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2019年12月18日 (水)

何のための人通口か

人通口の真ん中にある床束右の写真は、先日シロアリ調査でお伺いした床下で撮影した1枚です。いつもお世話になっているハウスビルダーさんからの依頼でシロアリ調査を実施した物件で、活動中のヤマトシロアリが確認された案件です。

この物件では、広範囲にシロアリ被害、侵入及び生息が確認されています。その上構造的な問題として、侵入できない床下があることでした。右の写真を見ていただくとわかると思いますが、人通口の真ん中に大引を支える床束があるため、向こう側の床下に侵入することはできません。別の方向にも人通口があるのですが、こちらも床束が人通口の中央に陣取っており侵入することができません。

シロアリ防除業者の中にはこの床束の切断を判断される方もおられるかもしれませんが、この床束がなくなると大引の支えが不均等になるため問題です。人通口を斫って人が通れるだけの大きさを確保する方法を採用される方がおられるかもしれませんが、建築士の先生は皆さん斫りには反対で明らかに基礎の強度が低下し、耐震性が問題となります。そのため当社でも、基礎の斫り作業は一切行っていません。

そうなると、床上に床下点検口を新設するのが得策です。お施主さまの立場に立てば、床下点検口の新設は不要な出費です。設計段階で注意をしておけば問題ないことであり、施工監理でも注意が払える事項です。床下の動線はシロアリ対策以外にも配管類の点検調査やメンテナンスでも必要ですので、室内と同様に設計時点で配慮いただきたいところです。絶対に四方を基礎で囲んだ箇所は、作ってはいけないのです。

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