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2019年11月14日 (木)

市販薬剤では駆除できないようです

毒餌剤に見向きもしないトビイロシワアリ 右の写真は、いつもお世話になっている住宅管理会社さんから送付いただいたクロアリです。発生したのはマンションの一室で、点検調査を実施する前にとりあえず捕獲したとのことから同定依頼をいただいた次第です。

このクロアリを同定した結果、フタフシアリ亜科に属するトビイロシワアリです。このクロアリは雑食性で、蜜などの糖類以外にタンパク質も好んで食べます。厄介なのが、種子も好んで集めることから雑食性が特に強い種類です。多雌性かつ多巣性で、巣は数万~数十万の大規模なコロニーを形成します。一般的には地中へ営巣する種類で、屋外では一般的にみられるクロアリです。室内への侵入報告事例は比較的少ない種類ですが、雑食性のため室内へ侵入しない訳ではありません。

住宅管理会社さんの話では、市販のクロアリ用毒餌剤を設置してみたものの全く見向きもしないかったとのことです。市販のクロアリ用毒餌剤には誘引剤として多くは糖類が用いられていますが、室内には誘引剤よりも誘引される餌があったものと考えられます。現地の点検調査は実施していませんが、特に4S(整理、整頓、清掃、清潔)が行き届いていないと毒餌剤は食べません。毒餌剤を効果的に使うためには、4Sが非常に重要なのです。

薬剤処理により駆除処理を提案予定ですが、オーナーさまはあまり乗り気ではないとのこと。オーナーさまと入居者さまの間での話し合いで最終的には決まるものと思いますが、依頼をいただくことがあれば、英知を絞り対応したいと思います。

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