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2019年12月31日 (火)

2019年度総括

6月下旬に発生したヤマトシロアリ羽アリ2019年もいよいよ今日1日を残すこととなりました。元号が平成から令和に変わった今年1年を振り返ってみたいと思います。

今年の現場を振り返ると、昨年同様イエシロアリの現場にお伺いさせていただく機会がありました。大阪府内の現場では、泉北地域沿岸部の複数の物件で対応させていただきました。これまでに何度もお伺いさせていただいた地区で、確実に定着しているものと考えられました。兵庫県の物件では、神戸市内で山陽電鉄の北側、海岸線から4kmほど入った標高50m近い場所でも発生でした。あらためて、イエシロアリの環境適応能力を再認識しました。

ヤマトシロアリに関する案件ですが、今年最も驚いたのが大阪府吹田市の戸建住宅で発生した羽アリです。ヤマトシロアリの羽アリは通常阪神間では4月下旬から5月上旬にかけて発生します。しかし、この物件では2階の浴室から6月下旬に発生しました。イエシロアリの可能性もあると考え点検調査にお伺いさせていただき、虫体死骸を採取しました。その死骸から大顎を取り出し確認した結果、ヤマトシロアリでした。これまでに、西宮市内の一般家屋で4月第1週目に羽アリが発生したことがあります。浴室土台からの発生で、熱源があったことから早い群飛であったものと考えられます。しかし今回のケースでは遅いシーズンの群飛であり、あらためてシロアリの生態を決めつけてはいけないことを認識しました。

外来種であるアフリカヒラタキクイムシの被害も、以前として増加傾向にあります。輸入された合板の中での繁殖が主ですが、近年では国内流通段階で2次被害が発生している事例らしきものが確認されました。製造段階では加熱処理が実施されているため生息していないものと考えられますが、海外及び屋内段階で産卵されると考えられますのでメーカーさんが対策を実施されるのに期待したいと思います。

新築家屋では長期優良住宅の増加に伴い、防腐防蟻処理に関する問い合わせや依頼が増えました。安全性に配慮するということからホウ酸製剤に関するお問い合わせも多くいただきましたが、ホウ酸製剤の偏った見方をされる方への対応に苦慮しました。安全性は感覚的なものでなく、データーで正しく判断することが必須です。安全性の高いものはあっても、安全なものはないのでご注意ください。

シロアリや家屋害虫は生息場所や侵入経路を事前調査で特定し、建物構造や安全への配慮を考慮した上で、薬剤の選定や処理方法など最適化する必要があります。今後も事前のシロアリ調査で精査しオリジナルの施工技術とスキルで、安全性の高いシロアリ駆除が提供できるよう精進したいと思います。

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