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2019年6月 3日 (月)

ホウ酸製剤の効果が得られない事例

ホウ酸製剤の効果が得られない事例 右の写真は、先日シロアリ駆除処理でお伺いした物件で撮影した1枚です。連休前から羽アリが発生し、連休中に何度も羽アリが発生しています。床下点検口がなかったことから新設していただき再度調査した結果、広範囲にシロアリ被害が確認されました。

この物件で、シロアリ被害が甚大となった理由は複数あります。当該土地自体、湿気を多く含む土地であると判断されました。そのため十数年前のリフォームの際、床下の土壌表面には石灰が撒かれています。どうやらその際、シロアリ被害が確認されたため薬剤処理が行われたようです。

施工記録から使用された薬剤は、ホウ酸製剤です。右の写真の土台部分、蟻道のある左側に穿孔跡が確認されています。ホウ酸製剤は使い方によっては、シロアリに効果があります。但し、使い方によっては、全く効果を示しません。

ホウ酸製剤は水溶解度が高いのは特徴で、今回の事例のように高湿度状態の場合は潮解現象が発生し、流出します。流出してしまうと、十分な効果が得られないのは当然と言えます。また、施工記録では、シロアリ駆除でホウ酸製剤が使用されています。シロアリ駆除技術がしっかりしていればホウ酸製剤でも駆除は可能ですが、技術が伴わない場合は駆除できません。

ホウ酸は蓄積により毒性を示します。喫食量が僅かなシロアリは、上手くホウ酸を経口で摂取させることで致死させることができるのです。これを理解しなければ、ホウ酸でシロアリを駆除させることはできないのです。もっとも今は高性能で安全性の高い合成系の薬剤がありますので、こちらを使用するほうが得策です。但し、薬剤を大量散布してしまえば元の木阿弥ですので、少量の薬剤でもシロアリ駆除できる技術は必須なのです。

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