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2019年12月26日 (木)

床のブカブカ原因

根太の割れが確認された床下 昨日はいつもお世話になっている設計事務所の先生からの依頼で、大阪府内の物件にお伺いしました。和室の床がブカブカするとのことから、シロアリ調査で同行させていただきました。

この物件は建築士の先生の友人のご実家とのことで、築40年を超える物件です。床下側から目視、触診及び打診等による点検調査を行いました。問題の床のブカブカする箇所ですが、右の写真が当該箇所に該当します。根太が割れており、これがブカブカの原因となっています。ちなみに根太の割れですが、シロアリ被害によるものではありません。床上から無理な力がかかり、根太が割れたものと考えられましたが、元々根太自体が弱かったのかもしれません。

ちなみにその他の箇所のシロアリ調査の結果ですが、現時点でシロアリ被害、侵入及び生息は確認されませんでした。シロアリ被害等がなかった理由として、有機塩素系薬剤の処理が行われたのではないかと考えられました。床下へ侵入した際、僅かな臭いから有機塩素系薬剤の可能性が考えられた次第です。有機塩素系薬剤は分解し難いため、いつまででも残効性があるためシロアリは侵入できない状態です。有機塩素系薬剤は毒性の問題から、現在は使用禁止となっています。

このような物件で、シロアリが侵入する可能性があるといって薬剤処理を行うのは効果的ではありません。薬剤処理をしなくてもシロアリが侵入し難い環境にあるのですから、定期的な点検調査で十分対応可能です。建物が古いからや床下が土だから薬剤処理が必須という訳ではなく、正しいシロアリ調査結果を元にシロアリ対策を立案するのがシロアリ技術者の仕事です。薬剤処理を前提で話をするのは、シロアリ技術者の仕事ではありません。

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