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2019年9月17日 (火)

シロアリ対策としては不適

このベイト剤に喫食は確認されていません 昨日は以前シロアリ調査及び駆除でお世話になったお施主さまからのご紹介で、兵庫県内の物件にお伺いしました。購入した古民家でシロアリ被害があるとのことから、シロアリ調査のためお伺いした次第です。

床上側からの点検調査では、和室畳や柱の一部でシロアリ被害が確認されました。床下側から点検調査したところ、広範囲にシロアリ被害や蟻道の構築が確認されました。ちなみにお施主さまは、ご自身でシロアリ対策を実施してみたというものが右の写真です。蟻道が確認される床束の横に、市販のベイト剤が設置されています。

このベイト剤は、シロアリハンターという商品名で販売されています。これまでに幾度となく現場で見てきましたが、このベイト剤を喫食しているシーンは見たことはありません。飼育ケース内でベイト剤しか食べるものがないケースでは喫食しますが、実際の現場では既に床組を喫食しているためわざわざベイト剤を喫食する必要はないのです。これまでに現場を見てきた経験上、この商品はシロアリ対策として不適ではないと判断せざるを得ないのです。

特にヤマトシロアリでベイト剤を喫食させるのには、困難を極めます。これはヤマトシロアリの生態に由来するもので、臆病なヤマトシロアリでは点検調査時のベイト剤を触ることで喫食しなくなるのです。最近ではシロアリを呼び込むベイトステーションを使わず、最初から毒餌剤を仕掛ける方法もありますが小集団で活動するヤマトシロアリには明らかに過剰な対策です。極めて少量の薬剤で駆除できるのに、わざわざ高額な方法で対応するのはいかがなものでしょうか。

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