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2019年9月30日 (月)

お施主さまの要望により

隙間だらけの防湿防蟻シート 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ対策のため大阪府内の物件にお伺いしました。軽量鉄骨造の物件で、現在リフォーム中となっています。ハウスビルダーさんによる床下の点検調査では、シロアリ被害や侵入及び生息は確認されていないとのことです。薬剤処理によるシロアリ対策は不要かと考えていましたが、お施主さまからシロアリ対策を実施して欲しいとの要望から処理を行いました。

この物件では、床下地面には防湿防蟻シートが敷き込まれています。理論的には非常に性能が高いものと考えられますが、実際の現場では理論的に敷き込まれている訳ではありません。写真の通りシロアリが侵入可能な隙間だらけと言っても過言ではありません。但し、実際のシロアリ対策では、これら隙間に対して薬剤処理すれば十分な性能が得られます。防湿防蟻シートの上に薬剤を撒いても、百害あって一利なしの状態でお金の無駄使いです。

シロアリ対策は建物の構造も加味した上で、より効果的な対策を立てるべきです。仕様書の通りに撒くのは、建物の構造も加味していない上にシロアリの生態も考慮していないのでご注意ください。

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2019年9月29日 (日)

駆除完了

駆除完了 昨日はイエシロアリ対策で、大阪府内の物件にお伺いしました。いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、ブリングシステムでイエシロアリ駆除を行なっています。

前回、2週間前の点検調査時点でイエシロアリ職蟻から数が大きく減少し、兵蟻の動き方が鈍くなっていたことから駆除完了が近い状態と判断しました。設置からほぼ2箇月が経過し、今回の点検調査では職蟻、兵蟻ともに動きはなく、沢山の死骸が確認されました。それが右の写真です。

シロアリ被害の確認された他の箇所についても点検調査した結果、シロアリの生息及び活動は確認されませんでした。これらの結果を踏まえて、シロアリ駆除が無事に完了したことをお施主さまに報告させていただきました。ちなみにシロアリの生息範囲は非常に広範囲で、直線でも30メートル以上離れていましたが、ブリングシステムの性能のおかげで無事完了できました。

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2019年9月28日 (土)

被害部薬剤注入処理

被害部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。外壁でシロアリ被害の確認された物件で、先日調査を実施、提案書等を提出しています。早速シロアリ駆除を実施することとなり、お伺いした次第です。

調査段階ではシロアリの姿は確認されませんでしたが、今回の施工時にはシロアリの姿が確認されました。外壁の高さが3メートル程度あるものの、最上端まで被害が確認されたことから被害状況から種類の特定は困難でしたが、生息していたのはヤマトシロアリでした。

駆除は基本的に被害部から薬剤注入処理するとともに、生息侵入部である地中に対しても処理を行います。薬剤の種類と処理濃度及び処理量を最適化することで、地中の巣系に対して効果が得られます。巣系の駆除が完了すると当面シロアリは侵入することがないので、あとは定期的な点検調査での対応で十分です。

ちなみに母屋は今回シロアリ調査を実施した結果、薬剤による予防処理の必要性はありませんでした。定期な点検調査で十分対応可能ですので、高額な予防処理の費用はかかりません。

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2019年9月27日 (金)

彼岸を過ぎても

排水ピットへの薬剤処理

昨日は定期的に蚊対策を実施している、兵庫県内のマンションへお伺いしました。蚊の幼虫であるボウフラの生息域である排水経路を中心に、薬剤処理による蚊対策です。

前回の処理から1ヶ月が経過し、蚊の生息数が増加傾向にあるかと思っていましたが、増加は1箇所のみで、その他の箇所では蚊の襲撃はありませんでした。蚊に刺されそうになったのは、隣地に近い排水ピット付近です。他の敷地では対策が取られていないため、蚊が飛来してくるようです。ちなみに隣地では、植木鉢の受皿や雨水が溜まったバケツなどがあり、蚊は繁殖し放題です。これでは蚊が繁殖するのは、当然といえます。

ちなみに今回確認された蚊は、デング熱を媒介するとされるヒトスジシマカです。時期的には、冬場には発生がおさまる種類の蚊です。彼岸過ぎましたが、まだまだ高活性の時期です。しかし、次月には活性も低下、次々月には姿を見かける機会も少なくなるため、当該物件の対策も次月が最終月としています。最終月まで、発生が抑制できるようしっかりと対応したいと思います。

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2019年9月26日 (木)

室内に侵入した羽アリ

キイロシリアゲアリの羽アリ 先日、シロアリ調査及びシロアリ駆除でお世話になったお施主さまから羽アリの写真を送付いただきました。先週、室内で捕獲した羽アリとのことです。

この時期に室内に侵入する羽アリで、体色が黄色っぽいものは、キイロシリアゲアリの羽アリです。正の走光性(光に集まる性質)があり、室内の灯火に寄るためよく見かけます。

キイロシリアゲアリは人間に対して危害を与えるアリではありませんが、大量に侵入すると不快感を強く感じる方、所謂『虫嫌い』の方から駆除の依頼をいただく場合があります。何が何でも駆除して欲しい方以外は、しばらくすると侵入することも無くなりますので、放置も対策の一つとなります。

但し、この機会に床下の点検調査を行うことはお薦めすらシロアリ対策です。もしかしたら、床下からの何かサインかもしれません。当社の床下点検、シロアリ調査は有料ですが、シロアリが生息していない場合、定期的な点検調査をお薦めすることはありますが、薬剤処理はお薦めしません。もし自分の家だと考えた場合、高額な割に効果が見えない薬剤処理は実施しないというのが理由です。家にお金をかける場合、もっと重要なところにお金をかけるようお薦めするのが私の考え方です。

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2019年9月25日 (水)

定期処理

生息想定箇所薬剤処理 昨日はいつもお世話になっている住宅メンテナンス会社さんからの依頼で、宿泊・レクリエーション施設にお伺いしました。継続的に対応している兵庫県内の物件で、基本的にIPMにより害虫管理を行っています。

IPMによる害虫管理では、6ヶ月以内毎に統一的な調査を実施し、その調査の結果に基づき、発生を防止するため必要な措置を講ずることとなっています。発生のし易い場所では2ヶ月に1回、その生息状況等を調査し、必要に応じて発生を防止するための措置を講ずることとなっています。

当該施設では、調理師さんと厨房管理の方の管理が行き届いており、ゴキブリの目撃事例はありません。しかしゴキブリの侵入経路は多彩で、食材を入れたダンボールにゴキブリが潜み、施設内へ侵入・定着する事例もあります。そこで建物の構造や配置などを考慮し、必要に応じて薬剤処理を実施しています。以前管理していた害虫防除業者が管理を実施していた際には、かなりの頻度でゴキブリの目撃事例があったそうです。当社が管理を対応するようになってから、納品業者さんなどにもゴキブリの生態を理解してもらうべく資料を見ていただき、外部侵入を無くす努力を行なった結果、目撃事例が数年に一度という割合となりました。

薬剤を撒くことが害虫管理ではありません。総合的視点に立ち、環境改善等を含めて実施することがIPM管理です。

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2019年9月24日 (火)

ピンスポット処理

ピンスポット薬剤注入処理 昨日は、先々月にシロアリ調査でお伺いした兵庫県内の物件にお伺いしました。5月に階段壁面で羽アリが発生した物件で、ホームページを見られたお施主さまからご相談をいただいた物件です。

羽アリは1階ではなく、2階に上がる途中の壁面で確認されたとのこと。床下点検口から点検調査を実施しようとしましたが、配管があり床下へ侵入しての点検調査はできませんでした。設計図面を確認しながら、羽アリが発生した付近を中心に非破壊シロアリ探知機を用いて点検調査を行いました。その結果、羽アリの発生した付近のみシロアリの活動反応が得られました。

前回の点検調査から2ヶ月以上経過しましたが、非破壊シロアリ探知機による点検調査では前回と同一箇所に生息反応が得られました。2ヶ月も経過すると、シロアリの活動範囲が広がっているのではとお考えの方がおられるかと思いますが、シロアリの活動範囲はそんなに広がる訳ではありません。ストレスを与えなければ、活動範囲を大きく変えることはありません。また、2ヶ月が経過すると被害が拡大しているのではとお考えの方がおられるかと思いますが、シロアリの食害速度は早くなく年間での食餌量は僅かです。

シロアリの活動範囲が把握できれば、薬剤処理は点検調査結果を元に処理すればよいのです。そのためにはシロアリの生態を知っていること、薬剤の特性を生かした使い方ができることが必須です。闇雲に、薬剤を注入処理すればよいというものではないのです。ちなみにこの物件での薬剤使用量はやや多く、2リットルの施工液を使用しました。ちなみにこの量の処理では、費用も高額にはならず財布にもやさしいシロアリ対策ですが、どのシロアリ防除業者もできる方法ではありませんのでご注意ください。

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2019年9月23日 (月)

室内に侵入する大量のクロアリ

侵入種はトビイロケアリ 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内のマンションにお伺いしました。室内に大量のクロアリが侵入するとのことから、現状調査のためお伺いした次第です。

室内では広範囲にクロアリが徘徊する様子が、確認されました。徘徊する周辺には、住宅管理会社さんが設置された市販のクロアリ用毒餌剤がありましたが、クロアリはその横を通り抜けるだけで食餌する様子は確認されませんでした。

クロアリ対策を実施する場合、必須なのはその種類を同定することです。相手を知らずに対応するのは絶対に行ってはいけない方法で、生息範囲を広げ被害が拡大するため注意が必要です。ちなみに今回確認されたクロアリは、同定結果からトビイロケアリでした。

トビイロケアリの多くは外部から侵入ですが、壁内に営巣するケースもあります。トビイロケアリは自然界では樹木の腐った箇所に営巣するため、家屋内では壁内で結露や水漏れにより腐朽すると営巣することがあります。実際に雨漏れが確認されている壁内を撤去した際や、浴室解体時の壁内などトビイロケアリの営巣跡が確認される事例があります。

今回はサーモグラフで雨漏れ調査を行いましたが、確認されなかったことから外部侵入と判断されました。この結果から、具体的なトビイロケアリ対策を立案し、住宅管理会社さんへ提案したいと思います。クロアリはその種類によって市販の薬剤では駆除できない場合がありますので、ご注意ください。また、素人判断でクロアリの種類を特定するのには限界がありますので、正しくクロアリの同定できるところで確認してもらうことをお薦めします。

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2019年9月22日 (日)

被害は限定的ですが

蟻道部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ駆除予防でお伺いしました。

この物件は先々月にシロアリ調査を実施しており、被害と生息は限定的でした。そのため、優先順位として少しお待ちいただいたため今回の処理となりました。当該物件でのシロアリ被害は写真の通り床下換気口に蟻道が1本確認されるのみでしたので、当初シロアリ駆除のみによる対策をお薦めしました。しかしお施主さまは、以前住まわれいた賃貸物件で羽アリが大量発生し浴室壁面が真っ黒になるほどの経験をされたそうです。そのためシロアリ駆除処理だけでなく、予防処理の依頼も合わせ依頼いただきました。

床下自体は通気性が悪い上、高湿度状態にあ床下土壌表面には多くのカビが確認されました。高湿度状態はある程度のシロアリ侵入リスクはありますが、高湿度状態だからシロアリが侵入するとは限りません。即ち乾燥はシロアリにならないことを覚えておいていただきますと良いかと思います。ちなみ予防処理については薬剤の大量散布ではなく、シロアリの生態と建物構造に考慮し必要な場所にだけ処理する侵入防止対策を実施しました。

今回はお施主さまの強い要望によりシロアリ駆除処理に併せて侵入防止処理を行いましたが、可能な限りお施主さまの要望を聞きシロアリ対策を行います。シロアリ調査及び対策のご相談は、阪神ターマイトラボのホームページからお願いします。

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2019年9月21日 (土)

非破壊シロアリ点検調査

非破壊シロアリ点検調査 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、奈良県内の物件にお伺いしました。この物件は、パッシブソーラーシステム構造の一つであるOMソーラー構造システムとなっており、数年前から定期的にシロアリ点検調査を行っています。

元々この物件では玄関周辺でシロアリ被害が確認され、当時のハウスビルダーさんはベイト工法の一つであるセントリコンシステムを設置、対応されたとのことです。その後も継続的に監視を続けられていたとのことですが、セントリコンシステムの最大の問題点はその管理費用が高額であることでした。ハウスビルダーさんとお施主さまは、セントリコンシステムの対費用効果に疑問を抱かれていたそうです。丁度そのタイミングで小員のセミナーを聴講いただき、ヤマトシロアリに対してベイトシステムは生態的な面から適してないことや、明らかに対費用面で過大すぎることをご理解いただきました。そこでOMソーラー構造システムでのシロアリ対策についてご相談いただき、数年前から点検調査を主体としたシロアリ対策を実施している次第です。

このOMソーラー構造システムは、床下の高さが確保されているベタ基礎構造で見た目にはシロアリ侵入リスクは低いものと考えられます。しかし図面を確認すると浴室部分は在来工法であること、玄関が部分的に一体化されていないことなど複数の箇所でシロアリ侵入リスクが挙げられました。床下側からは目視を中心とした点検調査を実施、浴室や玄関などでは非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査を、外周部は目視と非破壊シロアリ探知機を併用した点検調査を実施しました。その結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されず、それら兆候も確認されませんでした。

OMソーラー構造システムのようなパッシブソーラーシステム構造は、床下の空気を室内に取り込む構造であることから、床下側への薬剤処理は厳禁です。万が一薬剤を撒くと、床下で揮散した有効成分や溶剤などが室内へ流入し、長期間に渡って曝露状態となります。安全性が高いため問題ないと主張される方もおられるようですが、微量を長期間に渡って曝露する条件での安全性は確保されている訳ではなく、化学物質過敏症となるリスクを抱えています。ある地域のJAから派遣されたシロアリ防除業者は、この構造に理解がなく薬剤処理の見積を出された事例があります。JAだから安心ということはなく、そのシロアリ防除業者の資質とスキルの問題です。シロアリ防除業者の全てが、プロでないことにご注意いただきますようお願いいたします。

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2019年9月20日 (金)

市販の薬剤は高リスク

市販薬剤を処理したデッキは高リスク 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした設計事務所さんのデッキ部分です。コーナー部分にシロアリ被害が確認されていますが、建築士の先生のお話しによるとシロアリの生息も確認されていたそうです。そこで先生は、市販の殺虫スプレーを噴霧されたとのことで、以降この場所でシロアリの生息は確認されず安堵されていたそうです。しかし小員の講演を聴講いただき、もしかしたら良い対策ではなかったかもと疑問を抱かれ、相談をいただきお伺いした次第です。

ヤマトシロアリのコロニーは、数千~数万頭の小規模なコロニーです。数千~数万頭は少ない数ではないと思われるかもしれませんが、イエシロアリと比べると小規模なコロニーです。今回のケースではシロアリのコロニーは地中にありますので、被害部にはせいぜい数百頭しかいません。コロニーの大多数は地中で活動しています。市販の殺虫スプレーでは被害部の数百頭の一部しか駆除はできず、殆どが逃亡するため被害部でシロアリを見かけないのです。

被害部に処理された殺虫スプレーは、忌避性を有していますのでシロアリが被害部へ戻ってくることはほぼありません。そうなるとコロニーのシロアリは新しい食害できる場所を求めて活動します。この構造の基礎の低い逆ベタでは、壁内へ侵入するケースもあるため特に注意が必要です。

シロアリ対策を市販の殺虫スプレーで何とかなると思われている方がおられるようですが、これまでの現場での経験上市販の殺虫スプレーで対応してきた物件の多くで、かえって被害を拡大させてしまうという事例がみられます。シロアリの生態と薬剤の特性を理解した上で、点検調査結果を踏まえて対処できるのであれば問題ありませんが、プロと呼ばれる防除業者であってもシロアリの生態を理解していない、薬剤の特性を知らない、まともな点検調査ができないケースも多々あるので注意が必要です。

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2019年9月19日 (木)

蟻道の修復再生

修復再生された蟻道

昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ対策でお伺いしました。先月にシロアリ調査を実施した物件で、リフォーム中にシロアリ被害と生息が確認されています。床下側からの点検調査時にも、蟻道の構築及び生息が確認されました。

今回シロアリ駆除処理と併せてシロアリ侵入防止処理を、お施主さまとハウスビルダーさんの要望実施しました。右の写真は施工前に撮影した蟻道の様子で、前回蟻道の一部を壊して点検調査を実施しています。今回の処理では、蟻道の修復再生が確認されています。

シロアリ駆除処理を実施する場合、活動中の蟻道へ処理するのが原則です。シロアリの生態と薬剤の特性を生かすのであれば、活動中の蟻道へ処理するのが効率的です。点検調査時に蟻道の壊し方を間違えると蟻道の修復再生はありません。そうなると薬剤処理を実施しても、巣系の駆除は難しくなります。蟻道の壊し方はその環境に応じて考慮する必要があり、適当に壊してはいけないのです。

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2019年9月18日 (水)

腐朽以外に

床下土壌表面に確認された群飛孔 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ対策でお伺いしました。この物件はリフォーム中で、事前に建築士の先生が床下点検調査を実施した際、シロアリ被害や腐朽を確認されたとのことです。それら点検調査の結果を踏まえ、お施主さまの要望もありシロアリ対策を実施することとなりました。

施工前に床下側からの点検調査を行った結果、報告通りシロアリ被害と腐朽が確認されました。但し、薬剤穿孔注入処理跡も確認されたことから、シロアリ被害は古いものと判断されました。それら報告以外に床下土壌表面には、群飛孔が確認されました。それが右の写真で、数年に渡って羽アリが発生しているものと考えられました。

シロアリ被害部については、薬剤処理により未生息の状態となっています。これは薬剤によって駆除できたというイメージよりも、薬剤によって追い出したという表現の方が適切です。そのため、地中に逃亡したシロアリのコロニーは継続状態にあることから、羽アリの出口である群飛孔を形成し羽アリを発生させます。薬剤大量散布で得られるものはシロアリ駆除ではなく、追い出しなのです。

これは一般的にシロアリ防除業者にとっては好都合で、薬剤残効性が消失するとシロアリが再侵入します。だから再施工や再消毒しましょうということになるのです。シロアリのコロニーを適切に駆除してしまえば、予防処理をしなくてもシロアリが侵入するケースは極めてレアです。シロアリ駆除は簡単ではありませんが、生態と薬剤を特性を生かせば十分対応可能です。

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2019年9月17日 (火)

シロアリ対策としては不適

このベイト剤に喫食は確認されていません 昨日は以前シロアリ調査及び駆除でお世話になったお施主さまからのご紹介で、兵庫県内の物件にお伺いしました。購入した古民家でシロアリ被害があるとのことから、シロアリ調査のためお伺いした次第です。

床上側からの点検調査では、和室畳や柱の一部でシロアリ被害が確認されました。床下側から点検調査したところ、広範囲にシロアリ被害や蟻道の構築が確認されました。ちなみにお施主さまは、ご自身でシロアリ対策を実施してみたというものが右の写真です。蟻道が確認される床束の横に、市販のベイト剤が設置されています。

このベイト剤は、シロアリハンターという商品名で販売されています。これまでに幾度となく現場で見てきましたが、このベイト剤を喫食しているシーンは見たことはありません。飼育ケース内でベイト剤しか食べるものがないケースでは喫食しますが、実際の現場では既に床組を喫食しているためわざわざベイト剤を喫食する必要はないのです。これまでに現場を見てきた経験上、この商品はシロアリ対策として不適ではないと判断せざるを得ないのです。

特にヤマトシロアリでベイト剤を喫食させるのには、困難を極めます。これはヤマトシロアリの生態に由来するもので、臆病なヤマトシロアリでは点検調査時のベイト剤を触ることで喫食しなくなるのです。最近ではシロアリを呼び込むベイトステーションを使わず、最初から毒餌剤を仕掛ける方法もありますが小集団で活動するヤマトシロアリには明らかに過剰な対策です。極めて少量の薬剤で駆除できるのに、わざわざ高額な方法で対応するのはいかがなものでしょうか。

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2019年9月16日 (月)

ヒラタキクイムシ類同定

アフリカヒラタキクイムシ雌の腹部 右の写真は、ある薬剤メーカーさんからお問合せをいただき同定を行ったヒラタキクイムシ類の写真です。このヒラタキクイムシは、外来種のアフリカヒラタキクイムシです。

外来種であるアフリカヒラタキクイムシを同定する場合、まずは腹部の確認を行います。アフリカヒラタキクイムシ雌の腹節第4節の房状毛があるため同定が容易で、右の写真がその房状毛です。雌の場合はルーペなどでも確認は可能ですが、雄になるとそう簡単ではありません。雄には房状毛がないため、一般的には頭部側縁の形状で判断します。在来種であるヒラタキクイムシには頭部の前頭楯片と図後頭楯片の間に大きな凹部があるのに対し、外来種のアフリカヒラタキクイムシには凹部がなくフラットなのが特徴です。但し、これはヒラタキクイムシの凹部を見たことがある方でないと区別することは困難です。また、光学顕微鏡がないと区別することは困難で、ルーペなどではほぼ無理です。

ちなみにこの写真はテレビで紹介されていたiミクロンというiPhoneに取り付けて撮影できるスマホ顕微鏡です。思ったよりもキレイに撮影できるため、最近愛用しています。

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2019年9月15日 (日)

徘徊するクロアリ

室内を徘徊するルリアリ 右の写真は、先日お世話になっているハウスビルダーさんからの依頼でお伺いした物件で撮影した1枚です。室内でクロアリが徘徊しているとご相談をいただき、調査のためお伺いした次第です。

このクロアリを捕獲し同定した結果、ルリアリでした。室内侵入種としても知られる種類のクロアリですが、市販のクロアリ用毒餌剤が効果のない種類としても有名です。また、壁内に営巣する厄介な種類のクロアリです。

クロアリが室内へ侵入する理由として多くは、餌の存在です。クロアリというと砂糖を連想される方が多いようですが、ルリアリはタンパク質を好むクロアリです。室内にルリアリの好むタンパク質がある場合に室内へ侵入するため、清掃と清潔が重要なキーとなります。

ちなみに市販の殺虫スプレーは、クロアリの活動範囲をかえって広げてしまうため注意が必要です。適切な対策を取ることで駆除は可能ですので、弊社までご相談いただきますようお願いいたします。

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2019年9月14日 (土)

まだ2箇月は経過していません

ベイトボックス内で活動する兵蟻 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼でイエシロアリ対策のため、大阪府内の物件でお伺いしました。ブリングシステムを用いて、イエシロアリ駆除処理を実施しています。

今回の点検調査では職蟻の活動は僅かで、殆どが兵蟻の活動となっていました。兵蟻の動き方も鈍く、駆除は後半戦となっています。前回の点検調査で大半が兵蟻でしたが、活動自体は活発でした。前回は未だ職蟻から食餌を受けていたのでしょうが、今回は職蟻も弱っているため職蟻から食餌を受けていなかったものと判断されました。

前回の職蟻と兵蟻の動き方から早期駆除が期待されましたが、よく考えると未だ2箇月に到達していません。未だもう少しかかりそうですが、まもなく駆除は完了するものと考えられました。

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2019年9月13日 (金)

外壁のシロアリ被害

外壁のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。外壁にシロアリ被害が確認され、活動中のシロアリも確認されたとのことです。

その被害状況の一部が右の写真で、建築士の先生が調査した際にはシロアリの活動が確認されたそうですが、今回の調査時点ではシロアリの活動は確認されませんでした。近年この地区でもイエシロアリの生息が確認されていますが、今回の被害はヤマトシロアリによるものと考えられました。

ちなみにこの外壁は、炭の塗料が塗布されているとのこと。炭はマイナスイオンを発生するため、シロアリを忌避させる効力があると一時期人気になった商品です。しかしこれほど眉唾なものはなく、見事に食害されています。個人的な見解にはなりますが、実験室レベルでシロアリが炭を食害すると、活性があがる傾向にあります。実験室の結果と現場の結果は必ずしも一致するものではありませんが、現場での炭に対するシロアリ被害を見ると、同じような傾向が出ています。

ちなみに実験室レベルの試験結果もいい加減なもので、眉唾物の天然物も実験室での試験結果は良好です。これには裏があって、試験方法を少し変えるだけで効果があるような結果が出るのです。試験結果に惑わされず、試験方法が適切なのかを見極めることも重要です。

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2019年9月12日 (木)

灯火に群がる羽アリ

キイロシロアゲアリ羽アリ 昨日はシロアリ駆除処理でお世話になったお施主さまからお問合せをいただき、大阪府内の物件にお伺いしました。室内で羽アリが大量に確認されたとのことから、調査のためお伺いした次第です。

あらかじめ発生した羽アリを捕獲いただいていたので、早速種類の同定を実施しました。確認された羽アリは、9月に最もお問い合わせいただくキイロシロアゲアリの羽アリでした。ちなみに写真の羽アリは雄アリで、雌アリは産卵するためもっと体が大きくなっています。

キイロシロアゲアリ雄の羽アリは体長が小さいため、網戸などを通過するケースもあるようです。正の走光性(光に集まる性質)が強いため、室内の灯火によく群がります。そのため、不快感を感じる方がおられるようですが、基本的には人に危害を加える種類ではありません。

実害がある場合明確に害虫扱いとなりますが、今回の事例では不快感を感じるだけですので不快害虫となります。お施主さまもうまく共存するとのことから、今回特に対策を行わないこととなりました。室内で発生する昆虫が全て害虫という訳ではなく、共存する昆虫があっても仕方がないと考えるのもいかがでしょうか。

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2019年9月11日 (水)

イエシロアリ駆除完了

兵蟻頭部のみ残されたベイトボックス 昨日はイエシロアリ対策で、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件ではイエシロアリの羽アリが発生するとともに、点検調査で被害の確認されたことから、ブリングシステムを用いて駆除処理を行っています。

前回の点検調査時でボックス内で兵蟻の徘徊は確認されているものの、職蟻が確認されていない状態でした。設置からほぼ2箇月経過し、ボックス内には兵蟻の姿もなく、死骸頭部のみ残された状態となりました。室内で確認された被害部についてくまなく点検調査を行いましたが、シロアリの姿は確認されなかったことからシロアリ駆除完了と判断しました。

ブリングシステムは、他のベイトシステムよりも駆除までの期間が早いのが特徴です。これは毒餌剤の種類の問題ではなく、システムのコンセプトがしっかりしており、イエシロアリの生態を考慮されていることが理由です。ベイトシステムの中には長期に渡って高額な費用がかかるケースもあるようですので、消費者もシステムのコンセプトがしっかりしているかどうか見極めることが重要です。

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2019年9月10日 (火)

壁内から這い出るクロアリ

壁内薬剤注入処理 昨日は、過去にシロアリ調査及びシロアリ駆除でお世話にお施主さまの物件にお伺いしました。2階にあるキッチンの壁面にクロアリが徘徊しているとお問い合わせいただいたことから、クロアリ駆除でお伺いしました。

お問い合わせいただいた際、一度クロアリの採取にお伺いしています。ちなみに採取したクロアリを同定した結果、室内でよく見かけるルリアリでした。事前の調査で、ルリアリは壁の隙間から這い出てきているものの屋外では活動が確認されませんでした。これら調査結果から壁内で営巣しているものと考えられたことから、処理は壁内に対して薬剤処理を実施しました。

お施主さまのお話しによると、市販のクロアリ用毒餌剤を置いても全く見向きもしなかったそうです。クロアリは砂糖に群がるもの、巣は土の中にあるものと思い込む方が多いようですが、実際には種類によって生態が異なります。そのため、そのクロアリの生態に合わせて対策を実施することが重要です。

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2019年9月 9日 (月)

嗜好の違い

シロアリ予防処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、先日シロアリ調査を実施した物件にシロアリ対策でお伺いしました。リフォームの解体時にシロアリの生息と被害が確認されたことからシロアリ調査の依頼をいただき、同日に先行してシロアリ駆除処理を実施しています。

当社からは被害が甚大で、敷地内にシロアリのコロニーが多数あるものと判断されたことから、シロアリ対策として侵入防止処理の提案を行っています。このハウスビルダーさんは薬剤はできれば使いたくないというスタンスの会社さんですが、流石にこれだけシロアリ被害があれば薬剤使用について同意をいただきました。

基本的にはシロアリの侵入し易い箇所のみ薬剤処理を行う方法をお薦めするパターンですが、中には保証のついた施工を希望されるお施主さまもおられます。今回の事例では、お施主さまは後者の保証のついた施工を希望されました。

ハウスビルダーさんはできるだけ薬剤を使わない方向でと考えられておられたようですが、お施主さまは被害の現状を見られた際に、保証のついた施工が安心と判断されたようです。当社でもできるだけ薬剤を使わないシロアリ対策を提案していますが、お施主さまの希望を基本的には優先させます。嗜好の違いと言ってしまえばそれで終わりですが、お施主さまに安心いただくのも私たちの仕事と割り切っています。

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2019年9月 8日 (日)

駆除処理の違い

被害部注入処理だけが駆除処理ではありません 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ調査及び対策で大阪府内の物件にお伺いしました。リフォームの解体時に、シロアリ被害と生息が確認されたとのことです。

早速現場でシロアリ調査を実施したところ、既にシロアリは逃亡しており現認することはできませんでした。写真はそのシロアリ被害の様子で、既に一部新しい床組が組まれています。当該物件は長屋構造で被害材の裏は隣家の浴室にあたり、ある一定の高さまでコンクリートブロックにより基礎が組まれています。

シロアリ対策としてはこれら構造を加味し、シロアリ駆除処理と部分的な侵入防止処理を実施しました。シロアリ調査の段階でシロアリの姿が確認できていませんので、地中で生息していることを考慮して駆除処理する必要があります。駆除処理イコール被害部への注入処理と考えておられる方がおられるようですが、生息状況に応じて処理を行わなければなりません。駆除処理に画一的な方法はなく、現場で臨機応変に対応することが必須であり、シロアリ駆除マニュアルなどはシロアリの生態を理解できていない方が作った金儲けの道具でしかないので注意が必要です。

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2019年9月 7日 (土)

外構部のシロアリ被害

外構部のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ点検調査でお伺いしました。この物件では外壁でシロアリ被害と生息が確認されたことから、駆除処理を実施、その後設計事務所さんにより被害外壁を撤去、金属製の外壁へと変更されています。その際、別の場所の外構部でシロアリの生息の報告があったとのことから、点検調査と併せてお伺いしました。

シロアリの生息が確認された外構部は右の写真で、構造的に地面と近くなっています。お施主さまからはできたら駆除して欲しいとのことから、少量の薬剤で注入処理を実施しています。構造的にはシロアリの侵入しやすい構造ですので、日常的に注意を払っていただくようお願いしました。

家屋の点検調査としては、非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査を実施しました。床下のない逆ベタ基礎構造の物件で、設計図面と照らし合わせながら点検調査を実施した結果、シロアリの侵入は確認されませんでした。

外構部にシロアリが侵入する事例の多くは、地面と外構部の距離が大きな要因となります。建築時にきちんと距離が取られているか、工夫が取られていればシロアリが侵入するリスクは極めて低くなります。無意識に作られる外構部は、シロアリの侵入リスクが高くなるのでご注意ください。

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2019年9月 6日 (金)

ややこしい場所から

ややこしい場所から糞が排出 昨日は継続的にアメリカカンザイシロアリ対策を実施している兵庫県内の物件にお伺いしました。前回糞の堆積が確認された箇所について、薬剤処理を実施しました。お施主さまからの報告では薬剤処理を実施して以降、糞の堆積が確認されなくなったと喜んでおられましたが、今回同じような箇所に糞の堆積が確認されたとのことです。

早速現場で状況を点検調査すると、糞の堆積の様子が前回と異なりました。前回は積もるよう堆積していましたが、今回は若干散らばるように堆積していました。これは糞の排出位置が前回は低い場所であるに対して、今回は若干高い場所に排出位置があることを示しています。

その周辺を更に点検調査した結果、窓枠の隙間に溜まっているアメリカカンザイシロアリの糞が確認されました。それが右の写真で、問題はこの見えている部分に被害と生息がないということです。おそらく見えている奥の部分の木材を、食害しているものと考えられました。

この窓枠を解体すれば処理することは可能ですが、大掛かりな工事をなるため現状の状態で少し工夫して処理させていただきました。ちなみにこのようなケースで、木材表面に薬剤を塗布しても全く効果は得られませんのでご注意ください。この物件では、初めて被害が確認された時に大手のシロアリ防除業者へ点検調査を依頼された際、そのシロアリ防除業者は表面に薬剤を塗る(塗布)すると言われたそうです。残念ながらこのシロアリ防除業者は、アメリカカンザイシロアリの特性を全くご存じなかったようです。

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2019年9月 5日 (木)

予想通り

床下で活動するイエシロアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ対策でお伺いしました。ハウスビルダーさんが昨年の台風で影響を調べていたところ、シロアリ被害と生息が確認されたとのことです。少し距離のある場所であったことから、当日に調査と駆除の同日の予定でお伺いしました。事前に被害部の写真を送付いただいており、その写真からイエシロアリの可能性があることをハウスビルダーさんに伝えてありました。

早速床下側からの点検調査を行った結果、生息が確認されていたのは予想通りイエシロアリでした。沿岸から直線で2km以上離れているものの、元気に活動していました。この物件自体、軽量鉄骨ですので、耐震性に影響を及ぼすことはありません。被害状況を調査したところ、侵入してそう時間が経過しておらず被害は軽微なレベルでした。

巣の位置は特定することはできませんでしたが、調査結果を総合的に判断すると屋外であると判断しました。幸いにも家屋への侵入が比較的新しいことから、薬剤処理により対処を行いました。駆除用薬剤を侵入経路へ処理し、侵入防止処理として駆除処理用薬剤とは異なる薬剤処理を行いました。

半年後に駆除の状況を再調査する予定です。駆除処理としての感触はよかったので、再発することはないと考えられます。ちなみにこの物件では、防蟻防湿シートが敷き込まれていましたが、イエシロアリには全く役に立たなかったようです。

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2019年9月 4日 (水)

怖い雨漏れ

雨漏れに伴うシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、リフォーム中の大阪府内の物件へシロアリ調査のためお伺いしました。リフォームのため既存部分を解体している際に、シロアリ被害と生息が確認されたことからシロアリ対策の依頼をいただき、現状調査のためお伺いした次第です。

早速現場を確認すると、シロアリ被害は屋根部分まで広がる様子が確認されました。シロアリ被害が甚大となるケースでは、雨漏れが伴っている場合が多くなっています。今回の事例でも雨漏れによって被害は甚大となっており、家屋劣化で見逃してはいけない項目です。

ちなみに他の箇所の点検調査結果ですが、ほぼ全域でシロアリ被害及び蟻道の構築が確認されました。リフォーム工事日程に余裕がないことから、この日に駆除処理を先行して実施し、後日予防処理を実施することとなりました。

今回は解体時にシロアリの生息が確認されたため調査対策のご依頼をいただきましたが、生息が確認されない場合に、調査対策の依頼をいただかないケースがあります。これまでに何例もありますが、リフォーム数年経過後に新たなシロアリ被害が見つかるケースがあります。きちんと解体時にシロアリ対策が必要かどうか、判断することが重要です。

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2019年9月 3日 (火)

終盤戦

活動する個体はほぼ兵蟻 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。この物件ではイエシロアリによる被害と生息が確認されていることから、ブリングシステムによるシロアリ駆除処理を実施しています。

ブリングボックスを設置してから、およそ2箇月近くが経過しようとしています。今回の点検調査では、ブリングボックス内に大きな変化が確認されました。ボックス内で活動するイエシロアリのうち、職蟻が大幅に少なく兵蟻が大半を占める状態となりました。これは、ベイトシステムが終盤を示す状態です。脱皮阻害剤により職蟻が減少したため、脱皮阻害剤の影響を受けない兵蟻が大量に生き残る状態です。兵蟻は自身で餌を取ることができないため、やがて餓死しイエシロアリ駆除は完了します。

この物件では、調査段階でイエシロアリが生息していた樹木があります。ブリングボックスを設置した箇所から直線で30m以上離れていますが、今回その樹木も点検調査を行ったところ、イエシロアリの姿は確認されませんでした。ほぼイエシロアリ駆除が完了した状態で、次回は駆除完了と共に、ボックスを撤去する予定です。

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2019年9月 2日 (月)

住宅医スクール2019大阪

住宅医スクール2019大阪 一昨日は、一般社団法人住宅医協会主催の住宅医スクール2019大阪で『防蟻対策の実務〜現場ごとに違うシロアリ対策~判断のポイントを身につける』という内容で講師を務めさせていただきました。

8月上旬に実施した住宅医スクール2019東京と同じ内容ですが、基本構成は『シロアリの生態』、『シロアリ被害の実例』、『駆除予防の実例』、『構造面から見た対策』、『薬剤と安全性』など多岐に渡っています。近年では建築士の先生やハウスビルダーさんが床下の点検調査を行う場合があるため、シロアリ調査の実例を紹介しました。

後の意見交換ではそこまでの点検調査はできないので、お願いすることになりますねと言われましたが、一般的なシロアリ防除業者の点検調査もそこまで精度はないこと、後で薬剤を大量に撒くため点検調査に精度が不要であることなど説明させていただきました。

後の懇親会では京都大の簗瀬先生とシロアリ談義ができ、楽しい時間を過ごすことができました。次年度以降もご依頼いただけるようであれば、更に質の高い内容にしていきたいと思います。

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2019年9月 1日 (日)

2019年9月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイト1909トップページ画像今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、シロアリ駆除処理でお伺いした物件で、お施主さまから追加で駆除処理の依頼をいただいた離れで撮影した1枚です。玄関土間のコーナー部分で、シロアリが構築した蟻道が確認されています。

この蟻道は玄関土間の僅かな隙間から立ち上がり、木部に到達しています。床下側から点検調査を実施した結果、基礎はコンクリートブロックで造られており、蟻道は確認されていません。このようなケースでは、コンクリートブロックの接合部にある隙間から侵入しています。シロアリの侵入経路は単純ではなく、複雑であることを理解しシロアリ駆除に対応する必要があります。

今回のケースでは、床下側からの点検調査を行った結果、他にシロアリ被害、侵入及び生息は確認されていません。そうなると必要なのは、適切なシロアリ駆除処理です。シロアリ駆除処理とは薬剤を撒くことではありません。シロアリの侵入経路などから巣の位置を考慮し、コロニーを意識した処理が必要です。そのためには、使用する薬剤、処理濃度や処理量、処理方法を最適化し、コロニーの駆除を行うことが重要です。コロニーの駆除ができればほぼシロアリが今後侵入する必要はないので、無駄な予防処理は必要ありません。

大量の薬剤処理でしか対応できないというのは、シロアリ駆除技術がないため大量散布に頼っているのか、大量散布によって高額な費用を請求したいかのどちらかです。お住まいの方を優先に考えるのではなく、業者を一番の考えているとしか思えません。

当社では、このお住まいに小員が住んでいたらどのようなシロアリ対策を行うかを考え、住まい手の立場に立ったシロアリ対策を提案します。詳細は阪神ターマイトラボのホームページからお問い合わせいただきますようお願いいたします。

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