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2019年11月25日 (月)

竣工から10年

天井裏に設置したライトトラップ 昨日は、アフリカヒラタキクイムシ管理で大阪府内のマンションにお伺いしました。この物件は住宅会社さんからの依頼物件で、3年前から対策を実施しています。元々は入居者さまからご相談をいただきましたが、その時点でフローリングが壁の一部を交換したものの発生が終息しない状況でした。

室内での発生箇所については、薬剤による化学的防除と併せ物理的対策を実施し、1度の処理でほぼ発生は終息しました。しかし目に見える場所での発生がなかったからといって、完全に駆除できたと思うことは非常に危険です。重要なのはこの住戸でアフリカヒラタキクイムシが本当に発生しないか否かをモニタリングすることが重要です。

室内以外でアフリカヒラタキクイムシが発生するケースとしては、壁内で使用されている広葉樹系合板などが挙げられます。そのため、壁と空間がつながっている天井裏について、ライトトラップを設置しています。アフリカヒラタキクイムシは正の走光性(光に集まる性質)があるため、紫外線ランプの捕虫紙のついたライトトラップで、容易に捕獲が可能です。壁内等でアフリカヒラタキクイムシが生息していなければ、ライトトラップに捕獲されることはありません。しかし壁内空間等で発生している場合には、ライトトラップの捕虫紙に捕獲されます。

ちなみにこの住戸では、数匹のアフリカヒラタキクイムシが捕獲されました。天井裏からも対策を実施していますが、なかなか完全駆除には至っていないようです。ちなみにこの物件は築10年が経過していますが、まだ発生しています。一部では近親交配が進み数年もすれば発生が収まるだとか、木材中に含まれているでんぷん質が変質し、アフリカヒラタキクイムシが住めなくなると主張される方がおられます。残念ながら答えは現場にあり、10年経過しようが20年経過しようが繁殖可能な条件があれば繁殖します。勝手に生息数が減ることに、あまり期待しない方がよいようです。

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