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2019年8月31日 (土)

土台の腐朽に伴い

浴室土台腐朽箇所周辺で被害が確認されました 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、シロアリ対策のため奈良県内の物件にお伺いしました。先日シロアリ調査を実施した物件で、中古住宅を購入されたお施主さまの希望でシロアリ防除処理を実施することになりました。

この物件では事前の床下点検調査で、浴室土台周辺にシロアリ被害が確認されました。浴室は在来工法構造のため、四方が基礎で囲まれています。浴室側のクラックから水漏れし、土台が腐朽状態にあります。それら周辺にシロアリ被害が確認されましたが、シロアリの現認はされませんでした。この物件では床束や土台、大引などに穿孔注入跡が確認されているため、過去に薬剤処理が実施されたものと判断されます。

問題はシロアリ被害の確認された浴室土台周辺で、穿孔跡は確認されていません。また浴室内側からも注入跡がありませんので、シロアリ予防処理の後に侵入した可能性も示唆されます。そのため浴室については床下側からと浴室内側から薬剤処理を実施するとともに、その他の箇所については予防処理を行いました。

ちなみにこの物件では、配管がややこしく狭い場所に密集した状態で、床下侵入時に体重で折れないか心配でしたが、なんとか処理はできました。配管が床下内の動線を阻むケースは多々ありますので、ハウスビルダーさんには配管類の収め方については点検調査できるよう動線を考慮いただきますようお願いいたします。

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2019年8月30日 (金)

つかの間の晴れ間

ボウフラ生息域への薬剤処理 昨日は兵庫県内の物件に、継続的に蚊対策でお伺いしました。ここのところ雨天が多く、仕事との調整が困難で当月分の処理が昨日となりました。

蚊の発生が最盛期を迎え概ね発生が抑制できているものの、外部と最も近い場所にある排水ピットでは薬剤処理と同時に蚊が少数ですが飛び出してきました。期間中の降水量が多かったため、薬剤が消失したようです。但しこの排水ピットのある場所は、通常人が入るスペースではありませんので刺される事例はなかったようです。今回の処理で幼虫や成虫が駆除できると、生息域を拡大できないので安全が確保できるものと考えられました。

住民の方も蚊に刺されなくなったと喜んでおられましたが、一番喜んでいただいたのは庭園管理も行っておられる管理人さんでした。

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2019年8月29日 (木)

広範囲な被害

被害部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの紹介で、京都府内の物件にお伺いしました。この物件は一度シロアリ調査でお伺いしており、今回はシロアリ駆除処理のためお伺いしました。

シロアリ被害はほぼ床下全面で確認されており、駆除処理はその被害部へ一つ一つ丁寧に薬剤注入処理を行いました。シロアリ防除業者の中には大きなサイズの穿孔を行う方がおられますが、これでは無駄に薬剤を使います。被害木材の内部に薬剤を充満させたいのであればこの方法でも良いかもしれませんが、薬剤の特性を考慮するとそこまでに薬剤量は必要ありません。薬剤を大量に使うのは、技術がないため薬剤に頼ろうとする傾向であり、薬剤を無駄にせず効率的に使うことがプロの仕事ではないでしょうか。

穿孔もできるだけ少ない方が、木材への負担は軽減されます。穴だらけの土台や大引を見かけると、シロアリ被害よりもドリル被害の方が大きのではと思うことが多々あります。キモとなる箇所に小径の穿孔を行い、低圧でゆっくりと薬剤を注入すると被害内部で薬剤が広がり、広範囲に届きます。シロアリ駆除に必要なのは大量の薬剤ではなく、丁寧な処理が重要なのです。

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2019年8月28日 (水)

部分リフォーム

部分リフォーム時のシロアリ対策 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、リフォーム中の物件にシロアリ対策でお伺いしました。この物件では部分リフォーム中で、設計事務所さんはシロアリ被害がなかったことから、当初シロアリ対策を実施する予定はなかったそうです。解体途中でお施主さまが、過去にシロアリ被害が確認されシロアリ駆除予防処理を実施したとのこと。そのため、今回のリフォームに合わせて対策を施して欲しいとのことからお伺いした次第です。

施工前に現場の点検調査を行いました。現時点でシロアリ被害跡や侵入跡などは確認されませんでした。点検調査の結果から、土間コンクリート打設前に薬剤処理するのが得策と判断し処理を行いました。

土間コンクリートを打設すると、シロアリは侵入しないと考えておられるハウスビルダーさんや設計士さんが多くおられるようです。しかし実際は逆で土間コンクリートを打設することで、土間コンクリート下の土壌では含水率が上昇し、シロアリを呼び込む原因となります。そこでクラック等があれば容易に侵入します。きちんと対策を施す必要がありますが、無駄に薬剤を撒く必要はないことをご理解いただきますようお願いいたします。

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2019年8月27日 (火)

生息が確認されません

被害は確認されましたが生息は確認されません 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。事前に被害部の写真をいただいており、勝手口枠屋外の上部にまで蟻道が上がっており、地域的要因を考慮するとイエシロアリの可能性が考えられました。

早速現場で点検調査を行うと、収納の天井付近で比較的大きな被害が確認されました。それが右の写真でイエシロアリによる被害ですが、シロアリの生息は確認されませんでした。この物件は古民家をリフォームしており、床下構造はベタ基礎となっているそうですが、石場建てをリフォームしていることから、シロアリの侵入経路となる接合部の存在は否定できません。問題は床下の高さで、室内空間を高くするため点検可能な高さが確保されていないという構造的な問題もありました。

隣接する母屋は床下の高さがあり、床下側からの点検調査が可能でした。点検調査の結果ですが、数箇所でシロアリ被害が確認されたものの、薬剤処理跡も確認されました。ちなみにシロアリ被害はイエシロアリによるものではなく、ヤマトシロアリによるものと判断しました。

庭や周辺の点検調査の結果を踏まえ、当該物件にイエシロアリの巣系はなく敷地外にあるものと判断しました。また、生息が確認されていないのは一時的に忌避しているのか、既に敷地外で駆除されたのかの判断は困難でした。いずれにしても地域的要因を考慮すると、侵入防止処理は必要と考えられますので、具体的なシロアリ対策について提案する予定です。

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2019年8月26日 (月)

再侵入は確認されませんでした

駆除処理後の再侵入はありません 昨日は床下点検調査のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件では、4年前にシロアリ被害の疑いがあるとご相談いただきシロアリ調査を実施、シロアリの生息が複数の箇所で確認されたことから、部分的にシロアリ駆除処理を実施しています。お施主さまの希望もあり、予防処理は実施していません。

今回は室内で羽アリのようなものが発生し、お問い合わせをいただきました。写真を送付いただき確認すると、羽アリではなくカゲロウでした。翅の大きさが4枚とも同じであることから、羽アリと見間違えられたようです。そのようなやり取りの中で、駆除施工から4年が経過していることから点検調査を実施しようということとなりました。

今回の点検調査結果ですが、シロアリ被害跡に新たな侵入はなく、駆除が適正に行われていると判断されました。その他の箇所についても、シロアリの侵入及び生息は確認されませんでした。地中に生息するシロアリを適切に駆除できれば、薬剤を大量に撒かなくてもシロアリは侵入しないという代表的な事例です。薬剤を大量に撒いても、再発させてしまうシロアリ防除業者が沢山あることに私は驚きます。シロアリ調査によって侵入経路と生息範囲を把握し、適切な処理が行われることができれば、再侵入するシロアリはないのです。きちんと駆除処理ができない、駆除する能力がないから大量の薬剤に頼るのです。

ちなみにこの物件で使用した薬剤量は、広範囲であったため3リットル程使用しています。もちろん薬剤の原液ではなく、希釈した後の薬剤量です。そんな量で駆除できないというシロアリ防除業者がおられたら、技術と知識がないということの裏返しですのでご注意ください。

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2019年8月25日 (日)

モニタリングの重要性

捕虫紙に捕獲されたアフリカヒラタキクイムシ 昨日は、継続的にアフリカヒラタキクイムシ対策を実施している大阪府内の物件にお伺いしました。この物件ではフローリングに成虫脱出孔と木粉(フラス)の堆積が確認されていましたが、薬剤処理と物理的対策により、フローリングからの発生は初年度で治まっています。

念のため天井裏にライトトラップを設置し、モニタリングを行っています。これはアフリカヒラタキクイムシの正の走光性(光に集まる性質)を利用したもので、壁内等に生息していないかどうかを確認しています。ちなみにこの物件は築8年を経過しており、当社は発生から3年目に調査を実施、4年目からフローリングへの対策とライトトラップの設置を行っています。

今回は中間点検調査でお伺いしていますが、今回のアフリカヒラタキクイムシの捕獲が確認されました。これは、壁の中で使用されている合板から発生していることを意味します。壁にプラスターボードなどの非木質系材料が使用されていたとしても、手摺などを支えるために壁内側から補強板として合板が使用されます。その合板にアフリカヒラタキクイムシが生息すると、その合板から繰り返し発生します。これに対して対策を実施しないと、再びフローリングに産卵する可能性があるため注意が必要です。

ライトトラップによるモニタリングは生息状況の把握以外に、交尾産卵前の成虫を捕獲することで生殖虫の数を減らすということも期待できます。モニタリングを行わず、成虫脱出孔に薬剤を注入して終了ということはあり得ません。発生している虫がいないかどうか確認することは、対策を実施する立場の人間として必須と考えます。ましては成虫脱出孔の表面に薬剤を塗布又は吹き付けなど殆ど効果がなく、生態を考慮していない無知な対策ですのでご注意ください。

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2019年8月24日 (土)

被害が確認されました

浴室土台付近のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、奈良県内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。この物件は中古物件で、売買が完了し一部リフォームも行われています。お施主さまから、シロアリ対策を実施して欲しいとの要望があり、現状調査のため床下点検調査にお伺いした次第です。

床下側からの点検調査を行った結果、シロアリ被害跡が浴室土台周辺で確認されました。その他の箇所では、シロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。問題のシロアリ被害部ですが、目視可能な範囲内についてはシロアリの生息は確認されませんでしたがある、浴室であることから壁内等へ侵入している可能性があると考えられました。

今回の点検調査で気付いたことは、床下の臭気です。ある種の防蟻剤の匂いがあり、過去に薬剤処理されたものと考えられました。但し、穿孔跡は確認されていないことから、今回確認されたシロアリ被害部に薬剤注入処理されたか否かは不明です。そのため、当該箇所 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、奈良県内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。この物件は中古物件で、売買が完了し一部リフォームも行われています。お施主さまから、シロアリ対策を実施して欲しいとの要望があり、現状調査のため床下点検調査にお伺いした次第です。

床下側からの点検調査を行った結果、シロアリ被害跡が浴室土台周辺で確認されました。その他の箇所では、シロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。問題のシロアリ被害部ですが、目視可能な範囲内についてはシロアリの生息は確認されませんでしたがある、浴室であることから壁内等へ侵入している可能性があると考えられました。

今回の点検調査で気付いたことは、床下の臭気です。ある種の防蟻剤の匂いがあり、過去に薬剤処理されたものと考えられました。但し、穿孔跡は確認されていないことから、今回確認されたシロアリ被害部に薬剤注入処理されたか否かは不明です。薬剤処理はお施主さまのご希望もあり実施する予定ですが、当該被害部への薬剤処理は駆除を意識した処理を行うことは必須となります。協会仕様書は駆除処理について明確化おらず、業者の技量に任されているため駆除率に大きな差があるので注意が必要です。

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2019年8月23日 (金)

餓死

餓死したイエシロアリ兵蟻 昨日はイエシロアリ対策で、兵庫県内の物件にお伺いしました。いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼です。

この物件ではイエシロアリ駆除方法として、ブリングシステムにより対応しています。設置当初、市販の殺虫スプレーを撒かれたことから設置場所に苦労しましたが、事前の調査でエントリーポイントを見つけ8週間前に設置しました。その後、順調にブリングベイトを喫食、今回の点検調査では職蟻の姿はなく、ボックス内では致死した兵蟻も確認されました。

室内側での最終点検調査では、蟻道が確認された収納付近で右の写真の通り大量の兵蟻の死骸が確認されました。これは脱皮阻害剤によって職蟻が致死し、職蟻から水や餌をもらっていた兵蟻は餓死します。そのため、死骸はミイラのような状態で確認されるのです。

これをもってイエシロアリ駆除は完了となりました。ちなみにこの物件は転ばし床構造で、一般的な薬剤処理はできません。薬剤処理をするのであれば発泡施工の選択となりますが、この地区はイエシロアリ多発地区ではありませんので、定期的な点検調査も提案させていただきました。最終的にはお施主さまに選択を委ねていますが、個人的には定期点検調査で十分対応できると考えています。

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2019年8月22日 (木)

壁の隙間に

壁の隙間に出入りするルリアリ 昨日は定期的に床下点検調査でお世話になっている、愛知県内の物件にお伺いしました。前回のシロアリ調査から2年半近くが経過し点検調査の依頼をいただくとともに、玄関枠の隙間にクロアリが出入りしているとのことから駆除処理と合わせてお伺いしました。

ちなみに昨年の夏にも発生したとのことで、その時はアルコールスプレーなどで対応されたとのことです。念のため虫体を送付いただき同定した結果、トビイロケアリでした。しかし、今回のクロアリは同定した結果、ルリアリでした。事前の情報から、トビイロケアリの可能性とルリアリの可能性を考慮し、準備していましたので、駆除対応は可能でした。ルリアリが出入りしていた壁面、その上部の当たるベランダの掃き出し窓付近など広範囲に処理を行いました。

またもう一つの目的であるシロアリ調査ですが、床下側からの点検調査、床下側からの点検調査できない箇所についての非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査、いずれもシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。

家屋には色々な昆虫が侵入しますが、家屋に影響を与えるもの、人に危害を与えるものや不快感を与えるものなど沢山います。その種類に応じて適切な対策を行うことが重要ですが、インターネットには安易な対策が記載されていることがあり、中にはかえって被害を広げるケースがありますのでご注意ください。

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2019年8月21日 (水)

薬剤を撒く意味があるのか

非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査 昨日は床下点検調査のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件は、先日ハウスメーカーさんによる定期点検調査終了後に薬剤処理を勧められたとのことです。お施主さまが薬剤処理に疑問を持たれたとのことからホームページを検索、当社のホームページをご覧いただきお問い合わせをいただいた次第です。

この物件の床下構造は、布基礎に土間コンクリートを打設した構造です。床下側からの点検調査を実施した結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されていません。非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査でも、シロアリの生息等は確認されませんでした。布基礎+土間コンクリートの構造ですので、シロアリが侵入できうる構造です。但し、侵入するか否かはその床下の状態に起因しますが、その原因は建築時の丁寧さが大きな要因です。この物件では、建築時の作業がきちんと行われていたことで、シロアリが侵入していないと考えても過言ではありません。

今回は布基礎+土間コンクリートですが、ベタ基礎だとシロアリは侵入しないと考えられている設計者の方やハウスビルダーさんが多いようですが、侵入しない訳ではありません。だからといって薬剤処理は対費用効果面から見て、明らかに過剰です。ましては保証という言葉を前面に出して、薬剤処理を推し進めるのはいかがなものでしょうか。構造的に侵入し易いのであればその部分だけに薬剤処理を行えば良いでしょうし、侵入し難い構造であれば定期点検調査で十分対応可能です。

ここで注意が必要なのが、先述の設計上構造ではなく、実際に施工された後の構造で判断することです。設計上シロアリが侵入できなくすることは可能ですが、実際の現場では設計上では考えもつかない侵入経路でシロアリは侵入するのです。だから本当のシロアリ技術者に点検調査して貰うことが必須です。

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2019年8月20日 (火)

摂餌後半

職蟻の数が激減したボックス内昨日はシロアリ対策で、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件ではイエシロアリの羽アリが群飛したことから、ブリングシステムによる駆除処理を行っています。

この物件では市販の殺虫スプレーを四方八方に撒かれたことから、ブリングボックスの設置に困難を極めましたが、事前の調査で設置ポイントを決定しています。設置から約7週間が経過し、大きく変化が見られてきました。

前回まではかなりの数の職蟻が確認されましたが、今回は職蟻の数が極端に少なくなり大半が兵蟻となりました。また、意外にも落翅虫の多く確認されましたが、落翅虫は脱皮しませんの脱皮阻害剤の効果は見られません。そのため落翅虫の徘徊が見られたのですが、意外と遠くに行かずコロニーの活動範囲内で活動事例もあるのだと、やはり現場は多く経験することが重要であることを痛感しました。

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2019年8月19日 (月)

離れにイエシロアリ被害のある母屋

周辺は甚大な被害ですが母屋にはシロアリは生息していません 昨日は大阪府内の物件に、イエシロアリ対策でお伺いしました。いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、ブリングシステムによる駆除処理を行っています。ブリングベイトは順調に喫食しており、まだまだ時間を要しそうです。

ハウスビルダーさんから、母屋の床下点検調査の依頼をいただきました。現在シロアリ被害は、母屋と蔵に広がっている様子は確認されています。以前、ハウスメーカーさんによる床下点検調査では、2箇所に古い被害があると報告されているとのことです。

床下側からの点検調査を行った結果、報告されている2箇所のシロアリ被害は再確認できました。その他ですが、別に2箇所で蟻道及びシロアリ被害が確認されましたが、いずれもシロアリの生息は確認されませんでした。この被害は以前からあると考えられ、ハウスメーカーさんが見落とされたものと考えられました。

この物件では、離れや蔵にはかなりの被害が確認されています。敷地内の樹木にも蟻道が伸びるなど、非常に活性の高い状態にあります。しかし母屋には、一切シロアリの侵入は確認されていません。普通では考えにくいことですが、ある種の薬剤が処理されているようであれば、このような現象が見られる可能性は十分考えられます。

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2019年8月18日 (日)

玄関枠シロアリ駆除処理

玄関枠シロアリ駆除処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ駆除処理でお伺いしました。この物件では玄関枠にシロアリ被害が確認されたことから、前回シロアリ調査でお伺いしています。

問題はこの物件の構造で、パッシブソーラーシステム構造です。パッシブソーラーシステム構造は小屋裏で暖めた空気を床下に送り込み、室内側にある吹き出し口を通って室内を暖めるシステムです。夏場には放射冷却で冷やされた空気を床下へ送り込まれるとのことです。

ポイントは床下の空気を室内へ送り込むシステムで、床下側へ薬剤処理すると殺虫成分や使用されている溶剤、界面活性剤、添加剤などがガス化し室内側へ流入します。低濃度なので問題ないと主張される方がおられますが、シックハウスや化学物質過敏症は極めて低濃度でも発症するため注意が必要です。

そのため、玄関枠に生息するシロアリを的確にシロアリを駆除しなければなりません。使用する薬剤の種類、濃度や処理量を適正化し処理を行いました。大量に薬剤を使用すると、どのような経路で室内へ侵入するかわからないため、必要最小限の薬剤を使用することが重要です。

ちなみに床下側からの点検調査も実施していますが、床下側への侵入はありませんのでこの玄関枠の被害だけで収まっているのは幸いです。地中にあるコロニーを意識した処理を行っていますので、今後はこの玄関枠に侵入できないよう構造的な対策が必要です。そのため、シロアリ対策から見た構造的対策をハウスビルダーさんに説明させていただきました。

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2019年8月17日 (土)

新築防腐防蟻処理3回目

新築防腐防蟻処理3回目 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからご紹介いただいた住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。新築防腐防蟻処理で、今回は3回目の薬剤処理として木部処理させていただきました。

元々シロアリ被害の甚大な物件を壊して新築していますが、元々あった家屋についてお施主さまと住宅管理会社さんの希望で、建て替え前にシロアリ駆除処理を実施しています。シロアリ駆除は地中のコロニーまで駆除して欲しいとの要望から事前にシロアリ調査を実施し、使用する薬剤や処理濃度を調整して実施しています。

シロアリは、健康な土壌であればどこにでも生息している昆虫です。庭の生垣や植木の支柱に生息しているのは、普通のことです。それらを説明し、きちんと新築時に対策をしておけば問題ないと説明はしたものの、敷地内にシロアリが生息していること自体不安であり、是非駆除をお願いしたいとのことから処理を実施しています。

その後、既存建物の撤去、新たに家屋が建築されるに伴い協会仕様書に基づいた防腐防蟻処理を今回を含め、3回実施しています。個人的には無駄に薬剤を使う処理で勿体ないと思うのですが、損害賠償保険が付帯した保証書が欲しいとのことから今回の処理となりました。正直なところ、薬剤処理をしなくてもほぼシロアリが侵入することはありません。これは構造的な面から見たからの見解で、建築基準法から見れば何か具体的なシロアリ対策を施さなければなりません。このシロアリ対策に目をつけた業界が大量散布を推奨し保険を付帯させ、損害賠償という言葉で消費者の心情を巧みに利用したものとなっています。シロアリが侵入しないのに保険でカバーするというのは、個人的な意見として詐欺に近いと思うのはおかしいでしょうか。

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2019年8月16日 (金)

クロアリ同定

壁の隙間から出入りしていたのはルリアリでした 昨日は台風接近のため、シロアリ調査を予定していた物件が延期となりました。そのため今日は、先日実施したクロアリ同定についてご紹介したいと思います。

お問い合わせはシロアリ調査でお世話になったお施主さまからで、2階天井付近にある壁の隙間からクロアリが出入りしているとのことです。お施主さまは市販のアリ用毒餌剤(アリの巣コロリ)を置いたものの、全く見向きをしなかったとのことです。室内でクロアリが発生した場合、まず種類が何であるかを調べることが重要ですが、よほど昆虫に詳しくない限り素人がクロアリの種類を特定することは困難です。必ず専門家に見てもらうことが重要ですが、害虫駆除業者やシロアリ防除業者は必ず専門家という訳ではありませんのでご注意ください。

クロアリの種類が特定できれば、その生態から外部侵入しているのか、壁内で営巣する可能性があるのかを考慮する必要があります。その上で生息範囲や侵入経路を調査し、具体的な対策を立案する必要があります。最もしてはいけないこととして、クロアリの徘徊している範囲に市販の殺虫スプレーを噴霧することです。かえって生息範囲を広げてしまい、対策が困難となることが理由です。

今回確認されたクロアリは、室内徘徊種としてよく知られるルリアリでした。ルリアリは壁内に営巣する可能性もあることから、きちんと調査した上で対策を立案する必要があります。近日中に、現地での点検調査を実施したいと思います。

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2019年8月15日 (木)

壁面に堆積する木粉

壁面に堆積する木粉 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。戸建住宅で壁面に小さな穴が開き、きな粉のようなものが堆積しているとのことから、点検調査を実施しました。

早速現場で被害状況を調査した結果、大量の木粉が堆積しています。壁面の小孔から薬剤注入を行い、被害内部から虫体を採取し種類の同定を行った結果、外来種のアフリカヒラタキクイムシでした。当該壁はプラスターボード(石膏ボード)ではなく、ラワン合板のようです。ラワン合板の殆どは、東南アジアを中心に海外で製造されたものが使われます。近隣でアフリカヒラタキクイムシが大発生している家屋がある場合は飛来する可能性がありますが、近隣でそのような物件がない場合外来種であることから飛来することはありません。

合板製造時には高熱で処理されるため、木材内部にある卵や幼虫は致死します。そのため、合板内には生息していないと考えられますが、保管中や輸送中などに産卵されるとその合板中で繁殖します。アフリカヒラタキクイムシは成長が早いため、保管期間や輸送期間がある程度あるとその間でまた繁殖します。その後、家屋の建材として使用されると築浅で木粉の堆積が確認されます。

この木粉の正体は、幼虫が食べた後の糞です。成虫が木材内部から脱出する際に孔を開けて出てきますが、その際木材内部の糞が邪魔となるため成虫脱出時にこの糞を出すのです。いずれにしても、アフリカヒラタキクイムシの生息が確認された場合、早期対応が必須です。対応が遅れるほど、被害は甚大となりますのでご注意ください。

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2019年8月14日 (水)

兵蟻の数

兵蟻の割合が増えてきました 右の写真は、ブリングシステムによるシロアリ対策を実施している物件で撮影した1枚です。ブリングベイトが完食され、順調に喫食が進んでいます。

ブリングボックスを設置後6週間が経過し、少しずつシロアリに変化が確認されてきました。それが右の写真で、兵蟻の割合が少しずつ増えてきています。ベイトボックスの中では、職蟻の苦悶虫が数頭確認されました。脱皮阻害剤の効果が確実に現れてきているものと考えられ、自分で餌を採取できない兵蟻の割合が増えることがその証明と言えます。

ベイトシステムを、機械的にマニュアルに沿って実施するのも仕方がないところかもしれません。しかし、ベイトシステムで喫食するシロアリ、そのシロアリがどのような変化をするのか、調査観察することも重要ではないでしょうか。

シロアリ駆除を行う方法は、多岐に渡ります。そのためにシロアリの生態よく知ることが重要ですが、シロアリ防除業者さんの中には金儲けには興味があるもののシロアリの生態に興味のない方がおられます。ある中堅シロアリ防除業者さんにお勤めの技術者の方が、イエシロアリの巣を解体しても全く興味のない従業員が多いと嘆いておられました。シロアリ技術者の育成は、どこでも大きな課題ですね。

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2019年8月13日 (火)

増築部分の勝手口

増築部分の勝手口で確認されたシロアリ被害 この時期は遠方は渋滞でお伺いすることができませんが、大阪市内向きなどについては逆に渋滞もなく快適なため近隣にお伺いするケースが多くなっています。既に盆休み期間となっていますが、お施主さまのご都合がよければお伺いすることとなっているため、昨日は大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。いつもお世話になっている建築士の先生からのご紹介です。

シロアリ被害らしきものが確認されたとのことから、早速その被害箇所を確認した様子が右の写真です。ここは増築部分の勝手口で、その勝手口枠にシロアリが構築した蟻道とシロアリ被害が確認されています。問題はこの増築部分で、建築した業者は既につぶれていることから、知人から建築士の先生を紹介された次第です。更にこの増築部分はフローリングの洋室で、床下点検口が設置されていません。床下点検口がなければ、シロアリ調査はできません。改めて床下点検口が新設できた段階で、シロアリ調査を実施することとなりました。

シロアリ駆除を行う場合に必要なのは、薬剤処理マニュアルではなく、シロアリの侵入経路がどこなのか、シロアリの生息がどこなのかをきちんと調査することが必須です。シロアリ防除処理業者の中にはシロアリ調査と称して、侵入経路や生息範囲を点検調査するのではなく薬剤を撒く理由を探す業者がいます。このようなシロアリ防除業者にあたると不必要な薬剤を撒かれ、高額な費用を請求されますのでご注意ください。

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2019年8月12日 (月)

猛暑でも活動中

蟻道内で活動するヤマトシロアリ 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、シロアリ調査のため奈良県内の物件にお伺いしました。築年数が結構経過した年数の物件で、納戸でシロアリ被害が確認されているとのことから点検調査でお伺いした次第です。

シロアリ被害らしきものと報告された納戸の床板を確認すると、シロアリ被害であることを確認しました。床下側から点検調査を行った結果、広範囲にシロアリが構築した蟻道、シロアリ被害及び生息を確認しました。

右の写真は、束石に構築された蟻道の一部を壊して確認した様子です。蟻道の先端から、シロアリの徘徊する様子が確認されました。猛暑ではシロアリが活動しないと考えられている方がおられるようですが、シロアリは年中活動しています。ある一定温度を超えると、腸内に共生する原生生物が死滅しますが、シロアリは最適な温度の箇所を求めて活動します。冬場であれば暖かい場所で、夏場は活動に最適な温度の場所で活動します。夏場の床下はシロアリにとって快適な温度の場所なのです。

シロアリの活動期はまだまだ続きますので、早期発見のためのシロアリ調査は非常に重要です。当社のシロアリ調査は他社と異なり有料ですが、無駄に薬剤を撒き高額な費用を請求することはなく、本当に必要なシロアリ対策を提案します。詳細は当該ブログ右サイドにある注目リンクの、『阪神ターマイトラボ』のホームページをご参考ください。

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2019年8月11日 (日)

群飛孔は天井裏に

天井裏で確認された群飛孔 昨日はシロアリ駆除処理のため、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件では、5月上旬に天井付近で羽アリの発生しました。シロアリ調査でお伺いした際、床下の高さが低く点検調査ができないという問題点を確認しています。その後、羽アリの発生が確認された付近に天井点検口と床下点検口を新設いただいたことから、今回シロアリ駆除処理でお伺いした次第です。

天井点検口から確認した様子が右の写真で、柱部分に蟻道が確認されています。蟻道の途中には所々孔が確認されていることから、この蟻道は群飛孔であると判断されました。群飛孔は一時的に構築される蟻道であることから、強固な蟻道ではなく壊れやすい軟弱な蟻道となっています。そのため、この蟻道は木材を食害するための蟻道ではないのです。

新設された床下点検口から点検調査を実施した結果、侵入経路となっている蟻道が確認されました。少し床下点検口から離れた場所でしたが、工夫を行い薬剤処理を実施しました。シロアリ予防処理については、実施していません。新築時の年代を考慮すると、有機塩素系薬剤が使われているものと考えられるが理由です。今回の侵入経路では、明らかに薬剤を嫌がって侵入した状態でしたので、部分処理だけで十分対応できると判断しました。有機塩素系薬剤が処理された床下では、シロアリ調査の際色々な特徴があるのできちんと見極めることが重要です。

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2019年8月10日 (土)

定期健康診断

定期健康診断 小員が加盟する阪神土建組合で定期健康診断を、昨日受診してきました。例年、盆期間の渋滞を考慮し、近隣のみ対応となるこの時期に受診しています。

通常はそんなに混まずに病院まで行けるのですが、少し渋滞傾向にありました。今年は金曜日から既に移動されておられる方が多いかして、県外ナンバーの車をよく見かけました。周辺の高速道路も長い渋滞の列ができていたようです。

健康診断は健康状態を把握し、病気の早期発見に努めるものです。これは家屋も同様で、早期発見に努めることが重要です。人間も病気になる前から薬を飲む方は極めて稀で、家屋も健康な床下に薬剤を撒く必要がないのです。そのために重要なのは、早期発見のためのシロアリ調査です。床下の点検調査に加え、床下側から点検調査できない箇所を非破壊シロアリ探知機を用いて調べるのが当社のスタイルです。

一般的に行われているシロアリ対策は、薬剤の大量散布です。薬剤の大量散布はお住まいの方への薬剤曝露リスクを向上させるため、当社ではお薦めしていません。定期的なシロアリ調査はコストパフォーマンスが高く、当社でお薦めしているシロアリ対策です。詳細は当該ブログ右側にある注目リンクの阪神ターマイトラボのホームページをご参照ください。

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2019年8月 9日 (金)

住宅医スクール2019東京

住宅医スクール2019東京 昨日は、一般社団法人住宅医協会主催の住宅医スクール2019東京で『防蟻対策の実務〜現場ごとに違うシロアリ対策~判断のポイントを身につける』という内容で講師を務めさせていただきました。

昨年までは主題の『防蟻対策の実務』は同じですが、昨年までの副題は『シロアリ駆除と予防法の実例』で今回とは異なります。これは昨年までの講演内容を見られた事務局の方がより内容が一致するようにと変更いただいた次第です。今回の副題を受けて、これまでに使用していた写真の一部を新しく知見が得られた物件の写真へと変更させていただきました。

また今回から一部動画を交えながら、シロアリの生態についても説明させていただきました。複数の動画を準備させていただきましたが、時間不足で紹介しきれなかったことがミスでしたので、次回の課題にしたいと思います。

聴講いただいた皆さんが真剣に聴講いただいて、演者としては冥利に尽きました。まだまだ講演内容としては未熟ですので、更によくできるよう精進して行きたい思います。

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2019年8月 8日 (木)

資料最終修正

講演資料最終修正 翌日は一般社団法人住宅医協会が主催する住宅医スクール2019東京会場での講演があるため、講演資料づくりが最終修正の段階と入っています。

演題である防蟻対策の実務に変更はないのですが、副題が今年から『現場ごとに違うシロアリ対策〜判断のポイントを身につける』に変更となりました。事務局の方が毎年小員の講演を聞き、この演題の方がより現実に即していると判断されたのでしょう。最近では建築士の先生やハウスビルダーさんが床下調査(インスペクション)される際の参考に少しでもなればと、新しい現場のスライドを追加させていただきました。

シロアリ調査はただ床下を見るだけではなく、シロアリの生態を考慮しどこから侵入するかをよく考えて調査することが重要です。それとともに、床下へ入ることのリスクもご紹介したいと思います。またこれらシロアリの侵入経路から、構造的にどのような工夫をすべきかもご紹介する予定です。

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2019年8月 7日 (水)

表側ではなくその奥に

生息は表側でなくその奥です 昨日はいつもアメリカカンザイシロアリ対策でお世話になっている兵庫県内のお施主さまから、新しく窓際で糞の堆積が確認されているとのことからお伺いしました。糞の堆積状況は右の写真の通りで、窓枠とその隙間から糞の堆積と流出が確認されています。

この窓枠はスチール製なので発生は隣接する木製の壁のように思われますが、触診などの調査で糞排出孔は確認されませんでした。非破壊シロアリ探知機を用いて調査した結果、僅か生息反応が得られました。窓枠に隣接する木製の壁であれば明確な反応が得られるところですが、僅かな反応しかないのは、生息場所の深度が深いと考えられます。今回のケースでは、窓枠と壁を支える枠木に生息しているものと考えられました。

壁に穿孔すると生息部位まで届かないリスクがある上、複数箇所への穿孔は意匠的によろしくありません。そこである工夫をして薬剤注入処理を行い、数時間後非破壊シロアリ探知機で再調査を実施すると、シロアリの活動は確認されませんでした。翌日となってもお施主さまからのご報告でも糞の堆積が確認されていないとのことででした。

アメリカカンザイシロアリは、生息場所である木材内部の空洞に薬剤を送り込まないと駆除はできません。適当に穿孔して薬剤を注入しても、空洞に当たらなければ全く無意味です。それだけに調査の精度を上げ、適切な処理を行うことが重要です。

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2019年8月 6日 (火)

観察

ブリングボックス内の観察結果 昨日はイエシロアリ対策のため、ブリングシステムで駆除処理を実施している大阪府内の物件にお伺いしました。ブリングボックスを設置してから、5週間が経過しています。

このコロニーは比較的若いものの、ブリングベイトは順調に喫食しています。今回ブリングボックスの中を観察すると、ボックス内に有翅虫(羽アリ)や羽アリが羽を落とした落翅虫が確認されました。ブリングボックスは羽アリの群飛(一斉に飛び出す現象)が確認された後、お施主さまからご連絡をいただき、点検調査後に設置しています。そのため、羽アリの発生が終わった後に設置していることから、ボックス内に羽アリが入るとは思ってもみませんでした。但し、巣が若いと仮定すると、羽アリがずるずると発生することは合点がいきます。

よく観察すると、体の部分がない落翅虫が確認されています。これは、致死した落翅虫が食べられる共食い現象です。共食いというと怖い印象を受けますが、昆虫が脱皮するためのキチン質を摂取するのには、脱皮殻や死骸を食べるのは必然と言えます。ベイト剤の有効成分に使用されている脱皮阻害剤は、こうしたシロアリの生態を利用しているので上手くできた製剤です。問題はその管理であり、特に水系に流出してしまうと甲殻類に影響を与えるため、厳重な管理が求められます。

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2019年8月 5日 (月)

築8年が経過していますが

築8年が経過しても虫孔はまだまだ増えています 昨日はヒラタキクイムシ調査のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。当社ホームページからお問い合わせいただき、室内の複数でヒラタキクイムシの被害が確認されているとのことです。

ヒラタキクイムシ対策で重要なのは、発生しているヒラタキクイムシの種類を同定することです。種類によっても対策の内容は異なりますし、被害状況によっても異なります。そのため、発生している種類を調査した上で、被害状況を把握することが対策の出発点なのです。

ちなみにお施主さまに死骸を捕獲いただいておりましたので携帯型顕微鏡で同定した結果、外来種のアフリカヒラタキクイムシでした。被害は2階壁面を中心に広範囲に広がっており、右の写真のとおり無数に穴が確認されました。ちなみに材質は桐(キリ)で、一般の方は桐のタンスに代表されるよう虫に強いイメージをお持ちなようですが、ヒラタキクイムシからすればでんぷん質がたっぷる含まれているので、竹と並んで被害が甚大となる材質です。

ちなみにこの物件は築8年目ですが、まだまだ高活性状態にあります。これは前述のとおり、良質の餌が豊富であることと考えています。一部で近親交配による活性の低下を主張される方がおられますが、飼育ケース内では近親交配しか起こっていないのに、延々と発生が繰り返されますので近親交配の影響が少ないと考えています。

ちなみにあるシロアリ防除業者さんが調査見積にこられたそうで、その対策とは木材表面への薬剤塗布だったそうです。残念ながら薬剤塗布では全く効果はありませんので、処理するだけ無駄としか言いようありません。なお、建築に携わった建築士の先生や工務店さんに危機感が全くなさそうで、きちんと危機感を持ってもらうよう報告と対策の提案を行いたいと思います。

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2019年8月 4日 (日)

洗濯機を移動させた際に気付いた被害

洗濯機を移動させた際に気付いた被害 昨日は以前シロアリ調査でお世話になったお施主さまからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。お施主さまのご実家でシロアリ被害らしきものが確認されたことから、シロアリ調査の依頼をいただきお伺いした次第です。

シロアリ被害らしきものは、洗濯機を移動させた際に気付かれたとのことから状況を右の写真です。一見すると腐朽のように見えますが、床下側から確認すると被害部に蟻道が確認されました。その他床下側からの点検調査を実施した結果、当該被害箇所付近に蟻道構築とともにその他の場所でもシロアリ被害が確認されました。

この物件の床下は、異常なほどの高湿度状態でした。この物件は3棟連棟の長屋となっており、隣接する家屋は空家で昨年の台風で瓦の一部が剥がれ雨漏れがある模様とのことで、条件としてはよろしくない状況です。兎にも角にも、隣家の雨漏れを修理してもらわないことにはシロアリ対策を実施することはできません。

隣家のオーナーさんと調整でき次第、シロアリ対策を実施する予定です。早めに決着できることに期待したいと思います。

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2019年8月 3日 (土)

侵入を阻む根搦みの向こうに

侵入を阻む根搦みの向こうで確認された蟻道 昨日はシロアリ調査のため、いつもお世話になっているハウスビルダーさんと兵庫県内の物件に同行しました。この物件では昨年の台風以降の雨漏れが確認されたとのことからその調査に併せ、床下の点検調査を実施することとなりました。

床下の構造ですが、布基礎に土間コンクリートを打設した構造となっています。お施主さまからの聞き取り調査では、10年程前にシロアリ予防処理を実施しているとのことでした。床下側からの点検調査結果ですが、右の写真のとおり基礎面に蟻道の構築が確認されました。

問題はこの蟻道の位置で、根搦みが邪魔をして蟻道のある基礎面にまで到達することができません。以前シロアリ予防処理を実施したシロアリ防除業者は、薬剤を飛ばして処理を行ったものと考えられました。根搦みを切って侵入経路を確保した上で再度調整することを怠ったものと考えられます。

幸いにもシロアリ侵入の形跡は、この1箇所だけだったことを考慮するとタイミングよく早期発見できたものと考えられました。きちんと駆除処理すれば、問題は全くありません。それよりも問題なのは、土間コンクリートにもかかわらず床下には炭の入った不織布マットが敷き詰められていたことです。土間コンクリートなので湿気など考慮する必要はありませんが、このシロアリ防除業者は自社の利益優先で高額なマットを敷き詰めたのでしょう。老舗の業者で協会の重要ポストを担っている会社ですが、やっていることは悪質業者と何ら変わりはありません。

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2019年8月 2日 (金)

住宅医セミナー講演予定

住宅医セミナー2019  毎年講演させていただいている、一般社団法人住宅医協会が主催する住宅医スクール2019の講義の一つを今年もご依頼いただきました。題目は『防蟻対策の実務〜現場ごとに違うシロアリ対策~判断のポイントを身につける』で、8月8日(木)が東京で、8月31日(土)が大阪となっています。

住宅医スクール2019は5月から2020年1月まで開催されており、関東(会場:東京都千代田区)及び関西(会場:大阪市北区)にて、年1回通年制で合計9日間 27講義が開催予定となっています。詳細は一般社団法人住宅医協会の住宅医スクール2019をご参考ください。なお1講義から受講可能で、スポット受講は5,000円/講義だそうです。

この講演では、実際の現場でのシロアリの生態、その生態から考えるシロアリ対策、シロアリ調査の目的と重要性、駆除処理や予防処理の実例、シロアリ防除用薬剤など多岐に渡る内容をお話しさせていただきます。これら内容から、事務局の方が題目を考えていただき今回の題目となりました。

住宅医スクールは、住宅の設計や施工に携わる実務者の方々、行政の方、メーカーさん等の方々が対象となっています。講演後には聴講いただいた方から、よくシロアリ対策について相談をいただくようになりました。その背景にあるのは、シロアリ対策は薬剤処理ありきではなく、構造が非常に重要な要素を占めてることだと思います。構造でもベタ基礎ならシロアリは侵入しないという考えておられる方も、この講演を聴講いただければベタ基礎でもシロアリは侵入するのを目の当たりにされると思います。その上で、シロアリ対策のヒントを伝えることができればと考えております。当社では、ビルダーさん向けのセミナー、防除業者さんや各種団体向けに各種セミナー、勉強会の講師をさせていただいておりますので、詳細は阪神ターマイトラボのウェブサイトをご参照ください。

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2019年8月 1日 (木)

2019年8月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイト1908トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、薬剤曝露から1週間が経過し、ノックダウン状態や緩慢な徘徊状態のシロアリが確認されています。

非忌避性、遅効性の薬剤を適した濃度と処理量で使用すると、このような現象が確認されます。薬剤曝露したシロアリはやがてノックダウン状態となりますが、その前段階では緩慢は徘徊状態となります。その状態に至るまでは、薬剤曝露状態で巣まで往復しますので、薬剤が伝播されます。薬剤は自動で巣まで運ばれる訳ではなく、薬剤を運ぶのはシロアリなのです。そのため、シロアリにストレスを与えずに処理することで、薬剤を巣まで運んでくれるのです。

シロアリ防除業者はもとより、薬剤メーカーさんの中にも、非忌避性、遅効性の薬剤を使えば薬剤伝播効果が発揮され、巣が駆除できると勘違いされている方が非常に多いのが現状です。実際には、処理したい場所によって処理可能な量も異なりますし、そうなると薬剤濃度も画一的では困ります。現場の環境に応じて処理濃度と処理量を変えてこそ、巣系のシロアリ駆除が可能となります。

そのために重要なのはシロアリ調査で、シロアリの侵入経路と生息範囲や活動範囲からどの辺りに巣が存在するのかを考え、シロアリ駆除を行います。点検調査は床下を見るだけではなく、こうしたシロアリの動きを知ることが重要なのです。

シロアリ調査でシロアリの動きを把握し、対策を立案します。その際、可能な限り少量の薬剤で対応するのが当社のスタイルです。どんなに安全性の高い薬剤を用いても、大量に使用すれば毒になるのです。そのため当社では有効成分の安全性に目を向けるとともに、薬剤使用量を低減させることでお住まいの方への薬剤曝露リスクを低減させることで、安全性を確保します。詳細は阪神ターマイトラボのホームページからお問い合わせください。

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