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2019年9月20日 (金)

市販の薬剤は高リスク

市販薬剤を処理したデッキは高リスク 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした設計事務所さんのデッキ部分です。コーナー部分にシロアリ被害が確認されていますが、建築士の先生のお話しによるとシロアリの生息も確認されていたそうです。そこで先生は、市販の殺虫スプレーを噴霧されたとのことで、以降この場所でシロアリの生息は確認されず安堵されていたそうです。しかし小員の講演を聴講いただき、もしかしたら良い対策ではなかったかもと疑問を抱かれ、相談をいただきお伺いした次第です。

ヤマトシロアリのコロニーは、数千~数万頭の小規模なコロニーです。数千~数万頭は少ない数ではないと思われるかもしれませんが、イエシロアリと比べると小規模なコロニーです。今回のケースではシロアリのコロニーは地中にありますので、被害部にはせいぜい数百頭しかいません。コロニーの大多数は地中で活動しています。市販の殺虫スプレーでは被害部の数百頭の一部しか駆除はできず、殆どが逃亡するため被害部でシロアリを見かけないのです。

被害部に処理された殺虫スプレーは、忌避性を有していますのでシロアリが被害部へ戻ってくることはほぼありません。そうなるとコロニーのシロアリは新しい食害できる場所を求めて活動します。この構造の基礎の低い逆ベタでは、壁内へ侵入するケースもあるため特に注意が必要です。

シロアリ対策を市販の殺虫スプレーで何とかなると思われている方がおられるようですが、これまでの現場での経験上市販の殺虫スプレーで対応してきた物件の多くで、かえって被害を拡大させてしまうという事例がみられます。シロアリの生態と薬剤の特性を理解した上で、点検調査結果を踏まえて対処できるのであれば問題ありませんが、プロと呼ばれる防除業者であってもシロアリの生態を理解していない、薬剤の特性を知らない、まともな点検調査ができないケースも多々あるので注意が必要です。

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