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2019年11月30日 (土)

門扉のシロアリ被害

門扉のシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっている設計技術者さんからのご紹介で、滋賀県内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。門扉にシロアリ被害と生息が確認されているとのことから、今後のシロアリ調査及び対策の打ち合わせも兼ねての訪問です。

早速門扉部分の被害状況について調査を実施、その被害の一部が右の写真です。木材表面が僅かに削れたように食害されており、当初は蟻土で覆われていたようです。地面の多くは土間コンクリートが打設されていますので、シロアリの侵入経路は石場の接合となります。僅かな薬剤処理だけで対応可能でしたので、処理させていただきました。

母屋についてはこれまで設計技術者の方がシロアリ調査を実施されており、3年前の点検調査ではシロアリ被害や生息はなかったとのこと。今回一部リフォーム予定なのですが、元々三和土土間だったところを部屋にリフォームしているため、床下の高さが殆どない構造となっています。今回この部分のリフォームを予定しており、シロアリ対策をどうすべきかについて相談を受けました。

お施主さまは軽度ながらも化学物質過敏症があるため、薬剤処理は避けたいとのこと。物理的な対策を考慮し、今後工務店さんと打ち合わせをしながら進めたいと思います。また、母屋の床下点検調査は、リフォーム中のタイミングを見計らって実施する予定です。ちなみにこの物件では、過去にシロアリ防除処理が実施されており、かなり問題があるようですのでまたの機会でご紹介したいと思います。

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2019年11月29日 (金)

屋外の柱

屋外の柱被害部への薬剤注入処理 右の写真は、先日シロアリ対策でお伺いした兵庫県内の現場で撮影した1枚です。この物件は店舗で室内側にもシロアリ被害が確認されていますが、屋外の柱でもシロアリ被害が確認されています。非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査でも、シロアリの活動が確認されています。

建物が比較的古く、シロアリが容易に侵入し易い構造となっています。床下構造は土間コンクリートで、その上に根太を敷き込んだ転ばし床構造です。シロアリは土間コンクリートの接合部などからシロアリが侵入し、木部を食害しています。シロアリは侵入可能な箇所があれば、ベタ基礎構造であろうが、逆ベタ基礎構造であろうが侵入して木材を食害します。コンクリートであればシロアリが侵入しないというのは、人間の勝手な都合です。

この屋外の柱も、屋外のコンクリートの隙間から侵入しています。このような条件は店舗だけでなく、他の構造の建築物でも多く見られます。そのためシロアリが侵入していないか、被害がないかなど注意は払う必要があるのです。そのために必要なのはプロによるシロアリ調査であり、しっかりとした知識と経験を持っていればシロアリが侵入している可能性があるかどうかの判断が可能となります。その上で非破壊シロアリ探知機を活用すれば、より精度の高いシロアリ調査が可能です。シロアリ対策の第一歩は、シロアリ調査が極めて重要なのです。

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2019年11月28日 (木)

2019年度木材保存士登録更新講習受講

2019年度木材保存士登録更新講習 昨日は大阪天満橋にあるエル・おおさか(大阪府立労働センター)で行われた2019年度木材保存士登録更新講習を受講してきました。公益社団法人日本木材保存協会の木材保存士免許取得者が、3年に1度の更新を義務付けられています。木材保存士登録更新するには、講習会を受講するかレポートを提出するかの選択肢があるのですが、レポート提出では無駄に別途費用がかかるため日程調節を行い受講してきました。

本講習は木材保存講座を兼ねているため、木材保存に関する基礎的な内容が中心となっています。研究員時代を含めシロアリ業界に携わって30年以上経過していますので、ほとんどの話しはこれまでのおさらいで知っておくべき基礎知識という内容です。公益社団法人日本しろあり対策協会のしろあり防除施工士の更新講習と異なるのは、加圧注入など表面処理以外の内容となっていますので、家づくりに携わる方については重要な講習内容となっています。

今回も薬剤の評価方法などの紹介も行われましたが、30年前からさほど変わっていません。変わりようがないので、仕方ないところかもしれません。法令に関しては逆に色々と変わっており、きちんと変更点を抑えておかないと間違った説明になることがあるため注意が必要です。

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2019年11月27日 (水)

再侵入はありません

駆除から6年が経過していますが再侵入はありません 昨日はシロアリ定期点検調査のため、京都府内の物件にお伺いしました。この物件は6年前に、いつもお世話になっている建築事務所の先生から紹介いただき、シロアリ対策を実施した物件です。

この物件ではリフォームを実施した際、基礎面に蟻道が確認されたことからシロアリ調査を実施しました。シロアリ調査の結果、基礎面では複数の箇所で蟻道の構築が確認されました。一部では土台にかなりの被害を与えており、活動中のシロアリも確認されました。お施主さまや建築士の先生の意向から、建物全体への薬剤処理は実施せずに部分的なシロアリ駆除処理を実施しました。

シロアリ駆除処理から3年が経過した時点で、シロアリ点検調査を実施していますが、新たなシロアリ被害や侵入は確認されませんでした。その点検調査から3年が経過、本年9月にお施主さまから室内で羽アリを見たとのことから、写真を送付いただきました。写真を確認すると、キイロシロアゲアリの羽アリでした。お施主さまから、折角のタイミングなのでシロアリ点検調査の依頼をいただいた次第です。

床下側からの点検調査の結果、新たなシロアリ被害や侵入は確認されませんでした。床下側にキイロシロアゲアリ生息もなく、羽アリは灯火を求めて家屋内へ侵入したものと考えられました。適切なシロアリ駆除を実施しコロニーを壊滅できれば、シロアリが侵入するリスクは大きく下がります。シロアリ駆除処理だけを実施した物件の多くは、その後のシロアリの侵入はほぼありません。シロアリが再侵入するケースとしては、被害が甚大で敷地内に相当数のコロニーがあるケースや、雨漏れ対策を実施したにもかかわらず雨漏れが改善されないケースなどがあります。これらは事前のシロアリ調査結果から、適切なシロアリ対策を立案することが重要です。現場での被害や生息状況を勘案し、お施主さまのご要望をお聞きした上で対策を考えるのが当社のスタイルです。

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2019年11月26日 (火)

トラップ調査

トラップ調査 昨日は設備管理会社さんからの依頼で、兵庫県内の宿泊・レクレーション施設に害虫管理でお伺いしました。IPM管理手法で、害虫管理を継続的に実施している案件です。

6ヶ月以内ごと、定期に継続的な調査を実施するのがIPM管理手法の第一歩です。この方法の一つに、調査用トラップを用いた生息数調査があります。調査用トラップへの捕獲結果をもとに、発生防止のための必要な措置を講ずることとなっています。当該物件では先週調査用トラップの設置を行い、昨日回収して捕獲状況の確認を行いました。

調査結果ですが、対象となっているゴキブリ類の捕獲は確認されましたでした。環境的観点から、ゴキブリの侵入し難い環境であることが大きな理由です。施設管理の担当者さんには、ゴキブリはどこから侵入するかなどの教育も実施しており、整理整頓清掃清潔の4Sが徹底されていることも大きな要因と考えられました。

IPM管理では方法論が先行される傾向にありますが、基本は如何に効率よく害虫を問題ない範囲にまで抑制することです。それを実施する上で安全で確実に抑制できるよう、化学的防除だけでなく物理的防除を組み合わせてより効果的な防除を行うことが重要です。防除方法ありきで害虫管理するのではなく、調査結果から防除方法を立案するのがプロの仕事ではないでしょうか。これは他の害虫だけでなく、シロアリもIPMによる管理が行われるべきと当社では考えています。

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2019年11月25日 (月)

竣工から10年

天井裏に設置したライトトラップ 昨日は、アフリカヒラタキクイムシ管理で大阪府内のマンションにお伺いしました。この物件は住宅会社さんからの依頼物件で、3年前から対策を実施しています。元々は入居者さまからご相談をいただきましたが、その時点でフローリングが壁の一部を交換したものの発生が終息しない状況でした。

室内での発生箇所については、薬剤による化学的防除と併せ物理的対策を実施し、1度の処理でほぼ発生は終息しました。しかし目に見える場所での発生がなかったからといって、完全に駆除できたと思うことは非常に危険です。重要なのはこの住戸でアフリカヒラタキクイムシが本当に発生しないか否かをモニタリングすることが重要です。

室内以外でアフリカヒラタキクイムシが発生するケースとしては、壁内で使用されている広葉樹系合板などが挙げられます。そのため、壁と空間がつながっている天井裏について、ライトトラップを設置しています。アフリカヒラタキクイムシは正の走光性(光に集まる性質)があるため、紫外線ランプの捕虫紙のついたライトトラップで、容易に捕獲が可能です。壁内等でアフリカヒラタキクイムシが生息していなければ、ライトトラップに捕獲されることはありません。しかし壁内空間等で発生している場合には、ライトトラップの捕虫紙に捕獲されます。

ちなみにこの住戸では、数匹のアフリカヒラタキクイムシが捕獲されました。天井裏からも対策を実施していますが、なかなか完全駆除には至っていないようです。ちなみにこの物件は築10年が経過していますが、まだ発生しています。一部では近親交配が進み数年もすれば発生が収まるだとか、木材中に含まれているでんぷん質が変質し、アフリカヒラタキクイムシが住めなくなると主張される方がおられます。残念ながら答えは現場にあり、10年経過しようが20年経過しようが繁殖可能な条件があれば繁殖します。勝手に生息数が減ることに、あまり期待しない方がよいようです。

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2019年11月24日 (日)

蟻道は1箇所のみ

蟻道は1箇所のみ 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。建築士の先生のお知り合いの方で、シロアリの不安があるとのことからシロアリ調査でお伺いさせていただきました。

床下側から点検調査を実施した結果、ダイニングの基礎面に蟻道の構築が確認されました。侵入しているのは、ヤマトシロアリです。ちなみにシロアリの侵入はこの1箇所だけとなっており、その他の床下ではシロアリの侵入や被害は確認されていません。ちなみに蟻道の立ち上がっている床組周辺ですが、被害はまだ広がってはいません。

このようケースで、一般的なシロアリ防除業者は床下全面への薬剤処理を勧めます。それが一般的なシロアリ防除であり、協会の仕様書に準じて処理しますということになります。しかしこれは施工するシロアリ防除業者側の都合であり、シロアリの生態を考慮してのシロアリ対策ではありません。今回侵入しているシロアリはヤマトシロアリですので、比較的小さなコロニーを形成します。小規模コロニーですので、大量の薬剤は必要ありません。コップ1杯の薬剤があれば、十分コロニーの駆除は可能です。その他の場所では侵入する形跡はありませんので、薬剤処理の必要はないと判断しました。これはこれまで実施してきた実績によるもので、軽微な被害事例で適切なシロアリ駆除ができればその後シロアリが侵入することはほぼありません。

薬剤処理をしないと不安という方がおられるかもしれませんが、定期的なシロアリ調査を実施すれば問題ありません。早期発見は人間の健康診断と同じで、家屋も早期発見すればよいのです。高額な薬剤全面処理とは比較にならないほどの金額でシロアリ駆除はできますし、定期的なシロアリ調査も少額です。家屋のメンテナンスはもっと必要なところへ投資すべきです。

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2019年11月23日 (土)

予防接種

かかりつけ医院での予防接種 午前中の現場が終わり何とか昼前に、かかりつけの医院であるふなもとクリニック(西宮市甲子園浦風町)に飛び込みインフルエンザの予防接種をしてきました。インフルエンザの予防接種は、かなり以前から毎年接種しています。

一昨年、インフルエンザに罹患した際には、比較的軽い症状で済みましたがが、昨年罹患した際には1週間近く発熱が続き、現場で這いながらのなんとか仕事をこなしました。本来であればきちんと休むべきところですが、日程調整できない現場がたまたま重なってしまったことが原因です。予防接種にある程度効果があるのは実感していますが、やはり休養することも必須なようです。

家屋について予防ということで薬剤処理を勧めることが一般的となっていますが、当社ではお薦めしていません。薬剤処理のリスクとしては、高濃度の殺虫剤を大量散布するためお住まい方への薬剤曝露リスクが挙げられることが一番の理由です。近年のベタ基礎構造の住宅であれば、シロアリ侵入リスクは比較的低くなっています。それなのに高額な薬剤処理は、対費用効果としてはいかがなものでしょうか。高額なシロアリ予防処理に費用をかけるのであれば、生物劣化の大きな要因である雨漏れ対策としての屋根や外壁にお金をかけるべきと考えます。シロアリについては、定期的なシロアリ調査を実施し、早期発見に努めればよいのです。シロアリ調査であれば高額な費用は必要でなく、対費用効果の高いシロアリ対策となっています。シロアリ調査の主として床下側からの点検調査となっていますが、配管からの水漏れや壁内を通ってきた雨漏れなども点検調査しますので、家屋の健康診断と思っていただいて結構です。薬剤を撒くことだけが、安心ではないのです。

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2019年11月22日 (金)

ウッドデッキ被害部

ウッドデッキ被害部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっている建築士事務所さんからの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ駆除でお伺いしました。シロアリ被害はウッドデッキや門扉で確認されており、先日シロアリ調査を実施しています。シロアリ調査時に職蟻を採取、同定した結果ヤマトシロアリであることを確認しています。

建物はベタ基礎で前回のシロアリ調査の際、非破壊シロアリ探知機を用いた点検調査でシロアリが侵入していないことを確認しています。そのためシロアリ対策としては、ウッドデッキ等の駆除処理を行いました。シロアリの侵入生息部に対し、薬剤注入処理を行いました。必要最小限の薬剤量で処理するため、使用する薬剤の種類や濃度を最適化しています。

今回の事例では多くの箇所でシロアリが侵入していますが、構造的な問題が要因の一つです。ウッドデッキの束柱が地中に突き刺さっていたりなど、やってはいけない構造にしていることが問題です。シロアリ対策は薬剤と思っておられる方が多いようですが、構造も非常に重要です。但し忘れていけないのは、構造だけではシロアリ対策にならないことを理解しておくことも重要なのです。

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2019年11月21日 (木)

厄介な床下

厄介な床下で確認されたシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ調査のため監督さんと同行しました。洗面でシロアリ被害が確認されたことから、シロアリ調査でお伺いした次第です。

床下側からの点検調査を実施した結果、浴室側基礎面や土台に蟻道の構築が確認されました。被害状況から浴室側からの侵入も考えられました。その他の部屋でも蟻道の構築がされましたが、この物件では根本的な欠陥が確認されました。それが右の写真で、蟻道の構築が被害が確認されています。ハウスビルダーさんにお願いして床下点検口を新設して貰い、そこから写真撮影を行いました。

ちなみにこの場所は玄関から延びる廊下ですが、問題はそのスペースで床下の高さも幅も結構狭くなっています。中に入って作業しようとすると、今回新設した床下点検口では狭く廊下の撤去も考慮する必要があります。しかも問題点は他にもあり、このゾーンには床下換気口はありません。シロアリにとっては好条件が揃った箇所となっています。設計者が何故このような構造にしたのかはわかりませんが、シロアリ対策にとって重要な要素として構造が挙げられます。シロアリが絶対に侵入できない構造にすることが困難ですが、侵入し難い構造にすることは可能です。それと同じくらい重要なのは、点検調査できる構造であることを覚えておいていただくと幸いです。

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2019年11月20日 (水)

厄介な構造

厄介な構造が招いたシロアリ被害 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の店舗にシロアリ対策でお伺いしました。この物件では、これまでに2度ほどシロアリ駆除処理を実施しています。この物件は店舗で元々あった店舗をリフォームしており、最初のシロアリ被害が確認されたのはリフォーム後数年のことです。それから4年後には初回のシロアリ被害箇所と異なる場所で確認されました。今回の被害は過去2回と全く違った箇所で確認されました。

この物件の最大の問題点は、元々あった店舗の上に床が組まれています。元々の店舗は土間コンクリートが打設され、一部では土間コンクリートにクッションフロアが貼り付けられています。そのため、床下空間は数センチメートル程度となっています。リフォーム工事当時の写真を探して貰い確認したところ、元々の土間コンクリートにはクラックが確認されており、シロアリが侵入し易い環境にあると判断されました。

ちなみにリフォーム工事の際には、シロアリ対策は全く実施されていないとのことです。そのため複数の箇所でシロアリが侵入し被害を与えた結果、色々な箇所でシロアリ被害が確認されたものと考えられました。これまではシロアリ被害が確認された段階で、非破壊シロアリ探知機を用いたシロアリ調査を実施、部分的なシロアリ駆除処理を行ってきています。今回はお施主さまの希望もあり、抜本的なシロアリ対策を行うこととなりました。

構造的に現在の床を撤去することは困難であることから、幾つか工夫をして処理を行いました。構造的に今後予防処理がし難い構造ですので、その辺りも工夫すべくハウスビルダーさんにはご協力をいただきました。最初にご相談をいただいていれば、幾らでも構造的対策を含め色々な工夫ができただけに残念でなりません。

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2019年11月19日 (火)

動きは鈍くなってきていますが

蟻道内で確認されたシロアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、リフォーム中の物件にお伺いしました。先日シロアリ調査を実施した大阪府内の物件で、シロアリ駆除及び対策を実施するタイミングで呼ばれた次第です。

この物件ではシロアリ調査の段階で、基礎面に蟻道の構築が確認されました。ちなみにこの物件では3年間に浴室リフォームを実施しており、在来構造の浴室を撤去しユニットバスが設置されました。監督さんに当時の話を聞き取り調査したところ、既存浴室撤去時にシロアリ被害らしきものは確認されていたとのことです。

これは浴室撤去前にはシロアリが生息していたものの、浴室撤去作業による振動などでシロアリは地中へ逃亡します。その後、ユニットバス化のため土間コンクリートが打設され、侵入経路を遮断されたシロアリは他のルートを求め家屋へ再侵入する場合があります。今回がそのケースと考えられ、蟻道が確認されたのは浴室に隣接する洗面で、構築途中の蟻道も確認されました。

シロアリ駆除としては土台の一部に侵入している可能性があったことから、必要最小限の穿孔を行い薬剤注入処理を行いました。すると蟻道の一部が壊れ内部が見える状態となり、内部では活動中のヤマトシロアリが確認されました。立冬を過ぎて動きは鈍くなってきていますが、まだまだシロアリは活動しています。気温が下がってきたのでシロアリは冬眠するのではと考えられる方もおられるようですが、シロアリは真冬でも暖かい場所で活動します。近年の高気密高断熱住宅になればなるほど、シロアリも住みやすいことを覚えておいていただけましたら幸いです。

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2019年11月18日 (月)

水道料金が倍に

配管からの水漏れは確認されません 先日、いつもお世話になっている建築士の先生から、先日シロアリ駆除処理を実施した物件で、水道料金が前月の倍になっていることから、床下で何か変化はなかったかとお問い合わせをいただきました。

この物件では7月にシロアリ調査を実施し、先月の下旬にシロアリ駆除処理及び対策を実施しています。その際床下の湿気は気になったものの、配管からの水漏れに起因したものではなく、通気性とその土地が持つ湿気によるものでした。その後、配管業者さんの調査によって庭の散水栓が原因であることが判明しました。

床下の狭い空間でシロアリ調査等を行うと、体と配管と接触し配管を痛めてしまう場合があることから、点検調査の際には最新の注意を払います。それでも万が一の事故に備え、第三者賠償責任保険(作業対象物損壊担保特約付)に入っていますの、安心した工事の提供が可能です。

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2019年11月17日 (日)

侵入しやすい箇所があったものの侵入していませんでした

侵入しやすい箇所があったものの侵入していませんでした 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、シロアリ調査のため兵庫県内の物件に現場監督さんと同行しました。リフォームを予定している物件で、実施前にシロアリ対策が必要か否かを調べるため、シロアリ調査を実施することとなりました。

床下側からの点検調査を実施した結果、現時点でシロアリ被害は確認されず、シロアリの侵入や生息は確認されませんでした。新築時に薬剤処理をして以降20年以上経過していますが、シロアリは侵入していません。これは、元々シロアリが生息していないところに家を建てただけにしか過ぎないのです。間違えてはいけないのが、後からシロアリが来るのではなく元々シロアリが生息しているのがほとんどです。健康な土壌であればシロアリは地中に生息しているのが一般的で、シロアリが生息しているところに家を建てるので侵入するリスクは高いのです。

地中にシロアリが生息しているからといって、必ず家屋内へ侵入するとは限りません。床下が湿気ているなど関係なく、シロアリが餌を求めて侵入するか否かです。地中に餌が沢山あると、わざわざ家屋内へ侵入する必要はないのです。ちなみにこの物件では写真のようにシロアリが侵入しやすい箇所もあったのですが、結果的に侵入していません。この物件ではシロアリの侵入するリスクが低いので、薬剤処理の必要はなく定期的なシロアリ調査で対応可能と判断させていただきました。

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2019年11月16日 (土)

巣系は地中に

地中の巣系を意識した処理昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の物件にシロアリ対策でお伺いさせていただきました。この物件では、ハウスビルダーさんから初夏にシロアリ調査依頼をいただき、点検調査を行なっています。

シロアリ調査を実施するに至った経緯ですが、建物に隣接するウッドデッキにシロアリ被害が確認されたことが理由です。シロアリ被害自体はかなり以前から確認されていたようですが、ある日お施主さまが活動中のシロアリが確認されたことから、熱湯をかけて駆除しようとされたそうです。しかしシロアリは駆除できず、まだ活動していたとのことから、市販されているシロアリ薬剤を撒かれたそうです。しかしこれも効果不十分で、依然としてシロアリが活動していることから、ハウスビルダーさんに相談されたことがシロアリ調査及び対策を実施することとなった次第です。

シロアリ調査結果から、被害はウッドデッキだけで家屋には到達していませんでした。シロアリは地中に生息し、床組に蟻道を構築してウッドデッキに到達しています。このようなケースでは、被害部に薬剤処理するとともに地中の巣系を意識した処理が必須です。どの薬剤を使うかだけでなく、処理濃度や処理方法も最適化しないと地中の巣系の駆除は困難ですので、ご注意ください。

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2019年11月15日 (金)

粘着ローラーによる採取

Sampling10昨日は継続的にIPMによる害虫管理を行なっている兵庫県内の宿泊・レクレーション施設にお伺いしました。IPMによる管理では6ヶ月以内ごとに1回、定期に統一的に調査を実施し当該調査の結果に基づき、発生を防止するため必要な措置を講ずること、発生のし易い場所では2ヶ月に1回、その生息状況等を調査し、必要に応じて発生を防止するための措置を講ずることとなっています。当該施設での対象とする害虫はゴキブリとなっていますが、ダニについてもクライアントの要望から実施しています。

ダニ対策イコール薬剤処理ではなく、基本的にはまず生息調査を実施することが先決です。ダニの生息調査を行う場合、調査用集塵袋を電気掃除機に取り付けて採塵し、その塵中のダニを調べることが基本的な方法です。しかしこの方法では労力と時間を要し費用も高額となることから、粘着式クリーナーで採取し、顕微鏡による調査を採用しています。

この調査方法では、採取されるダニの種類によって確認できる種類が限定的です。一般的に採取されるヒョウヒダニ類やコナダニ類は、顕微鏡では体が小さくて透明ですので見にくくなっています。しかし対応する種類である刺咬性のダニは、体が大きいため実体顕微鏡クラスで確認することが可能です。今回の調査結果ですが、調査箇所でいずれも刺咬性のダニ類の捕獲は確認されませんでした。IPM害虫管理では、捕獲が確認されれば薬剤処理等の対処が必要ですが、捕獲されない場合には薬剤処理の必要がないことから、今回は薬剤未処置とさせていただきました。害虫が生息していないのに薬剤を撒くのは業者の都合で、利益優先主義なのでご注意ください。

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2019年11月14日 (木)

市販薬剤では駆除できないようです

毒餌剤に見向きもしないトビイロシワアリ 右の写真は、いつもお世話になっている住宅管理会社さんから送付いただいたクロアリです。発生したのはマンションの一室で、点検調査を実施する前にとりあえず捕獲したとのことから同定依頼をいただいた次第です。

このクロアリを同定した結果、フタフシアリ亜科に属するトビイロシワアリです。このクロアリは雑食性で、蜜などの糖類以外にタンパク質も好んで食べます。厄介なのが、種子も好んで集めることから雑食性が特に強い種類です。多雌性かつ多巣性で、巣は数万~数十万の大規模なコロニーを形成します。一般的には地中へ営巣する種類で、屋外では一般的にみられるクロアリです。室内への侵入報告事例は比較的少ない種類ですが、雑食性のため室内へ侵入しない訳ではありません。

住宅管理会社さんの話では、市販のクロアリ用毒餌剤を設置してみたものの全く見向きもしないかったとのことです。市販のクロアリ用毒餌剤には誘引剤として多くは糖類が用いられていますが、室内には誘引剤よりも誘引される餌があったものと考えられます。現地の点検調査は実施していませんが、特に4S(整理、整頓、清掃、清潔)が行き届いていないと毒餌剤は食べません。毒餌剤を効果的に使うためには、4Sが非常に重要なのです。

薬剤処理により駆除処理を提案予定ですが、オーナーさまはあまり乗り気ではないとのこと。オーナーさまと入居者さまの間での話し合いで最終的には決まるものと思いますが、依頼をいただくことがあれば、英知を絞り対応したいと思います。

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2019年11月13日 (水)

四面楚歌な床下

四面楚歌な床下 昨日はいつもお世話になっている建築事務所さんから依頼で、シロアリ調査のため大阪府内の物件にお伺いしました。洗面のスペースで、シロアリの生息と被害が確認されたとのことです。

現場で仮に設置されていたフローリングを剥がして点検調査調査した様子が、右の写真です。床組に被害が確認されていますが、この時点でシロアリの姿は確認されていません。被害部を最初にめくった際にはシロアリの姿は見えますが、それと同時にシロアリは巣に戻る行動をします。これで、シロアリがいなくなったと思うのは間違いです。再びこの場所が安全であると判断された場合には、戻ってきてさらに食害するのです。ある種の理由でシロアリが戻れない状態となった場合、当該箇所と異なる箇所へ侵入し、被害を与えるため注意が必要です。

このケースでは、巣系を意識したシロアリ駆除が必須です。きちんと巣系の駆除ができていないと再発するケースがあるため、注意が必要です。事前のシロアリ調査で侵入経路と生息範囲を特定した上で、適切な薬剤を選択して処理が必要です。薬剤の大量散布で必ずシロアリ駆除ができる訳ではないのでご注意ください。

ちなみに当該箇所は四方が基礎の囲まれており、空気の流れはありません。しかも浴室側からの漏水があるため、シロアリにとって好都合な環境にあります。床下の高さは人が入ることのできない高さで、四面楚歌な床下といっても過言ではありません。シロアリ駆除の厄介な物件ですが、工夫して対応したいと思います。

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2019年11月12日 (火)

シロアリ調査は精査が必須

シロアリ調査は精査が必須 昨日はいつもお世話になっている設計事務所さんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ調査でお伺いしました。廊下がブカブカするという建築士の先生の知人の方のお宅でのシロアリ調査です。

床下側から点検調査した結果、廊下のブカブカした原因は腐れやシロアリではなく、合板の劣化でした。合板は接着剤が使われていますが、この接着剤が劣化すると強度が低下してブカブカと感じます。そろそろリフォームを考えても良い時期になっているのではと回答させていただきました。

シロアリ調査を無料で行うことが一般的ですが、きちんとしたシロアリ防除業者であれば調査結果を元に、問題なければ問題ないので何もしなくてよいと回答します。但し、これではシロアリ防除業者は赤字以外に何者でもなく、交通費や人件費などの経費がかかるだけとなります。そのため多くのシロアリ防除業者ではシロアリ予防処理を勧め、シロアリ調査の費用もそこで回収します。その際、問題ないですがと前置きして処理を勧める場合はまだ正直でマシですが、色々と理由をつけて処理を勧めることも多く行われています。嘘をついている訳ではないと思いますが、これまでの経験から問題ない床下なのに、何かと理由をつけてシロアリ工事をさせることが多いのが業界の実態です。

しかし当社ではシロアリ調査の費用とシロアリ対策の費用を分けており、シロアリ調査で何も問題なければ薬剤は撒きません。それだけにシロアリ調査は責任を持って、きちんと精査します。床下側から点検調査できない箇所については、非破壊シロアリ探知機を用いて点検調査を行います。有料でいただいている以上、納得いただけるシロアリ調査を行うのが当社の方針です。

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2019年11月11日 (月)

大顎同定

Reti027 右の写真は、先日いつもお世話になっているハウスビルダーさんから送付いただいたシロアリの死骸から採取した大顎です。イエシロアリの生息も確認されている地域で、兵蟻が確認できなかったことから職蟻をウッドデッキから採取して送付いただいた次第です。

シロアリの職蟻から種類を同定する際、大顎の形状を確認することが重要です。イエシロアリは左大顎の第1縁歯は端歯より小さく斜め前方向へ突出するのに対し、ヤマトシロアリは第1縁歯と第2縁歯は同じ形で同方向に突出します。右の写真を見てわかるとおり、左大顎は第2縁歯の形状からヤマトシロアリと判断されます。

ちなみにこの物件はパッシブソーラーシステム構造の一つであるOMソーラーシステム構造で、シロアリ被害は隣接するウッドデッキで確認されているとのことでした。幸いにも被害の主はヤマトシロアリですので、シロアリ調査により侵入経路と被害範囲を把握の上、適切なシロアリ駆除処理で十分対応可能です。

シロアリ防除業者の中には、職蟻から種類を同定できない方がおられるそうです。このような業者はまともなシロアリ駆除処理はできず、薬剤を大量に撒くことしかできないようですので、ご注意ください。

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2019年11月10日 (日)

配管の経路

お薦めできない配管経路 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内の新築中の現場にお伺いしました。先週、床組材料を先行して薬剤処理を実施しており、昨日床組と壁の貼り付けが完了したことから残りの処理のためにお伺いした次第です。

いつもは小員が推奨する薬剤で処理を行うのですが、今回は設計事務所さんの指定です。処理をしていて気付いたのは配管の経路で、ベタ基礎を貫通しています。このハウスビルダーさんでは自社でも設計しており、通常は基礎立ち上がりを横に抜いた形となっています。これはベタ基礎床面から配管を立ち上がっている事例で、配管に巻いてある断熱材に被害を与えながら侵入している事例を小員は多く見ており、その事例を紹介して以降このハウスビルダーさんでは床面から立ち上げることを実施していません。

どうやらこの仕様は設計事務所さんの設計によるもので、まだシロアリ被害の経験がないのでしょう。配管のメンテナンスという観点から見ても、ベタ基礎の下を通すというのはあまりお薦めできません。設計事務所さんと直接話しができる立場でないだけに残念で仕方ありません。

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2019年11月 9日 (土)

点検口を新設が必須

部分的にしか確認できませんでした 昨日はいつもお世話になっている建築設計事務所さんからの依頼で、兵庫県内の物件にお伺いしました。1階天井裏で小動物らしき物音がするとのことから、お伺いした次第です。

お施主さまから聞き取り調査を行った後、天井付近に設置された点検口から調査を行いました。それが右の写真で、写真右側にあるコンクリート梁があるため、物音が確認された天井を調査することはできませんでした。ちなみに目視可能な天井裏では、足跡や糞など生息形跡のヒントとなるものは得られませんでした。

屋外側から侵入経路について調査を行いましたが、明確な侵入経路は確認されず、周囲に糞などのヒントもありません。やはり物音の確認された箇所に点検口を設置した上で再調査する必要があると判断し、建築士の先生に工事依頼を行いました。

ちなみにこの物件は鉄筋コンクリート構造ですが、物音が確認された箇所は木造で増設された箇所です。図面を見ても侵入経路のヒントは見当たりませんでしたので、新設点検口からの再調査が個人的には興味のあるところです。さて侵入している生物は何なのでしょうか。

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2019年11月 8日 (金)

まだまだ活動中

まだまだ活動中のシロアリ 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にシロアリ駆除及び侵入防止対策でお伺いしました。和室にシロアリ被害が確認された物件で、数か月前にシロアリ調査を実施しています。順番に対応している関係で、シロアリ対策までお待ちいただいた次第です。

シロアリ駆除処理のため、床下側から薬剤注入処理を行いました。被害部からは活動中のヤマトシロアリの流出が確認されました。それが右の写真で写っているのは、ニンフで来春には羽アリになるシロアリです。お施主さまにこれまで羽アリの発生があったかどうか確認したところ、見たことはないとのことでした。これは未だコロニーが成熟していないか、或いは床下で羽アリが発生しているものの気付いていないものと考えられましたが、被害の状況から既に数年前から羽アリが発生していたものと考えられました。

シロアリが生息していると、必ず羽アリが発生する訳ではありません。それだけに早期発見のためのシロアリ調査が重要ですが、単に床下を調査すればよいというものではありません。シロアリの生態を考慮して調査することが必須です。冬の始まりを示す二十四節季の一つである当時ですが、シロアリはまだまだ活動中です。寒くなればシロアリは活動しないというのも、間違ったシロアリの生態ですのでご注意ください。

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2019年11月 7日 (木)

徘徊するサクラアリ

侵入部薬剤注入処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、大阪府内の物件にクロアリ駆除でお伺いしました。先日、室内でクロアリが徘徊するとのことから点検調査を実施しており、徘徊種を特定しサクラアリであることが判明しています。ちなみに先日羽アリも確認されたとのことです。市販のクロアリ用毒餌剤を設置したものの、全く喫食はなく効果が得られなかったことから、駆除処理の依頼をいただいた次第です。

サクラアリは石の下など地中に営巣する種として知られていますが、朽木にも営巣します。家屋内では床下土壌中に営巣するケースもありますが、木材の腐朽した箇所にも営巣が可能です。処理としては、サクラアリの活動箇所を中心に実施しました。ポイントは使用する薬剤とその処理濃度及び処理量です。これを間違えると、巣まで抑えることは困難です。社会性昆虫は、見えている昆虫を駆除してもあまり意味がなく、コロニーを駆除する処理が必須です。

市販されている薬剤で駆除できるケースもありますが、処理を間違えるとかえって生息範囲を広げる場合があります。市販薬剤を使用する場合、これらリスクがあることを承知のうえで対処ください。ちなみに生息範囲が広がった場合、駆除施工費用は標準よりも上がることをご承知おきください。

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2019年11月 6日 (水)

乾燥した床下

布基礎コーナー部分に構築された蟻道 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、リフォーム中の大阪府内の物件にシロアリ調査のためお伺いさせていただきました。お施主さまは、リフォーム工事に併せてシロアリ対策をご希望されているとのこと。ハウスビルダーさんは、何も問題がなければ薬剤処理は避けたいとの意向からシロアリ調査を実施しましょうということとなった次第です。

リフォーム工事により床組が撤去されたダイニングでは、床下は非常に乾燥状態にありシロアリ被害等は確認されませんでした。リフォーム工事未実施部分についてシロアリ調査を実施した結果、洗面床下で蟻道の構築及びシロアリの活動が確認されました。

当該物件では、数年前に在来構造の浴室を撤去、ユニットバスへの入れ替え工事を実施したとのことです。その際、腐朽被害が確認されたとのことですが、どうやらシロアリが侵入していた模様です。既存浴室を撤去した際、残されていた木部にはホウ酸を処理されたとのことですが、残念ながらホウ酸自体にシロアリのコロニーを駆除する能力はありません。木材を齧りにきたシロアリは駆除できますが、シロアリの集団を駆除する能力はないのです。

地中に生息していたシロアリはリフォーム工事終了後に新たなルートで侵入したというのが、今回の事例に該当します。床下が非常に乾燥状態にあるのでシロアリは侵入していないと考えられていたハウスビルダーさんは、非常にショックだったようです。乾燥はシロアリ対策にならない典型的な事例で、蟻道を構築することでシロアリは乾燥に対応するのです。いずれにしても乾燥しているからといって過信せず、シロアリ調査を行うことが重要なのです。

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2019年11月 5日 (火)

構造的欠陥

構造的欠陥が見られた床下 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、京都府内の物件にお伺いしました。この物件は古民家で甚大なシロアリ被害が確認されており、シロアリ調査を実施、穿孔してシロアリ駆除処理を実施しています。

シロアリ駆除処理では、市販の殺虫スプレーが使用されたことにより駆除処理の手間取りました。再処理後にはまだシロアリが徘徊すると連絡をいただきましたが、徘徊していたのが兵蟻であり駆除完了の途中段階であることをご説明させていただきましたが、かなり不安だったようです。これに関しては、もっときちんと説明できるようなならなければいけない反省点ですね。

今回は、離れの処理でお伺いさせていただきました。この離れも問題点が多く、床下の高さが低く、床下へ侵入しての点検調査はできません。その上、床下点検口が設置されていなかったことから、今回新設いただきました。狭い面積の離れですが、基礎の配置から更に床下点検口を追加しなければならない状態でした。

床下点検口から目視可能な範囲で点検調査を行った様子が、右の写真です。最悪なことに土台と地面が設置した状態にあり、これでは容易にシロアリの侵入が可能な状態にありました。なんとか処理は行いましたが、お施主さまにはシロアリの侵入し易い構造なので、将来的には構造を変更することを検討いただくようお願いをしました。構造はシロアリ対策で最も重要な要因であり、家づくりでは構造次第で限りなくシロアリの侵入を抑制することが可能です。だからといって全く侵入しない訳ではなく、点検調査と薬剤処理を組み合わせることが重要だと当社では考えています。

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2019年11月 4日 (月)

監視ステーション定期点検調査

監視ステーション定期点検調査 昨日は継続的にシロアリ対策を実施している、兵庫県内のマンションにお伺いしました。この物件では植え込み部分にシロアリの生息が確認されており、過去に外壁に蟻道を立ち上げ、掃き出し窓に到達しかけたことがあります。そのためシロアリ対策として、目視による点検調査に加えてシロアリ監視ステーションを設置し定期点検調査を行っています。

今回の点検調査では目視調査で建物へのシロアリの侵入は確認されず、シロアリ監視ステーションへのシロアリの侵入も確認されませんでした。その他の調査では、敷地内にある植木の支柱部分にヤマトシロアリの生息は確認されましたが、建物から離れた位置にあることから特に対策は取りませんでした。

シロアリは健康な土地であれば、地中に生息し活動しています。自然界でのシロアリは枯死した木を食べることで、その木が分解されたやがて土に返ります。シロアリは家屋へ侵入すれば害虫となりますが、自然界では分解者としての役割を持つ益虫です。だから庭に生息しているシロアリは駆除するのではなく、上手く共生することが重要です。そのため当社では、必要なシロアリ駆除は行いますが、不必要なシロアリ駆除は行いません。シロアリ駆除は必要なのか不必要なのかは、シロアリ調査を実施した上で判断します。詳細やお問い合わせは阪神ターマイトラボのホームページからお願いいたします。

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2019年11月 3日 (日)

新築時防腐防蟻処理

新築時防腐防蟻処理 昨日はいつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼で、兵庫県内で新築中の物件にお伺いしました。新築時の防腐防蟻処理で、お伺いした次第です。

ハウスビルダーさんとの打ち合わせで土台や大引などの主要な床組、通し柱などの構造材は先に木部処理剤で処理することとなりました。このような処理はよく行われていますが、実際には床組が組み上がった段階で、ホゾなどの交差部にも再度処理を行います。

これだけ丁寧に処理を行ったからと言って、シロアリが侵入しない訳ではありません。使用する薬剤によっては効果が発揮され駆除することで侵入を防止します。しかし忌避剤や食毒剤だと処理部分を避けたり、迂回する、蟻道により接触しないようにするなどシロアリは工夫を行い、未処理の木部へ到達して被害を与えます。今回の物件では建築士の先生の指定された薬剤を用いましたが、忌避剤や食毒剤でなかったのできちんと効果を示してくれるものと思います。

但し、基礎構造さえしっかりしていればシロアリが侵入することはほぼ無く、個人的には設計段階できちんと打ち合わせできていれば薬剤処理の必要はありません。しかし建築基準法からはほぼ必要なのがネックです。薬剤処理するにしてもシロアリの生態を考慮すれば部分的な処理で十分対応可能ですし、薬剤処理しなくても定期的にシロアリ調査を実施すれば問題ないのです。この辺りがお施主さまのニーズやハウスビルダーさんのコンセプトと、法律的観点にズレが生じているものと考えます。安全で安心な家を造りたい側の意思を、国にもう少し考慮して貰えばと思うのは私だけでしょうか。

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2019年11月 2日 (土)

研究会講演聴講

日本木材学会生物劣化研究会2019年秋季研究会 昨日は、京都大学生存圏研究所内木質ホールで開催された日本木材学会生物劣化研究会2019年秋季研究会の講演を聴講しました。主題は『アジア地域のシロアリ事情を理解する』で、Prof. Sulaeman Yusuf (Indonesian Institute of Sciences)、竹松葉子教授(山口大学大学院)、大嶽穣治氏(バイエルクロップサイエンス日本株式会社)の方々が講演されました。

特に興味深かったのが、Prof. Sulaeman Yusuf 氏による東南アジア地域でのシロアリ分布と対策に対する講演で、日本とは異なる家屋事情でどのようにシロアリ調査を行い、どのような薬剤や処理方法で実施するのか非常に興味がありました。全編英語での講演でしたが、非常に参考となりました。

その他の講演も非常に有用で、とても参考となりました。研究関連の方や薬剤メーカーさんの聴講された方が殆どで、シロアリ防除業者の参加は小員だけでしたが色々な方々と意見交換ができて非常に有意義でした。

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2019年11月 1日 (金)

2019年11月度ウェブサイト更新

阪神ターマイトラボウェブサイト1911トップページ画像 今月も阪神ターマイトラボのウェブサイトを更新しました。今回のトップページ画像は、リフォームのため浴室壁面解体中の物件で撮影した1枚です。壁面ではヤマトシロアリによる被害が天井付近にまで広がっています。

この物件では一昨年、昨年と2年続けてヤマトシロアリの有翅虫(羽アリ)の発生が確認されています。シロアリ調査でお伺いした際にこの物件の構造を確認した結果、ベタ基礎ですが浴室は在来構造で、建物自体はパッシブソーラーシステム構造でした。パッシブソーラーシステム構造は床下の空気を室内へ取り込むシステムであることから、床下への薬剤処理は厳禁です。どんなに安全性が高いとされている薬剤を用いても、蒸気圧の数字がある以上室内への流入は避けることはできません。

安全性の高い薬剤は数多くありますが、安全な薬剤はありません。無機物を含めて化学物質である以上、必ず毒性を有しています。急性毒性試験などで毒性の数値は得られますが、長期にわたって極めて微量な量を曝露した際の影響は、未だ分からないのです。シックハウスや化学物質過敏症は、極めて微量な量の化学物質を取り込むことで発症されると言われています。小員もあるアロマでアナフィラキシー症状が出たことがあります。全ての化学物質には毒性が必ずあり、曝露量によって毒性評価されるということが重要であることを理解した上でシロアリ対策にあたる必要があります。

この物件では隣接する洗面の床下は、転ばし床構造でした。そのため浴室側の薬剤処理を行った際に床面のチャンバー部分から薬剤の流出がないかどうか確認を行いました。安易に薬剤を大量に使用して浴室壁面に薬剤処理される業者もいますが、建物構造を考慮し薬剤の特性を理解して使用すれば、薬剤大量散布の必要はありません。安全性を確保するためには薬剤の安全性も重要ですが、投下量を抑えることも重要です。当社では安全性に最大限の配慮をしながら、確実にシロアリ駆除ができるよう創意工夫を行なっています。詳細は阪神ターマイトラボのホームページをご参考いただけましたら幸いです。

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