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2019年8月15日 (木)

壁面に堆積する木粉

壁面に堆積する木粉 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。戸建住宅で壁面に小さな穴が開き、きな粉のようなものが堆積しているとのことから、点検調査を実施しました。

早速現場で被害状況を調査した結果、大量の木粉が堆積しています。壁面の小孔から薬剤注入を行い、被害内部から虫体を採取し種類の同定を行った結果、外来種のアフリカヒラタキクイムシでした。当該壁はプラスターボード(石膏ボード)ではなく、ラワン合板のようです。ラワン合板の殆どは、東南アジアを中心に海外で製造されたものが使われます。近隣でアフリカヒラタキクイムシが大発生している家屋がある場合は飛来する可能性がありますが、近隣でそのような物件がない場合外来種であることから飛来することはありません。

合板製造時には高熱で処理されるため、木材内部にある卵や幼虫は致死します。そのため、合板内には生息していないと考えられますが、保管中や輸送中などに産卵されるとその合板中で繁殖します。アフリカヒラタキクイムシは成長が早いため、保管期間や輸送期間がある程度あるとその間でまた繁殖します。その後、家屋の建材として使用されると築浅で木粉の堆積が確認されます。

この木粉の正体は、幼虫が食べた後の糞です。成虫が木材内部から脱出する際に孔を開けて出てきますが、その際木材内部の糞が邪魔となるため成虫脱出時にこの糞を出すのです。いずれにしても、アフリカヒラタキクイムシの生息が確認された場合、早期対応が必須です。対応が遅れるほど、被害は甚大となりますのでご注意ください。

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