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2019年10月31日 (木)

野地板や垂木のシロアリ被害

野地板への泡状薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ駆除及び侵入防止処理のため大阪府内にあるリフォーム中の物件にお伺いしました。この物件はリフォーム中の解体作業中にシロアリ被害が確認されたことから、シロアリ調査でお伺いしています。シロアリ対策が可能な状態までリフォームが進行したことから、お伺いした次第です。

シロアリ被害は2階の屋根の野地板や垂木に確認されており、これらは床下側からの侵入であることがシロアリ調査により確認されました。ここまでの高さにまでシロアリが侵入した理由として、雨漏れが挙げられます。水の供給源があれば、シロアリはどの高さでも生息が可能です。

野地板や垂木部分に液状薬剤を処理すると、液垂れにより床面を汚してしまいます。そのため、薬剤を泡状にして注入を行いました。泡状薬剤は市販されているものもあれば、専用に機械で泡状する方法もあります。但しこの場合、使用する薬剤があらかじめ決められているため、使用したい有効成分が使えない場合が多いのです。そのため当社では、使用場面に応じて有効成分を選択し、その薬剤を用いて泡状にして使用しています。

シロアリ被害やシロアリの侵入経路は多種多様で、同じ被害はありませんのでシロアリ調査の結果に応じて最適な方法でシロアリ駆除を行う必要があります。建物の構造も異なれば、シロアリの侵入経路や生息範囲が異なるのに、マニュアルで駆除できるほどシロアリは甘くありません。現場で精査し、最適な方法をチョイスするのがプロの仕事であると小員は思います。

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2019年10月30日 (水)

ウッドデッキのシロアリ被害

基礎面側ウッドデッキ周辺で確認された蟻道 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の建築士の先生からの依頼で、兵庫県内の物件に同行しました。ウッドデッキと門扉にシロアリ被害が確認されているとのことから、シロアリ調査でお伺いしました。

早速現場で点検調査を行うと、蟻道の構築と被害がウッドデッキと門扉に確認されました。いずれも、コンクリートが打設された上にウッドデッキや門扉があります。門扉についてはコンクリートを貫通した状態であることから、構造的にシロアリが侵入可能な構造と言えます。ウッドデッキについては基礎と土間コンクリートの接点部分から蟻道が立ち上がっており、それが右の写真です。

この物件はベタ基礎構造で配管類も地中側から立ち上げているのではなく、基礎面から横に抜けている構造です。そのためシロアリの侵入し難い構造ですが、ウッドデッキが建物と接している場合には基礎面に蟻道を構築して侵入するケースや、デッキ部分から家屋に侵入するケースがあるため、駆除対象となります。

ベタ基礎構造で問題となるのは、コンクリート接合部が多く存在する玄関周辺です。そのため今回のシロアリ調査では、非破壊シロアリ探知機を用いて玄関周辺の調査を行いました。その結果、シロアリの侵入及び生息は確認されませんでした。お施主さまから駆除処理依頼をいただきましたので、安全に配慮して対応したいと思います。

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2019年10月29日 (火)

当年度最終処理

ボウフラ生息場所への薬剤処理 昨日は、蚊対策を継続的に実施している兵庫県内のマンションにお伺いしました。5月が本年度処理のスタート、今月が今年度の最終処理となります。本来はもう少し前後を処理すれば理想的なのですが、コストの関係もあり年6回の処理となっています。

当社が実施する蚊対策は、幼虫対策が基本です。蚊の幼虫であるボウフラは、水系に生息しています。マンションでは防火水槽や排水ピットなどが主たる生息場所となります。これら箇所に対して薬剤処理を施しますが、安全性に配慮した処理を行っています。

今回の処理では建物中心部では蚊の活動は確認されておらず、管理人さんからの聞き取り調査でも蚊の活動は報告されませんでした。但し、外周部に近い植え込み部分では、ヒトスジシマカが確認されました。この植え込み部分では排水ピットがありませんので、近隣に発生箇所があるものと考えられましたが、住民の方の庭にもその可能性が挙げられました。それは植木鉢の水受け皿などが放置されており、雨水が溜まった状態でした。蚊は僅かな水の存在でも産卵し、その中でボウフラが育ちますので注意が必要です。管理人さんから注意を促していただくようお願いをしました。

蚊対策は非常の好評とのことから、次年度の継続も決まりました。次年度もこの状態が継続できるよう尽力したいと思います。

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2019年10月28日 (月)

非破壊シロアリ点検調査

非破壊シロアリ点検調査 昨日は兵庫県内の物件で、過去にシロアリ駆除を実施した物件での定期点検調査でした。この物件は基礎外断熱を施した住宅で、11年前に外壁から羽アリが発生しました。

ハウスビルダーさんが基礎の一部を剥がして断熱材部分を確認すると、縦横無尽に蟻道と被害が広がっていたそうです。その後メーカーさんを通じて対策の依頼をいただき、シロアリ駆除処理を実施しました。

基礎構造はベタ基礎ですが当該基礎外断熱構造の場合、床下の空気を壁内から小屋裏を循環させるため室内へのガス化薬剤侵入リスクがあります。そのため、床下を含め建物内部への薬剤には最新の注意が必要です。そのため、シロアリ駆除処理は屋外側のみで実施しています。

シロアリ侵入防止処理についてはお施主さまのご希望から薬剤による対策ではなく、シロアリ監視ステーションを設置して管理するとともに、非破壊シロアリ探知機を用いて定期的な点検調査を実施しています。

今回の点検調査でシロアリ監視ステーションの点検調査を実施した結果、ステーション内にシロアリの侵入は確認されませんでした。また非破壊シロアリ探知機を用いて基礎外断熱面を点検調査した結果、シロアリの侵入は確認されませんでした。

この物件では初期のシロアリ駆除で地中のコロニー(巣系集団)をきちんと駆除できたことが、その後の侵入を抑制しているものと考えられました。必ずシロアリのコロニーまで駆除できるものとは限りませんので、重要なのは定期的にシロアリ調査を実施し、早期発見に努めることが重要です。

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2019年10月27日 (日)

浴室壁内で活動するシロアリ

浴室壁内で確認されたシロアリ 昨日は大阪府内にある浴室修復中の物件に、いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼でお伺いしました。この物件は2年前に浴室で羽アリが発生し、一度シロアリ調査でお伺いしています。

この物件はパッシブソーラーシステム構造の一つであるOMソーラー構造システムで、浴室は在来構造となっています。OMソーラー構造システムでのシロアリ駆除を実施する場合、薬剤曝露リスクを考慮して実施する必要があることから、浴室を解体しそのタイミングでシロアリ駆除することをシロアリ調査の際に提案しています。なかなか浴室の問題が進まず、今回浴室壁面を一旦撤去修復することとなり、シロアリ駆除でお伺いした次第です。

浴室は胸の高さまで基礎が立ち上がっていますが、その基礎とタイルの隙間にぎっしりと蟻道が詰まっています。その蟻道の一部を壊すと活動中のヤマトシロアリが確認されました。ちなみに壁内の木部は天井付近まで被害が広がっていました。

幸いにも浴室はOMソーラー構造と完全に独立しており、薬剤処理に支障をきたすことはありませんでした。薬剤処理は壁面に対して実施するとともに、将来的に薬剤処理ができるようハウスビルダーさんに工夫していただくよう打ち合わせを行いました。

当該構造での理想は在来構造の浴室を撤去し、ユニットバスに入れ替えた際適切なシロアリ対策を施すべきとお話しはさせていただきました。将来的には是非実施して欲しいところですね。

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2019年10月26日 (土)

今度は3階で

薬剤注入処理 昨日はクロアリ対策で、兵庫県内の物件にお伺いしました。以前、シロアリ調査と駆除でお世話になったお施主さまからの依頼です。室内でクロアリが徘徊しているからとご連絡をいただき、点検調査に伺っています。クロアリはこのブログでもよく出てくるルリアリで、先月活動が確認された2階で駆除処理を行なうとともに、1階部分でも処理を行なっています。

その後順調にルリアリの徘徊数が減少、やがて徘徊がなくなり駆除完了かと思われましたが、今度は3階で徘徊が確認されたとのことです。先に駆除処理を実施した2階の点検調査を行ったところ、死骸は確認されましたが、徘徊は確認されませんでした。続いて3階ですが、昨日は徘徊が確認されませんでしたが、出窓周辺で徘徊が確認されるとのことから当該箇所について薬剤処理を行いました。

お施主さまから状況を詳しく聞くと、ルリアリの徘徊は5月から確認されていたとのこと。その際、アリの巣コロリなどの毒餌剤を置いたものの、見向きもしなかったとのこと。市販の殺虫スプレーなども使った様子とのことから、調査でお伺いした際には既に生息範囲が広がっていたか、或いは巣の範囲が広かった可能性が考えられます。ルリアリが侵入してからの時間、多巣性の生態をきちんと考慮すべきであったと反省すべき点です。はやり生態を考慮することが重要であると痛感した事例でした。

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2019年10月25日 (金)

古い被害に見えますが

古い被害に見えますがシロアリは生息しています 昨日は大阪府内の物件に、シロアリ駆除処理のため建築士の先生と同行しました。この物件では、7月にシロアリ調査を実施していますが、基礎構造の問題から一部しか床下に入ることができませんでした。今回床下点検口が新設されたことから、再度シロアリ調査を実施した上でシロアリ駆除処理を実施した次第です。

床上で確認されたシロアリ被害は玄関周辺で、玄関枠や上り框で確認されています。上り框の被害の一部は右の写真で、被害自体は古いものと考えられました。しかし当該箇所で薬剤注入処理を行うと、薬剤の流出ととにヤマトシロアリの職蟻や兵蟻の流出が確認されました。中にはニンフも混じっていましたので、このまま放置すると来年の春には羽アリが発生したものと考えられました。

ちなみ床下側からのシロアリ調査の結果、上り框側の基礎面には蟻道の構築は確認されませんでした。但し、土台や大引、根太などには蟻道が確認されたことから、シロアリの侵入は玄関土間部分の地中側からと判断しました。

古そうな被害に見えるケースでも現在進行形のシロアリ被害もあるため、注意が必要です。事前のシロアリ調査の精度が要求されるため、それに見合うだけのスキルが必要です。現場では同じ被害というのはなく千差万別であるため、シロアリ駆除にマニュアルはありません。現場ごとにシロアリ調査で精査し、被害状況に合わせた処理が必要なのです。

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2019年10月24日 (木)

毒餌喫食を確認

ほぼ完食された毒餌剤 昨日はいつもお世話になっている害虫駆除業者さんからの依頼で、京都府内の飲食・宿泊施設へシロアリ点検調査でお伺いしました。この物件では1年に1回、シロアリ対策として点検調査を実施しています。

この物件では、過去にヤマトシロアリの羽アリが発生しました。その際、有名なシロアリ防除業者が広範囲に薬剤処理を実施したものの、数年に渡って再発を繰り返し駆除までに数年を要したとのことです。構造的には床下のない店舗ですので処理自体は大変ですが、酷いのはこのシロアリ防除業者の処理で、節操がない穿孔処理によって壁が木栓だらけと不格好としか言いようがありません。

この対応の悪さから、お店の方が害虫管理を行っている害虫駆除業者さんに相談、以降当社で管理を行っています。管理としては建物外周部にシロアリ監視ステーションを設置及び点検調査を実施するとともに、建物内部については非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査を実施しています。

昨年の点検調査時に、2箇所のシロアリ監視ステーションでシロアリの侵入が確認されました。建物に対して非常に近い位置のステーションであったことから、毒餌剤の施薬を行いました。ヤマトシロアリに対して毒餌剤の施薬は、完全駆除が目的ではありません。ヤマトシロアリの生態から、毒餌剤処理(ベイト処理)は完全駆除できるものではありません。そのため目的としては敷地内の生息数を少しでも減らすことで、建物内への侵入リスクを抑制するというものです。毒餌剤が完食されたから駆除完了という訳ではありませんのでご注意ください。基本は建物へ侵入しているかどうかを点検調査することが重要なのです。

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2019年10月23日 (水)

浴室解体

解体された浴室 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内のリフォーム中物件にお伺いしました。2ヵ月前、リフォームに向けて事前にシロアリ調査を実施しています。その際、古いシロアリ被害とともに薬剤処理跡も確認されましたが、土壌表面には群飛孔である空中蟻道も確認されました。以前実施されたシロアリ防除処理では、シロアリ駆除を意識せず薬剤大量散布が行われたことから地中の巣系まで駆除できていないものと判断しました。

シロアリ調査結果をお施主さまとハウスビルダーさんに報告、結果的に侵入防止処理まで実施するシロアリ対策をリフォームに合わせて行うこととなりました。今回は浴室解体が終わったとのことから、侵入防止処理を行いました。ちなみに浴室は在来工法ですが、シロアリ被害跡は確認されませんでした。在来工法の浴室では、浴室内の壁面や床面のクラックから水漏れが起こり、その水分を採取のためシロアリが侵入するケースが多く、浴室解体時にシロアリ被害が確認されることが非常に多いのが一般的です。しかし今回シロアリ被害がなかったのは、浴室からの水漏れがなかったことが要因と考えられました。ちなみに撤去された浴室土台を確認しましたが、水漏れも形跡は確認されませんでした。水漏れの有無がシロアリを寄せる要因の一つであることを、改めて認識させられました。

今回の処理では、解体の終わった箇所及び一部解体してない床下部分について処理を行いました。お施主さまからは他の害虫についてもご相談がありましたので、その辺りも意識して処理を実施しています。

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2019年10月22日 (火)

壁の隙間から発生した羽アリ

床下で確認されたサクラアリとその羽アリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、京都府内の物件にお伺いしました。先週頃から室内で羽アリが発生しているとのことから、調査のためお伺いした次第です。

羽アリ死骸の保管をお願いしておりましたので、早速確認を行うとクロアリの羽アリの中で羽アリ発生時期が10~11月のサクラアリでした。発生箇所はリビングの壁の隙間とのことから、床下側から点検調査を実施しました。

その結果、基礎面に徘徊するサクラアリとサクラアリの有翅虫(羽アリ)が確認されました。床下の構造はコンクリートですが、基礎と土間が一体化したベタ基礎構造ではなく、布基礎の内側に土間コンクリートを打設した構造となっています。このような構造の場合、布基礎と土間コンクリートの接点部分では、クラック(ひび割れ)が発生しその隙間から家屋内へ侵入しています。

サクラアリは石の下などに営巣する種類のクロアリであることから、土間コンクリートの下の土壌に営巣したものと考えられました。お施主さまは、床下がコンクリートなので侵入しないと思っておられたようですが、このような現象はシロアリでも多く見られます。特にコンクリートの床下では天敵が生息していないことから、意外と被害が甚大となる事例報告がされています。コンクリートを過信することは危険で、常に侵入する可能性があることを理解しておき、早期発見、早期対応することが重要です。

それとサクラアリを駆除する場合、市販のクロアリ用毒餌剤が用いられます。毒餌剤で駆除できるケースもありますが、ちょっとした要因で毒餌剤を食餌しない場合もあります。その場合には専門業者にお願いすることとなりますが、必要以上に薬剤を使用するケースや法外な金額を要求する場合がありますので、ご注意ください。当社でもサクラアリ対策を承っておりますので、お問い合わせは阪神ターマイトラボのホームページからお願いいたします。

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2019年10月21日 (月)

厄介な被害跡

厄介な被害跡 昨日はいつもお世話になっている住宅管理会社さんからの依頼で、大阪府内のマンションにお伺いしました。壁に穴があき、その中で何かが動いているとのことから、現地調査でお伺いしました。

現場で調査すると、幅20㎜程度、高さ2mm程度の穴が確認されました。拡大鏡で内部を確認したところ動く昆虫類の存在は確認されませんでしたが、死骸らしきものが確認されました。穴の内部から丁寧に残留物を吸い取り、事務所へ持ち帰り光学顕微鏡で確認させていただきました。

確認の結果、死骸らしきものはカツオブシムシの脱皮殻でした。壁の材質が石膏ボードであることを考慮すると、ハラジロカツオブシムシと考えられました。更に残留物を精査すると、シロアリ職蟻の大顎が確認されました。確認された大顎がたまたま左大顎であり、第一縁歯の形状からヤマトシロアリであることが確認されました。

現地調査の際、ルーペで確認した際にカツオブシムシ脱皮殻であることはわかっていたのですが、やはり精査することが重要ですね。再度訪問してシロアリ調査を行い、生息箇所と侵入経路を特定した上で対応したいと思います。

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2019年10月20日 (日)

再侵入は確認されませんでした

再侵入は確認されませんでした 昨日は定期点検調査のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。この物件は10年前に玄関周辺を駆除処理しており、その後2年目まで定期点検調査を実施していました。その後、暫くの間定期点検調査の依頼をいただいていなかったところ、2年前に和室でシロアリ被害が報告されたことからシロアリ調査と併せて駆除処理を行っています。お施主さまも定期的な点検調査が必要と考えられ、今回シロアリ点検調査の依頼をいただきました。

シロアリ調査の結果、シロアリ駆除は完了しており地中の蟻道にも活動は確認されませんでした。今回の事例では、点検調査の重要性、雨漏れは絶対に放置してはいけないことなど多くの教訓が得られました。シロアリ調査でシロアリの侵入が確認されていなくても、いつ侵入するかわからないので点検調査を定期的に行うことが重要です。

薬剤を撒けば5年間の保証がありますが、高額な割に5年間というのは僅かな期間です。5年が過ぎるとシロアリ防除業者は再処理を勧めます。本当に高額な処理が必要なのか、定期的なシロアリ調査、床下点検を行うことでもシロアリ対策になることを覚えておいていただくと有難い次第です。

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2019年10月19日 (土)

駆除済外構部

柿渋は実際の現場でシロアリに対し効果は期待できません 昨日は、定期点検調査のため大阪府内の物件にお伺いしました。この物件では、9年前に外構部外塀にシロアリの生息と被害が確認されたことから、シロアリ駆除処理を行っています。床下については点検調査を行い、シロアリ被害及び侵入していないことを確認しています。

駆除処理から4年後に定期点検調査を行い、シロアリ被害及び侵入していないことを確認しました。その点検調査から5年が経過し、お施主さまから依頼をいただき、点検調査を行いました。過去にシロアリの侵入と被害の確認された外構部外塀は、右の写真の通りシロアリの侵入及び生息は確認されませんでした。床下についても点検調査を行い、シロアリ被害及び侵入がないことを確認しました。

ちなみに外塀はハウスビルダーさんによって、防腐防蟻を目的として柿渋が塗布されています。コンセプトとしては、柿渋に含まれるタンニンによってシロアリ腸内の原生動物を致死させることでシロアリを駆除するというものです。実験室レベルではデータだけを見るとよい結果が出ていますが、実際の現場では全くといって良いほど効果はありません。実験室レベルの評価試験が、実際の現場を模していないことが理由です。世間ではこのような効果が期待できない薬剤が多く出回っていますので、ご注意ください。

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2019年10月18日 (金)

対策打ち合わせ

シロアリ駆除し難い構造 昨日は、いつもお世話になっているハウスビルダーさんと兵庫県内の物件に同行しました。シロアリ駆除に関する打ち合わせでお伺いした次第です。

この物件はかなり厄介な物件で、この10年で3度のシロアリ駆除を実施しています。いずれも異なる場所での被害で、ちなみに羽アリは一度も発生していません。初めはリフォームして数年が経過した段階で、勝手口付近にシロアリ被害が確認されました。2回目は、便所リフォームの際にシロアリ被害が確認されました。3回目は、フローリング部分にシロアリ被害が確認されました。今回4回目として、3回目と全く異なるフローリングで被害が確認されました。

ここまで何度もシロアリ被害が確認される理由として、建物の構造が挙げられます。築60年が経過した長屋で、何度もリフォームされています。建物の表側は駐車場であったため、土間はコンクリートです、前回のリフォーム時にシロアリ対策は実施されていません。建物裏側にあたる部分は後から土間コンクリートが打設されており、いずれも転ばし床構造で床下を確認する術すらありません。長屋構造のため隣とは壁が共通ですが、隣は居住しておらず雨漏れもかなり酷い状態です。一度、隣家へ点検調査で入らせていただきましたが、その際にはシロアリ被害が確認されています。

この物件の問題点は更にあり、土間コンクリート下には水道管や排水管が走っています。60年以上経過していますので、地中で漏れていてもおかしくありませんので、シロアリが寄り易い環境です。この状況を踏まえてどのような対策ができるかの検討を行いました。一旦、床を全部剥がしてやり直す方法もありますが、これではコスト的な問題があって無理とのことです。それら要望を含め、より具体的な対策を立案しました。ハウスビルダーさんにも協力をいただいて、根絶できるよう尽力したいと思います。

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2019年10月17日 (木)

変色には理由があります

カビの発生が確認された床板付近 右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした物件で撮影した1枚です。この物件では外構部にシロアリの生息及び被害が確認されたことから、シロアリ駆除処理を実施しています。

外構部でシロアリの生息が確認された場合、多くのシロアリ防除業者はシロアリ予防処理を勧めます。その理由としてシロアリが逃げてきて家屋内へ侵入するため、薬剤処理しましょうというのがストーリーです。これはそもそもシロアリ駆除技術がないことを表しているもので、外構部できちんと駆除できれば、そもそも家屋へ侵入することはないのです。

ちなみにこの家屋はベタ基礎構造なので、比較的シロアリが侵入し難い構造です。とは言え侵入する事例もあるため注意が必要で、侵入可能な箇所は限定的です。定期的にシロアリ調査、床下点検及び非破壊調査を実施し、早期発見に努めることがシロアリ対策の本質です。高額なお金を使って無駄な処理をする必要はありません。

今回の点検調査結果ですが、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。但し、床下ではシロアリ被害はありませんでしたが、カビの発生が確認されました。お施主さまに状況を報告し理由に心当たりがあるか確認したところ、以前エアコンのドレン水が床下へ入り込み、それがカビの発生をもたらしたと判断されました。床下点検調査はシロアリの生息状況等の調査を行いますが、それら以外に床下の健康状態も調査します。大切な家のために何ができるかを、当社では常に考えています。

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2019年10月16日 (水)

安心を届ける

古いシロアリ被害が確認された床下 昨日は、いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼でシロアリ侵入防止処理のため、大阪府内の物件にお伺いしました。リフォーム予定の物件で、先日床下側から点検調査を実施しています。シロアリ被害が確認されたものの薬剤注入処理跡も確認された物件で、現時点でシロアリの侵入や生息は確認されませんでした。

このようなケースでは、薬剤処理によるシロアリ対策ではなく定期的な点検調査によるシロアリ対策を提案するのですが、今回のケースではお施主さまから薬剤処理の依頼をいただきました。その理由は大の虫嫌いで、過去にシロアリの羽アリが発生した恐怖感のトラウマがあるとのことです。

処理としては、一般的な処理方法である協会仕様書に基づいた処理と当社オリジナルの処理があることをご説明させていただきました。当社の安全と環境に関する考え方にご賛同いただき、オリジナルの処理で実施しました。シロアリの生態を考慮し、薬剤処理ポイントを絞り込むことで薬剤使用量を大きく減らすものの、薬剤処理ポイントをマクロの視点で見れば十分な効果が得られるよう処理を行なっています。

処理としては薬剤大量散布の方が簡単で処理時間も短時間で済みますが、安全と環境に配慮すればこの方法は当社としてお薦めしていません。薬剤を大量に使用しますので、コスト的にもお薦めできません。常に私がこの物件に住んでいればどのようなシロアリ対策を行うかを考えて提案するというのが、当社のポリシーです。

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2019年10月15日 (火)

大工工事休日日

新築時薬剤処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の新築中物件にお伺いしました。大工工事休日で現場が空いていることから、新築防腐防蟻処理でお伺いしました。

近年はベタ基礎構造であるためシロアリが侵入し難い構造となっていますが、建築基準法施行令第49条で外壁内部等の防腐処置として『構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から1メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。』と規定されています。

ポイントはこの必要に応じてという部分の解釈で、結果的に薬剤処理を推進しているのが現状です。このハウスビルダーさんは以前薬剤処理を実施せず新築やリフォームを実施していたのですが、意外とシロアリ被害を受ける物件が多いことから、現在は事前に相談をいただいています。新築物件の中には長期優良認定住宅で、劣化対策等級3の防腐防蟻処理が必要となることから、多くは現場処理で対応しています。そのため、長期優良認定住宅以外の物件でも薬剤処理を実施する流れとなっています。当社として安全性に配慮した薬剤を使用していること、他の害虫にも副次的効果が期待できることなどから処理依頼をいただいています。

新築時のシロアリ対策でも、現場で施工前に点検調査を行います。構造的にどこが弱いかを見て、どこへ重点的に薬剤処理するかを考えて処理します。マニュアルに従って薬剤処理する方法では何も考えなくてよいのですが、構造を見ながら処理すると将来シロアリ駆除の場面でどこからシロアリが侵入しているかのヒントとなるのでしっかりと点検調査を行うことも重要なのです。

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2019年10月14日 (月)

確認された家屋害虫

確認されたのはアフリカヒラタキクイムシ 昨日はいつもお世話になっている建築士の先生からの依頼で、京都府内の物件にお伺いしました。知人の方の物件でヒラタキクイムシらしき甲虫が発生しているとのことから、建築士の先生と同行させていただきました。

事前に虫体死骸を採取いただいていたので同定した結果、外来種のアフリカヒラタキクイムシでした。ヒラタキクイムシ類が発生している物件では1mm程度の孔が確認されるとともに、きな粉のような木粉が堆積します。これはヒラタキクイムシ類の幼虫が木材内部を食害した際の糞で、フラストと呼ばれています。しかしお施主さまからの聞き取り調査では、フラスの堆積は目立って確認されていないようです。

現場で点検調査を行った結果、生息ポイントを発見しました。とある家具からの発生が確認されました。未だ孔の数が少なく、被害は最小限と判断しました。このケースでは被害の確認された家具を廃棄することが対策となりますが、二次被害が発生しないよう速やかに焼却処分することが重要です。

更に確実さを求めるのであれば、モニタリングを目的にライトトラップの設置が有効です。お施主さまには、ライトトラップが持つ効果を説明させていただきました。もちろん、費用がかかることなので後日回答をいただくこととなりましたが、他に被害が拡大していないかどうかを確認するためにはライトトラップは非常に有効な手段です。

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2019年10月13日 (日)

非破壊シロアリ探知機はシロアリを発見する機械ではない

シロアリの動きを理解して使うこと 昨日は台風19号の接近により、予定していた仕事は延期させていただきました。各地でもたらされた甚大に被害に際し、心よりお見舞いを申し上げます。昨年の台風21号の際には、幸い被害は少なかったものの、ライフラインが絶たれ非常に困った思いをしました。今もライフラインが復旧できていない地域の方には、早期に復旧できるようお祈り申し上げます。

仕事が延期となったことから、先日もシロアリ調査の際に活用しました非破壊シロアリ探知機について述べたいと思います。これまでに通常使用している非破壊シロアリ探知機ターマトラックも、前日デモ機をお借りしたタームレーダーも原理は同じで、電磁波を利用しています。

シロアリ防除業者向けのセミナーや建築関係者向けのセミナーでもお話しさせていただいたことがありますが、この機械を使えばシロアリが見つかると考えておられる方が多いのに驚きました。この機械は調査ポイントにシロアリが生息、活動しているかを調べる機械です。調査ポイントにシロアリが生息しているかどうかを考えられることが必須で、そのためにはシロアリの生態をよく知る必要があります。シロアリの動き方を知っておかないと、意味のないの非破壊調査を繰り返してしまうだけにしか過ぎません。

シロアリの動き方は建物構造の影響を大きく受けるため、教科書で勉強したことは役に立ちません。少量の薬剤で駆除することができれば、シロアリの動きを知ることができます。薬剤の大量散布では、シロアリの動きを知ることはできないのです。

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2019年10月12日 (土)

薬剤処理の必要性は見出せません

シロアリの侵入し易い場所を精査します 昨日は、シロアリ調査でご相談いただいた大阪府内の物件にお伺いしました。現在リフォーム中の物件で、シロアリ対策をどうすべきかを併せてご相談いただきました。この物件はお施主さまのご親戚に建築士の先生がおられ、その建築士の先生が設計されています。岡崎シロアリ技研の神谷さん著の『これで安心!シロアリ対策』(エクスナレッジ社)に共鳴され、一番近い当社にご相談をいただいた次第です。

床下点検調査の結果ですが、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。シロアリが侵入する環境的要因も少なく、薬剤処理の必要性はなく定期的な点検調査で十分対応可能と考えられました。

建築士の先生はリフォームを実施していただいている工務店さんから、薬剤処理をしておいた方が良いのではとアドバイスされていたそうです。シロアリ調査当日、工務店さんにも点検調査結果を聞いていただき、薬剤処理ではなく定期的な点検調査で十分対応可能をご説明させていただきました。工務店さんからも、目から鱗が落ちると点検調査での対応についてご賛同いただきました。シロアリ対策は薬剤処理だけではなく、定期的な点検調査で十分対応可能ですので、詳細は阪神ターマイトラボのホームページをご参照の上お問い合わせください。

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2019年10月11日 (金)

浴室入口からの羽アリ群飛

水漏れに伴うシロアリ被害 昨日はシロアリ調査で、兵庫県内の物件にお伺いしました。5月に浴室入口から羽アリが発生したとのことで、岡崎シロアリ技研の神谷さん著の『これで安心!シロアリ対策』(エクスナレッジ社)で勉強され、サポート仙北の早坂さんのホームページを参考に、お問い合わせいただいた次第です。

床下側からの点検調査を実施したところ、構造的な問題点がありました。羽アリが発生した浴室の前室である洗面で基礎に開口部(人通口)がなく、点検調査ができない構造でした。それでも、浴室と接するキッチンの床下では、浴室土台と接する土台でシロアリ被害が確認されました。浴室側からの水漏れに伴い、シロアリ被害が広がったものと考えられました。

その他の点検調査結果ですが、浴室からかなり離れた箇所で蟻道の構築と生息が確認されました。これは、浴室とは異なるコロニーからの侵入と考えられました。基礎構造的に玄関から廊下、便所に該当する箇所で、基礎に開口部(人通口)がありません。シロアリの侵入するリスクの高い箇所ですので、今後対応するのではあればこれら箇所に床下点検口の新設が必要となります。

但し、お施主さまは現在建て替えも検討中とのことで、建て替えるのであればシロアリ対策をどのように考えればよいかをアドバイスさせていただきました。最終的にはご家族で相談して決めていくとのことから、順次対応していきたいと思います。

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2019年10月10日 (木)

過去に被害があったことから

古いシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件に同行しました。お施主さまからシロアリ対策を実施して欲しいとの要望から、薬剤処理前に一度床下の点検調査をさせてくださいとお願いし、シロアリ調査を実施した次第です。

床下側から点検調査を行うと、広範囲にシロアリ被害が確認されました。但し、いずれも薬剤処理跡が確認され、現時点でシロアリの侵入や生息は確認されませんでした。点検調査終了後に現状報告を行い、特に薬剤処理の必要がなく定期的な点検調査で十分対応可能ですと説明させていただきました。しかし、お施主さまは薬剤処理を希望されているとのことでした。

更にお話しをお伺いすると奥さまが極端な虫嫌いで、過去にシロアリの羽アリが発生したことがトラウマになっているとのことでした。そこで、シロアリの侵入するリスクの高い場所のみ処理する方法を提案、お施主さまから羽アリが出なければ少しでも安全性の高い方がよいとのことから、この方向で進めることとなりました。

ポイントはシロアリの生態を考慮し、どこに薬剤処理を実施するかです。きちんと要点を押さえておけば数十から数百リットルの薬剤を使うことはありません。安全性の高いとされている薬剤を使っても、大量散布すれば薬剤曝露リスクは上がります。可能な限り曝露リスクを下げ、安全なシロアリ対策を提供するのが私の役目だと思っています。

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2019年10月 9日 (水)

非破壊定期点検調査

非破壊定期点検調査 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件に点検調査でお伺いしました。今年の春に点検調査依頼をいただきましたが、業務多忙につきお待ちいただいておりました。何とかお伺いできるタイミングができたことから、定期点検調査にお伺いした次第です。

この物件は、パッシブソーラーシステム構造の一つであるOMソーラー構造システムです。基礎はベタ基礎なのですが、浴室は在来工法となっています。床下には侵入可能な高さがあるため、目視等による点検調査を行いました。問題の浴室ですが、非破壊シロアリ探知機を用いて点検調査を行いました。その結果、シロアリの侵入及び被害は確認されませんでした。

OMソーラー構造システムも薬剤厳禁な構造で、シロアリが侵入する前に早期発見することが重要です。基礎面が断熱材で覆われていますので、シロアリ侵入の僅かなサインを見逃さないことが重要です。講演会で実例を紹介したことがありますが、この僅かなサインは見逃してしまうという意見を多くいただいたほど、シロアリからのサインが僅かですので、丁寧な点検調査が必須です。

今回のような浴室が在来構造であるケースも多くあり、実際に羽アリが発生したOMソーラー構造システムもあります。この場合もシロアリ駆除処理は慎重さが必要で、絶対に大量散布は行ってはいけません。

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2019年10月 8日 (火)

いい加減なメーカーの人間

侵入種はルリアリ 右の写真は、以前ヒラタキクイムシ対策でお世話になったハウスビルダーさんからの依頼で、現地調査で同行した際に捕獲したクロアリです。ちなみにクロアリの種類は、室内侵入種としてよく知られるルリアリです。腹柄節と前伸腹節の形に特徴があるため、比較的同定し易いクロアリです。

現地調査にお伺いした際、室内に砂粒が溜まるとのことでしたが、訪問当日には全く溜まっていませんでした。砂粒が溜まるという箇所の屋外側で調査すると、ルリアリの徘徊が確認されました。土台水切りとねこ土台の間に入る様子が確認されたことから、壁内への侵入がかんがえられました。砂粒は壁内に営巣するため持ち込んだ砂粒が、振動などによって巾木の隙間から出てきたものと判断されました。

当初ハウスビルダーさんがお施主さまから相談を受けた際、ヒラタキクイムシ類のフラス(糞)と思われるとのことでした。お施主さまと知り合いの薬剤メーカーの方に堆積した砂粒の写真を送付したところ、ヒラタキクイムシのフラスではないかと回答されたとのことでした。

アリが営巣するために持ち込んだ砂粒とヒラタキクイムシ類のフラスを見間違えたことは、害虫駆除技術者からすればあり得ません。薬剤メーカーさんもいい加減で、これを間違える薬剤メーカーの人間がいるのかと驚いたほどでした。害虫駆除の現場で携わる者でも、日々知識吸収に努める技術者もいれば、薬剤を撒くだけしかできない施工の人間もいます。後者では現場調査を実施しても、侵入種は何か、原因や要因は何かなど出てくることはありませんのでご注意ください。

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2019年10月 7日 (月)

基礎型枠

型枠部分への薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、先々月シロアリ調査でお伺いした大阪府内の物件に再訪しました。シロアリ調査の結果、広範囲にシロアリ被害が確認されており、シロアリ駆除処理と合わせ、侵入防止処理を行うことと決まったことからお伺いした次第です。

この物件の問題点は複数あり、京都のような縦長のうなぎの寝床構造で建物両サイドにスペースがないため、通気性が悪く非常に床下の湿気が高い状態にあります。それよりも問題だったのが、床下に木材が多いという点です。床下に放置されている廃材も確認されていますが、型枠がそのまま放置されています。写真は布基礎部分で未撤去となった型枠で、シロアリ被害が確認されています。この型枠を侵入経路として、被害は土台まで広がっています。また束石にも型枠が残されており、全ての束石型枠にシロアリ被害が確認されました。

築年数の経過した物件で、近年の家屋ではこのように型枠を残すことはあり得ません。型枠を残すことはシロアリに餌を与えているもので、シロアリを家屋へ呼び込む原因の一つとなります。地面と木材を接する環境は、地中に生息するシロアリにとって好都合な餌場でしかありません。シロアリ対策は薬剤処理だけではなく、構造や環境の方が重要です。家づくりに携わる方は、是非覚えておいていただければ幸いです。

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2019年10月 6日 (日)

シバンムシではありません

シバンムシではなくコクヌストモドキいつもお世話になっているハウスビルダーさんから、3年前に新築した物件で昆虫が大量発生すると虫体同定依頼をいただきました。お施主さまはシバンムシだと思うのですがとコメントをいただいています。

虫体を同定した結果シバンムシではなく、コクヌストモドキでした。コクヌストモドキは、穀物の粉に発生する昆虫です。食品工場や食品倉庫、パン屋などの飲食店でよく見かける害虫です。幼虫が穀物粉体に発生しますので、商品価値がなくなります。コクヌストモドキは一般家屋でもよく見かけますが、必ず発生源があります。乾燥穀物などの管理を徹底することが対策となりますが、現場を点検調査していませんのでの、具体的な提案はできません。今後はお施主さまとハウスビルダーさんとの調整で、点検調査にお伺いするか否かがの判断を待ちたいと思います。

ちなみに新築直後にコクヌストモドキを大量に見かける場合がありますが、このケースでは屋外からの侵入です。侵入する理由は、ある建材に誘引成分があると考えられているようですが、詳しくはわかっていないそうです。

ちなみに昆虫の同定は、専門家でも実体顕微鏡などを用いて同定を行います。一般の方が肉眼や虫眼鏡程度での判断では、誤診の元となるのでご注意ください。

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2019年10月 5日 (土)

2階の床板で確認されたシロアリ被害

2階の床板で確認されたシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼を受け、大阪府内の物件にシロアリ調査にお伺いしました。リフォーム中にシロアリ被害が確認され、一部では活動中のシロアリも確認されたとのことです。

早速現場を確認すると1階の床組は全て撤去されており、通し柱の一部にシロアリ被害が確認されました。被害は1階だけでなく、2階でも確認されました。それが右の写真で、2階の床板にシロアリ被害が確認されました。この被害の要因を調査した結果、屋根の野地板に雨漏れ跡が確認され、その雨漏れは垂木を伝い、軒桁まで到達、柱から胴差を通り2階の床板にまで広がったものと考えられました。

いずれにしてもシロアリの生息が確認されていたことから、シロアリ対策は必須です。調査結果を報告し、ハウスビルダーさんやお施主さまと相談し対策を構築したいと思います。

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2019年10月 4日 (金)

生息想定部

生息想定部処理 昨日はクロアリ駆除のため、兵庫県内の物件にお伺いしました。先日調査でお伺いしており、その際種類の同定を行っています。ちなみに室内で徘徊しているクロアリは、ルリアリです。

お施主さまは当初、市販のクロアリ用毒餌剤を置かれたそうですが、全く見向きをしなかったとのことです。これは答えが簡単で、クロアリ用毒餌剤に含まれる餌の成分がルリアリの嗜好と一致していないことが理由です。毒餌剤は、喫食しなければ全く効果は得られませんのでご注意ください。

クロアリは一般的に地中へ営巣する場合が多いのですが、ルリアリは朽木などに営巣するそうです。そのため、家屋壁内を朽木に見立て営巣することがあるとのことです。今回の事前調査で屋外での徘徊が確認されなかったことから、壁内に営巣しているものと判断しました。そこで想定される活動域に対して薬剤処理を行いました。これにはルリアリの生態を考慮しながら、駆除に適した薬剤を用いて処理を行いました。駆除まで少し時間を要するため、お施主さまに様子を見ていただきながら報告をいただく予定です。

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2019年10月 3日 (木)

非破壊シロアリ探知機

シロアリの動きを捉えるタブレット画面 昨日はアメリカカンザイシロアリ対策で、兵庫県内の物件にお伺いしました。継続的に対策を実施している物件で、糞の対策が確認されたと連絡をいただいたことからお伺いしました。

今回糞の堆積が確認された箇所は、これまでに数回堆積している箇所です。堆積量は少なくなっているものの、僅かながらに堆積が確認されている状態です。これまでは非破壊シロアリ探知機ターマトラックを用いて調査を行うことで、生息場所を特定しています。それら箇所に対してピンポイントで薬剤注入処理を行い、駆除を実施しています。しかし、おそらくこの辺りに生息しているであろうか箇所があるのですが、ターマトラックが入らず精査できません。

そこでいつもお世話になっている機材商社さんに、非破壊シロアリ探知機タームレーダーのデモ機をお借りし調査を行いました。その結果、想定していた箇所で生息反応が得られ、無事薬剤注入処理を行うことができました。

以前一度デモ機を評価したことがあり使い方は理解できていましたが、前回はヤマトシロアリ調査の現場での使用がメインでしたので特に問題点はありませんでした。しかしアメリカカンザイシロアリの現場で調査では、幾つかの改良点があれば更によいのではと感じました。これらは、意見として機材商社さんに提案したいと思います。タームレーダーは使い方を間違わなければ非常に有用な機器ですが、シロアリの生態についての知識や建物の構造についての知識が不足されている方には無用の長物です。シロアリ防除業者の方、でシロアリの生態を熟知されている方が非常に少ないのが実態です。シロアリの生態よりも金儲けの方に興味があるのでしょうね。

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2019年10月 2日 (水)

リスクの高い構造

リスクの高い構造 昨日は、住宅医セミナーで小員の講演を聴講いただいた建築士の先生からの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。リフォーム中の物件でシロアリ被害が確認されたこと、構造的に床下の高さが低いことからシロアリ調査と対策の依頼を受けお伺いした次第です。

現場で被害状況を点検調査した結果、広範囲に被害や蟻道の構築が確認されました。建築士の先生からの報告通り、床下は侵入できる高さがありません。建築士の先生からは、土間コンクリートを打設する予定とのことから、ほぼ転ばし床構造となります。布基礎に土間コンクリート構造は、一見シロアリに対して強いのではないかと思われがちですが実際には違います。土間コンクリートの下の土壌は含水率が向上するため、シロアリが侵入し易い条件となります。布基礎と土間コンクリートの接点部分は一体化されている訳ではないため、それら隙間からシロアリは侵入します。これらを考慮すると、シロアリ対策は必須と判断しました。

土間コンクリートを打設することを想定し、使用する薬剤を選択し処理量を最適化することが重要です。薬剤の大量散布を行なっても、結果的に費用が嵩むばかりで対比用効果としては大きく劣ります。シロアリの侵入を阻止するた、必要な量だけを処理することがシロアリ対策です。住まい手の立場に立ってシロアリ対策が考えることが重要であると私は考えます。

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2019年10月 1日 (火)

2019年10月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイト1910トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、イエシロアリ調査の現場で撮影した1枚です。床束部分に、イエシロアリが構築した蟻道が確認されています。

この床束部分の下に見えるシート状のものは、防湿防蟻シートです。シロアリは、防湿防蟻シートを突き破り侵入しています。防湿防蟻シートについて防蟻試験を実施したことがありますが、侵入防止効果が確認されています。しかし実際の現場では侵入した事例があり、これらは施工上の問題が挙げられます。束石がコンクリートで造られているため、その上に防湿防蟻シートを敷き込み、その上に床束が立てられます。その際、振動等により束石と床束が擦れることで防湿防蟻シートが弱くなるとシロアリはそこから侵入します。

実験室レベルで試験する場合どこまで現場が加味されているは不明ですが、あくまで現場で完璧な施工されることが前提でしょう。しかし実際の現場では、完璧な施工がほぼ無理です。シートを施工する場合、基礎や配管周辺など完全な接着は困難です。シロアリ調査で防湿防蟻シートの現場で床下に潜りますが、シートと基礎が完璧に接着している現場は皆無です。それほど、研究開発と実際の現場では乖離が大きいのです。

よく防蟻材料について試験データが示されていますが、実際の現場を知ってる人間からするとこれほどいい加減なものはありません。試験系を少し変えると、幾らでも効果があるかのようなデータを出すことは容易です。そもそも試験系そのものが実際の現場を想定しているものは殆どないため、自分で試験し評価したことしか小員は信用していません。

自分で試験し評価することで薬剤の特性を掴むことができ、より効果的なシロアリ駆除方法が可能となります。その結果、薬剤使用量を削減でき、安全なシロアリ駆除を提供することができます。詳細は阪神ターマイトラボのホームページからお問い合わせください。

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