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2019年7月 6日 (土)

被害箇所の傾向

加圧注入木材には被害はありませんでした 昨日は、一昨日対応している連棟物件でのシロアリ対策でした。この物件では点検調査を実施した時点で、広範囲に被害が確認されました。

被害部に対して丁寧に薬剤処理を実施しましたが、その際被害に傾向があることがわかりました。その傾向とは土台でシロアリ被害が全くないというものでしたが、その理由は明確でした。玄関土台を除き、土台には加圧注入木材が使用されていました。

加圧注入木材とは、薬剤の入った注薬管と呼ばれる釜に木材を入れ、高い圧力をかけ薬剤を木材内部に深く浸透させる方法です。有効成分には銅化合物や有機合成系殺虫剤などが使用されています。そのためこの木材をシロアリが齧ることで致死するため、木材がシロアリから守られるのです。

ポイントはここで、シロアリが齧らなければ効果を示さない点です。シロアリも賢い生き物ですので、加圧注入木材を齧ったシロアリが致死するのを見ると、この木材は齧らなくなりその他の薬剤未処理の木材を齧るのです。そのため、加圧注入木材には被害がなく、周辺の木材に被害が広がるような現象が確認されるのです。

加圧注入木材は土台など、家屋の荷重を支える重要な役目を持っていますので、シロアリから被害を受けないという使命は達成されるのです。ただし、シロアリを駆除する能力はないということを理解しなければならないのです。齧らないと致死しないというのは食毒という分類で、ホウ酸製剤などもこれに該当します。そのため、ホウ酸製剤処理された木材はシロアリの食害を受けないため構造材としての役目を全うします。しかし、シロアリ被害を完全に抑制するものではないということを理解した上で、処理しなければならない箇所などを考慮する必要があるのです。

弊社へのお問い合わせの中に、ホウ酸製剤でのシロアリ駆除は行われていますかといただく場合があります。ホウ酸製剤でも駆除は可能ですが、時間とコストがかかることをご理解いただきますようお願いいたします。但し、合成系薬剤の中には非常に低薬量、極微量でシロアリ駆除が可能な性能を有するものがあります。この方が安全性のリスクが高く、コストの低いのでお薦めできる場合がありますので、詳細は弊社ホームページからお問い合わせいただきますようお願いいたします。

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