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2019年9月21日 (土)

非破壊シロアリ点検調査

非破壊シロアリ点検調査 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、奈良県内の物件にお伺いしました。この物件は、パッシブソーラーシステム構造の一つであるOMソーラー構造システムとなっており、数年前から定期的にシロアリ点検調査を行っています。

元々この物件では玄関周辺でシロアリ被害が確認され、当時のハウスビルダーさんはベイト工法の一つであるセントリコンシステムを設置、対応されたとのことです。その後も継続的に監視を続けられていたとのことですが、セントリコンシステムの最大の問題点はその管理費用が高額であることでした。ハウスビルダーさんとお施主さまは、セントリコンシステムの対費用効果に疑問を抱かれていたそうです。丁度そのタイミングで小員のセミナーを聴講いただき、ヤマトシロアリに対してベイトシステムは生態的な面から適してないことや、明らかに対費用面で過大すぎることをご理解いただきました。そこでOMソーラー構造システムでのシロアリ対策についてご相談いただき、数年前から点検調査を主体としたシロアリ対策を実施している次第です。

このOMソーラー構造システムは、床下の高さが確保されているベタ基礎構造で見た目にはシロアリ侵入リスクは低いものと考えられます。しかし図面を確認すると浴室部分は在来工法であること、玄関が部分的に一体化されていないことなど複数の箇所でシロアリ侵入リスクが挙げられました。床下側からは目視を中心とした点検調査を実施、浴室や玄関などでは非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査を、外周部は目視と非破壊シロアリ探知機を併用した点検調査を実施しました。その結果、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されず、それら兆候も確認されませんでした。

OMソーラー構造システムのようなパッシブソーラーシステム構造は、床下の空気を室内に取り込む構造であることから、床下側への薬剤処理は厳禁です。万が一薬剤を撒くと、床下で揮散した有効成分や溶剤などが室内へ流入し、長期間に渡って曝露状態となります。安全性が高いため問題ないと主張される方もおられるようですが、微量を長期間に渡って曝露する条件での安全性は確保されている訳ではなく、化学物質過敏症となるリスクを抱えています。ある地域のJAから派遣されたシロアリ防除業者は、この構造に理解がなく薬剤処理の見積を出された事例があります。JAだから安心ということはなく、そのシロアリ防除業者の資質とスキルの問題です。シロアリ防除業者の全てが、プロでないことにご注意いただきますようお願いいたします。

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