確認 昨日は、4月中旬にシロアリ駆除を実施した現場にお伺いしました。この物件はマンションの集会室で、窓枠にシロアリ被害が確認されました。

マンションの集会室ですので床下はなく、逆ベタ基礎(土間床)構造です。シロアリが侵入できない構造と考えがちですが、コンクリートの接合部などあれば侵入可能です。シロアリ調査により、侵入経路を想定、コンクリートの接合部からの侵入と判断し薬剤処理を実施、使用した薬剤量は1リットル程度です。

今回はマンション管理組合理事長さまからの依頼で、窓枠修理に伴い被害材を撤去するので、立ち合って欲しいとの要望からお伺いした次第です。被害のあった窓枠を撤去した様子が右の写真で、蟻道跡が確認されました。被害材などからシロアリの姿は確認されず、兵蟻の頭部だけが残った状態にあることから駆除は完了しているものと判断し、理事長さまに報告説明させていただきました。

今後の対策について、理事長さまから同様にすればよいか相談をいただきました。数年に一度、非破壊シロアリ探知機による点検調査を実施し、早期発見に努めればよいと回答させていただきました。多くの方が利用される集会室ですので、できるだけ薬剤は使いたくないとの意向もあり、今回の駆除処理での薬剤使用量、今後の点検調査による対策については評価をいただきました。

シロアリ駆除というと大量の薬剤が必要と判断される方が多いようですが、シロアリの生態や行動を理解し、シロアリ調査によって侵入経路と生息範囲を把握、薬剤の特性を生かした使い方ができれば、少量の薬剤でのシロアリ駆除は可能です。大量の薬剤に頼るのは、これらが欠如していることの裏返しと言っても過言ではありません。必要最小限の薬剤量でのシロアリ駆除をご希望される方は、当該ブログ左サイドの注目リンク『シロアリ駆除・住まいの害虫防除 阪神ターマイトラボ』のホームページからお問合せください。

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2019年6月 1日 (土)

2019年6月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイトトップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、群飛したイエシロアリの有翅虫(羽アリ)の様子です。

近畿地方でのイエシロアリの生息は和歌山県沿岸部が有名ですが、大阪湾沿岸部での生息は普通に生息が確認され、市内内陸部や兵庫県山中などでも確認されています。イエシロアリは温暖な地域に生息するとされていますが、家屋の高気密高断熱化による生息地域が拡大しているのは間違いはありません。この地域はイエシロアリは生息していないと勝手に判断するのは、非常に危険です。

阪神間でのイエシロアリの群飛(羽アリが一斉に飛び出す現象)は、6月中旬から始まります。夕刻から夜にかけて発生し、電灯などの電気に群がります。羽アリはシロアリ生息のサインですが、羽アリは数日に渡って発生する場合が殆どです。

イエシロアリ駆除で注意が必要なのは、シロアリ防除業者の知識と技能です。協会加盟の業者であろうが、創業数十年の業者であろうが、イエシロアリとヤマトシロアリの区別すらできない業者がいることも事実です。このような業者にイエシロアリ駆除を依頼すると、ヤマトシロアリ駆除と同じ方法で処理しますが、残念ながらこれではイエシロアリ駆除はできません。

イエシロアリは大きなコロニー(巣系集団)とネットワークを形成し、被害は広範囲に及びます。シロアリ調査によりそれらネットワークの状態を調査し、巣の位置を特定します。その調査結果から具体的なシロアリ対策を立案しますが、その方法は多岐に渡ります。建物構造やネットワークの状態、巣の位置やお住まいの方の健康状態などを加味して、薬剤処理なのか毒餌処理なのかなど適切な方法を選択します。

イエシロアリの場合駆除を基本とし駆除完了確認後に、シロアリ予防処理を行います。これはイエシロアリの被害が甚大化することを考慮したものですが、可能な限り安全に配慮して対策を行います。イエシロアリ調査、駆除及び対策のお問合せは阪神ターマイトラボのホームページからお願いいたします。

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