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2019年11月15日 (金)

粘着ローラーによる採取

Sampling10昨日は継続的にIPMによる害虫管理を行なっている兵庫県内の宿泊・レクレーション施設にお伺いしました。IPMによる管理では6ヶ月以内ごとに1回、定期に統一的に調査を実施し当該調査の結果に基づき、発生を防止するため必要な措置を講ずること、発生のし易い場所では2ヶ月に1回、その生息状況等を調査し、必要に応じて発生を防止するための措置を講ずることとなっています。当該施設での対象とする害虫はゴキブリとなっていますが、ダニについてもクライアントの要望から実施しています。

ダニ対策イコール薬剤処理ではなく、基本的にはまず生息調査を実施することが先決です。ダニの生息調査を行う場合、調査用集塵袋を電気掃除機に取り付けて採塵し、その塵中のダニを調べることが基本的な方法です。しかしこの方法では労力と時間を要し費用も高額となることから、粘着式クリーナーで採取し、顕微鏡による調査を採用しています。

この調査方法では、採取されるダニの種類によって確認できる種類が限定的です。一般的に採取されるヒョウヒダニ類やコナダニ類は、顕微鏡では体が小さくて透明ですので見にくくなっています。しかし対応する種類である刺咬性のダニは、体が大きいため実体顕微鏡クラスで確認することが可能です。今回の調査結果ですが、調査箇所でいずれも刺咬性のダニ類の捕獲は確認されませんでした。IPM害虫管理では、捕獲が確認されれば薬剤処理等の対処が必要ですが、捕獲されない場合には薬剤処理の必要がないことから、今回は薬剤未処置とさせていただきました。害虫が生息していないのに薬剤を撒くのは業者の都合で、利益優先主義なのでご注意ください。

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